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欧米ゲーム事情  
銃乱射事件のその後―ゲームは凶悪犯罪の原因だったのか?
2007.04.26
gaygamer.netの該当記事(英語)
CNNが公開した警察の押収品リスト(英語)
Rush Limbaugh氏の公式サイト(英語)
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 銃撃事件としては史上最悪となる30人以上の死者を出し、米国社会を震撼させたバージニア工科大学の銃乱射事件。こうした出来事の後には必ずといっていいほど「ゲームの影響ではないか」との説が持ち上がるもので、案の定、事件直後には「チョ・スンヒ容疑者は『Counter-Strike』をプレイしていた」という情報がニュースメディアを飛び交った。さらに、この欧米ゲーム事情でも何度か紹介しているフロリダ州のJack Thomspon弁護士は、報道番組でコメンテーターとして出演し、ここぞとばかりにゲームを糾弾する発言をくり返していたものだ。

 しかし、ここへきて、同事件とゲームとの関連性は希薄であることが明らかになりつつある。チョー容疑者が同ゲームをプレイしていたのは4年も前の高校時代のことであり、また、警察が学生寮の部屋を捜索したところ、ビデオゲームは一切見つからなかった。さらに、チョ容疑者のルームメイトも、彼が共同ルームでゲームをプレイしているところは一度も見たことがないと述べている。こうしたことから、もっと落ち着いて事件を見つめなおそうとする動きも出てきているようだ。

 その中で特に注目されたのは、保守派の中でも過激な立場で知られるラジオ番組のホスト、Rush Limbaugh氏の発言。同氏は番組中、リスナーから「チョ容疑者はゲーマーだったに違いない」という電話を受けたときに、「たとえ彼がゲームをプレイしていたとしても、全てのゲーマーが無差別に銃を乱射するわけではない。もっと別の理由があるはずだ」とコメント。「銃の問題と同じで、心に問題を抱えた人間がこうした事件を起こしたことからといって、すぐさま“ビデオゲームを規制すべし”との結論に結びつけるべきではない。もうしばらく待てば、チョ容疑者について詳しいことがわかるだろう。今回の事件をおのれの政治的立場に利用しようとする人々にまどわされないようにしよう」と語っている。

 ゲームと銃を同列に扱うことに異論のある人もいるだろうが、ここ最近過熱気味だった反ゲームの空気に同氏が与しないことに驚いたゲームファンは多い。政治の世界ではいまだにゲームへの風当たりが強い(最近では、ニューヨーク州知事と同州出身議員が、販売規制の立場を明確にしたばかり)が、氏の今回の発言に象徴されるような、冷静な見方がもっと浸透することを願うばかりだ。

(中島理彦)

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