Sony Computer Entertainment America(以下、SCEA)は先週、現行のPS3(60GB HDD搭載モデル)の米国での価格を、599ドル(US)から499ドルに変更すると発表した(関連記事を参照)。ところが、この60GBモデルは今後生産が行われず、在庫限りであることが後から判明したため、E3終了間際であったにも関わらず欧米メディアは一時騒然となった。
事の発端は、SCEEのCEOであるDavid Reeves氏がインタビュー中に放った言葉。
7月12日(木)、ゲームニュースサイトとのインタビューに応じた同氏は、「今月一杯で60GBモデルは米国市場から消える」と口にしたのだ。値下げ発表からわずか数日後に舞い込んだこの衝撃的なコメントは、またたく間にメディアを駆け抜けた。
さらに、SCEグループのCEOである平井一夫氏も、同時期にノルウェーのニュースサイト“VG Multimedia”が行ったインタビューの中で、「米国で499ドルに値下げした60GBモデルの製造はすでに打ち切った」と発言。「これが売り切れたら、599ドルのモデルのみを販売する状態に戻る。私たちはこの米国で2種類の価格を設定する戦略を取ってはいない。2種類より、1種類のモデルだけを扱うほうが、市場から良好な反応が得られることが早いうちから分かっている」とも述べている。
一方、SCEAは「すでに発表したとおり、北米では80GBモデルの販売が8月からスタートし、60GBモデルは現在499ドルに値下げしている。どちらのモデルも、当面は消費者のニーズに応えるだけの豊富な在庫がある」との公式声明を出しているが、在庫が切れたあとの戦略は明らかにしていない。
値下げ発表から1週間足らずのうちに、同じSCEグループからこれらの情報が立て続けに出てきたことを受け、欧米のニュースサイトやブログは「結局、ただの在庫一掃セールにすぎなかったのか」という論調が一般的になりつつあり、ゲーマーからは怒りの声も噴出している。その一方、業界アナリストの間では、「60GBモデルの在庫がなくなった時点で、今度は80GBモデルの値下げに踏み切るのではないか」という見方も出ているようだ。
ちなみに日本国内でのPS3の値下げについては、一切情報がない。
(中島理彦)
■関連記事:
SCE、PS3(60GB)の北米価格を499ドルに値下げ!80GB投入も(2007.07.10)
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