欧米ゲーム事情  
米心理学チームが“暴力的ゲームが現実の暴力に鈍感にさせる”と発表
2006.08.03
アイオワ州立大学の発表(英語)
   
 米アイオワ州立大学の心理学研究チームは、“暴力的ゲームをプレイすると現実の暴力に鈍感になる”という研究結果を発表した。この結果は、257人の大学生を対象に行われた実験から導き出されたとのこと。

 実験のあらましは次のとおりだ。まず、被験者ひとりひとりの心拍数と電気皮膚反応を計測し、8タイトルのゲームから無作為に選ばれた1タイトルを20分間プレイしてもらう。その後、今度は被験者に現実の暴力シーン(法廷での論争、銃撃戦、刑務所の乱闘など)を含む10分間のビデオを見せて、再び生理反応を計測する。

 ちなみに、8タイトルのゲームは、暴力的描写を含むゲームとして『CARMAGEDDON』『DUKE NUKEM』『MORTAL KOMBAT』『FUTURE COP』が、非暴力的なゲームとして『GLIDER PRO』『3D PINBALL』『3D MUNCH MAN』『TETRA MADNESS』が選ばれている。

 実験の結果、現実の暴力シーンに被験者が示した生理反応は、事前に暴力的ゲームをプレイした場合のほうが、非暴力的ゲームをプレイした場合に比べて著しく低かったという。これはゲームによって暴力描写に慣れ、鈍感になったことを示唆しているというわけだ。

 今回の発表は、暴力的ゲームに関する世間の一般通念をほぼ証明したことになるが、では次に、“ゲームはテレビや映画と比べて影響がどの程度異なるのか”“どういうタイプの人間が影響を受けやすいのか”といった点が気になってくる。同チームは今後も研究を継続し、そうした点を解き明かしていきたいとコメントしている。

(中島理彦)

 
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