欧米ゲーム事情  
“事実上の発禁”となった『Manhunt 2』が内容に手を加えて発売
2007.08.30
Take2 Interactive(Rockstar社の親会社)の発表(英語)
GamePoliticsの報道(英語)
『Manhunt 2』公式サイト(英語)

 以前の欧米ゲーム事情で、“人間狩り”をテーマとしたRockstar Games社のステルスアクション『Manhunt 2』が、残虐な暴力描写により問題視されたことをお伝えした。今年6月、英国の機関BBFCの審査拒否により事実上の発禁処分となり、米国でも、審査機構ESRBから“AO(Adult Only)”に指定されそうになった本作。AO指定のゲームはショップで取り扱われることはほとんどなく、任天堂とSCEも“AOタイトルのリリースを許さない”と明らかにしたことから、発売がいったん見合わされたのだった。

 その『Manhunt 2』が、一部内容に手を加えたことで“M(Mature:17歳以上推奨)”指定に変更となり、北米地域で10月31日(ハロウィーン)、PS2/Wii/PSP向けにリリースされることが決定した。
  今回のリリースについて、Rockstar社の創設者であり本作のエグゼクティブプロデューサーであるSam Houser氏は、「大事なタイトルをようやくゲームとして楽しんでいただけるのがうれしい。我が社はホラーというジャンルを愛している。インタラクティブなストーリーを語る、強烈でユニークなビデオゲームとなった本作は、ホラーファンにきっと気に入っていただけるだろう」と語っている。

 しかし、安心するのはまだ早いかもしれない。ゲームと政治の題材を扱うニュースサイト“GamePolitics”によると、暴力的描写を含むゲームに反対の立場をとっているカリフォルニア州議会議員のLeland Yee氏は、審査過程について透明性が必要だとして、連邦取引委員会の調査を要求したという。
  同議員はこの件について、「レーティングを変更した経緯を明かさない審査機構を、親としては信頼することができない。ESRBとRockstar社は内容にどう手を加えたのか、また、両者間でどのような討議が行われたのかを即座に公開すべきだ。今までの経緯を見ていると、残念ながら懐疑的にならざるをえない」と強い口調で述べている。

 同議員はESRBやRockstar社への不信から上の要求を行ったわけだが、ゲーマーとしても、具体的にどんな表現が削除されたのか気になるところだろう。なお、北米での発売が、英国やアイルランドでの発売禁止処分に影響を与えるかどうかは不明。Rockstar社はこれらの地域での発禁措置の取り下げを訴えているところだが、先行きはまだ見えないようだ。

●関連記事:残虐な暴力描写で問題視された『Manhunt 2』をめぐる騒動

●関連記事:あのRockstar社が残虐描写で話題の新作をWiiなどに向けてリリース

(中島理彦)

 

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