ゲイツ氏 未来のゲームインターフェース“Wiiとは違う!?”
米Microsoftのビル・ゲイツ会長は、去る5月30日、Wall Street Journal(WSJ)紙主催のカンファレンス“D: All Things Digital”で、パソコン創世記からのライバルであるスティーブ・ジョブズ氏(Apple社のCEO)とともにパネラーとして出演した。多くの報道では、長年のライバルが同じ場に現れたことが話題の中心になっているが、この中でゲイツ氏が未来のゲームインターフェースについて触れていることにも注目してみたい。
パネルディスカッションにおいて、司会のWSJ紙コラムニストとIT担当記者は、パソコンのユーザーインターフェースの進展について質問を投げかけた。ゲイツ氏は次のように言っている。「自然な入力が変化を引き起こす。ソフトウェアが視覚認識を行うようになっている。プレイヤーがバットやテニスラケットを手にして振ることのできるゲーム機を想像してみてほしい」
ここで司会が、任天堂のWiiがすでに同じことを実現していると指摘すると、ゲイツ氏は即座に「いや、そうじゃない」と言い返し、こう続けた。「Wiiではテニスラケットを実際に持って振るわけではない。友達と一緒に座ったままでは、自然な振る舞いはできない。Wiiは立体的な動きを感知するデバイスだ。私が言っているのはビデオ認識。何が起きているかをカメラが見ている」
もちろん今回の発言だけでは、ゲイツ氏の思い描く未来像が具体的に分かるわけではない。司会の指摘どおりWiiを連想してしまうし、SCEの“EyeToy”をさらに発展させたもののようにも思える。しかし、同カンファレンスとほぼ同じタイミングで、Microsoftはハイテクテーブル「Surface」のお披露目を行っている。これは、ディスプレイテーブルの表面上で人間の動きやデジタル機器を認識するというもので、先の発言と考え合わせると、人間が特定のデバイスを持つ必要のないインターフェースは、同社にとって次の大きな目標になっているとも考えられるのである。
(中島理彦)