欧米ゲーム事情  
10人に1人は“恋愛関係”!? 英国の大学がオンラインゲーマーの社交性を調査
2007.08.23
Nottingham Trent University(英語)
 

 一般に、MMORPGのプレイヤーは“他人と交わることを好まず自宅にこもっている人”というイメージを持たれているのではないだろうか。ところが、英国のノッティンガム・トレント大学(Nottingham Trent University)は、「オンラインゲーマーは一般に思われているよりも社交性があり、仮想世界で生涯の友人や恋人をつくっている」という調査結果を発表した。

 “Social Interactions in Massively Multiplayer Online Role-Playing Gamers(MMORPGプレイヤーの社会的交流)”と題されたこの調査は、世界各国のオンラインゲーマー1,000人を対象に実施されたもの。発表によれば、これらの回答者が週にゲームをプレイする時間は平均22.85時間、最も人気の高いタイトルは『World of Warcraft』で、プレイヤー数は全体の半数にもおよんでいるということだ。
  そして、彼らの4分の3はオンラインで親しい友達を作っており、およそ半数は現実生活でも会っている……その上、10人に1人は“肉体関係”を結ぶまでに至っているという。

 このほか、次のような結果も明らかになっている。

  • 回答者の30%は「自分は他のプレイヤーに惹かれることがある」と答えている。
  • また、40%は「デリケートな話題は、現実生活の友人よりもオンラインの友人相手に話すほうがいい」と答えている。
  • 5人に1人は「パートナーがプレイしていない場合、MMORPGは2人の関係に悪影響をおよぼす」と回答。対照的に、「2人ともプレイヤーであればMMORPGはよい影響を与える」と3分の2以上は答えている。
  • 女性は男性に比べ、他のプレイヤーに惹かれてデートまでする傾向がいちじるしい。また、大半の女性はゲームをプレイする理由について「心身のリフレッシュ」、男性は「好奇心や驚きを感じたい/興味をかきたてられる」と答えている。
  • およそ3分の1のゲーマーは、現実生活よりもゲームの中のほうが、自分らしくなれると答えている。

 こうした結果を踏まえ、同大学社会科学部のMark Griffiths教授は、「MMORPGの知られざる多くの側面が明らかになった。従来の調査ではゲーマーは社交性が低いとされてきたが、MMORPGはきわめて社会性に富んだゲームであり、大多数のゲーマーは生涯の友人(さらにはパートナーも)をオンラインで得ている。また、81%のゲーマーは、現実生活での友人や家族とともにプレイしている」と述べ、一般通念が誤っているとの見方を示した。

 「ゲーマーは社交性がある」という今回の調査結果は、多くのゲーマーにとってはすでに自明のことかもしれないが、現実生活でも親密な仲になる割合の高さには、さすがに驚かされるのではないだろうか。なお、この論文は、米国の学術誌“CyberPsychology and Behavior”に掲載される予定だ。

(中島理彦)

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