欧米ゲーム事情  
PSPのおかげで命拾い! モーテルに9日間拉致された男
2007.08.24
Knoxville News Sentinel(英語)
Game Politics(英語)
 

 誘拐グループに拉致され、9日もの間モーテルで暴行を受けていた米ケンタッキー州在住の男性が、携帯ゲーム機のおかげで脱出できたという出来事が、テネシー州の地元ニュースサイト“Knoxville News Sentinel”で報じられた。

 誘拐の標的となったのは、建設会社のオーナーをしているJose Garcia氏。6月13日、同氏は知人から紹介された職探し中のメキシコ人2人を職場に案内する途中、人目につかない場所に連れていかれて暴行を受けた。そして、銃とナイフで脅されてモーテルに拘束され、以後9日間にわたり、殴られる/刃物で切り傷をつけられる/熱したナイフを押しつけられる、などの拷問を受けたという。さらにこの間、小切手を切らされ、友人・知人から現金を支払わせるよう強要されることで、計2万7,000ドルの大金を奪われた。
 実行犯とされているのは、Jose Sanchez容疑者(18)とJuan Gonzales容疑者(28)。モーテルではSanchezが見張り役となり、年長のGonzalesが時折部屋を訪れていた。計画は周到に練られていたようで、Garcia氏の夫人が警察に通報するのを防ぐため、氏が、他の女性と浮気しているかのような電話を無理やりかけさせられたこともあったという。

 こんな絶望的な状況にあった同氏のもとに、脱出のチャンスがめぐってきたのは21日のこと。SanchezがGonzalesからもらった携帯ゲーム機に夢中になっている間、その目を盗んで自力で紐をゆるめることができたのだ。そして、1日中ゲームをプレイしたSanchezが疲れて居眠りしている隙に、部屋から抜け出して逃亡することに成功したのだった。
 2人の容疑者は現在逮捕され、余罪を追求されているところ。米国では今回のように、メキシコ出身の誘拐グループが同郷の人間を標的にする事件が相次いでおり、重大な懸念事項となっている。

 なお、ゲームニュースサイトの“GamePolitics”がFBIの事件報告書をチェックしたところ、この誘拐犯が持っていたゲーム機とは、プレイステーション・ポータブルのことだったようだ。周囲が目に入らなくなるほど人を没頭させるゲームは、ときに問題視されることもあるが(以前の欧米ゲーム事情でも、警官が職務中にPSPに興じていたニュースを紹介したことがある)、今回は逆に、そんなゲームの魔力のおかげで、被害者は難を逃れることができたというわけだ。

(中島理彦)

●関連記事:職務中の警官、PSPのゲームに興じているところを激写!
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