欧米ゲーム事情  
過激弁護士が、Rockstar社の新作にまたもやイチャモン
2006.08.24
The Registerの記事(英語)
Rockstar Games社/BULLY公式サイトともに(英語)

 米Rockstar Games社といえば、クライムアクションゲーム『GRAND THEFT AUTO III』『GRAND THEFT AUTO: SAN ANDREAS』などで有名だが、同時に“暴力的なゲームを作ったメーカー”とレッテルを貼られ、世界規模で批判の矢面に立たされた会社でもある。このとき批判の先陣を切ったフロリダの弁護士Jack Thompson氏は、行き過ぎとも取れる言動を度々繰り返してきたことで話題の人物だ。

 そのThompson氏が、目の敵にしているRockstar社の新作リリース(しかもタイトルは『BULLY』“弱い者いじめ”)にあたり、再び行動を起こしたことをニュースサイト“The Register”が報じた。

 『BULLY』をコロンバイン高校銃乱射事件にちなんで「コロンバイン・シミュレータ」と名付けるThompson氏。まずはゲーム発売の阻止を試みたが失敗し、今度は、フロリダ州における公的不法妨害に当たらないかどうか発売前に検証させるよう、法的に申し立てをしている。
  さらに、推奨年齢が決まる前に予約受付を開始した大手ストアチェーンのウォルマートに対しては、「製薬会社が正式認可を受けていない実験薬を販売するようなもの」と激しい口調で攻撃している。

 これに対し、Rockstar社の親会社であるTake-Two Interactive社は、Thompson氏の申し立てに応じる気はないようだ。一方、ウォルマートのほうは予約受付を中止したが、“申し立てを受けて”とはしていない。

 なお、騒ぎの渦中にある『BULLY』は、寄宿制私立学校の生徒となった主人公が、厳しい先生やいじめっ子をやり過ごしながら学園生活を体験するゲーム。New York TimesやUSA Todayなどの大手メディアは、「いたずらをすれば罰を食らうというように、良識的な行動を奨励する内容になっており、ケンカのシーンもいたっておとなしい」と評価している。本作は、今年10月に米国でPlayStation 2向けに発売される予定だ。

(中島理彦)

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