モバイルゲームの雄、サイバードが「MEETUP with サイバード」を開催。採用方法を多様化させる同社の狙いとは?

記事カテゴリ: iPhone Android
2017年09月24日

 「モバイルでスマイル!」をキャッチフレーズにスマホゲームの開発・運営を手掛けるサイバードが、新たに「MEETUP with サイバード」というゲーム開発者向けのイベントをスタートさせる。
 第一弾は「累計1700万DLイケメンシリーズの開発裏側~」と題して、9月28日(木)に同社のセミナールームで開催。

 2017年7月31日(月)にリリースされたスマホゲーム『イケメンヴァンパイア◆ 偉人たちと恋の誘惑』の開発舞台裏を中心に技術情報が共有される予定だ。
 もっとも、長時間を要する勉強会ではなく、10分間のライトニングトークが3本行われ、その後に軽食が振る舞われる、カジュアルなスタイルになる。

 同社で初となる本イベントの企画意図や、今後の方向性などについて、同社のキーマンに聞いた。


[「MEETUP with サイバード」関連コンテンツ]
・『イケメンシリーズ』を支える高度な技術~サイバードが「MEETUP with サイバード」で舞台裏を披露。第1回「WebからUnityへの転身」
http://www.gpara.com/infos/view/48365

モバイルゲームの雄、サイバードが「MEETUP with サイバード」を開催。採用方法を多様化させる同社の狙いとは?
▲写真左から、伊藤雅俊氏(ゲーム事業本部兼コンテンツ事業本部 開発統括部 インフラ部 副部長)、上田明良氏(コーポレート統括本部 人事総務統括部 人事部 部長

サイバードでの業務内容を身近に感じて欲しい

編集部:今日はよろしくお願いします。簡単にお二人の自己紹介をお願いできますか?

上田明良氏(以下上田氏):
サイバードで人事を担当している上田です。
IT系企業の人事部門を経て、2年前に弊社に転職してきました。今回のMEETUPの発起人になります。

伊藤雅俊氏(以下伊藤氏):
サイバードでゲームのインフラ周りを見ている伊藤です。
出版・ゲーム・ITとさまざまな企業を経て、今年の4月からジョインしました。MEETUPでは「イケメンシリーズ〜DB視点からのパフォーマンス改善史〜」で登壇する予定です。

編集部:
ゲーム会社が開発者向けにさまざまなセミナーを開催する動きは、最近でこそ盛んになってきましたが、御社としては初めての試みでしょうか?

上田氏
そうですね。それだけにイベントを行う側としても、少し緊張しています。

編集部:
さっそくですが、企画意図についてお伺いして良いでしょうか?

上田氏
弊社のこれまでの培ってきたさまざまなノウハウの一部を、皆さまと共有し情報交換することで、我々自身も知見を深めるのが目的です。
また、人材交流を図る一方で、弊社に興味を持っていただきたいという思いもあります。

編集部:
お話しをお聞きして意外でした。というのも御社は1998年に創業と社歴も長く、フィーチャーフォン時代から携帯コンテンツでヒット作を数多く出されていて、過去に上場経験もあるなど(2000年に株式公開、2008年にMBOで上場廃止)、知名度も安定感もあるように感じていますが……。

上田氏
ありがとうございます。
ただ、そこでの善し悪しもありまして……。
たとえば今回のMEETUPで対象にしているエンジニア分野でいうと、「エンジニアにとって魅力的な企業だと思ってもらいにくい」という難しさを感じています。
というのも、弊社の看板タイトルである 『イケメンシリーズ』は、これまで約13タイトルをリリースしてきましたが、2DCGでの表現が主流で、技術的に魅力に感じるポイントが分かりにくい部分があります。
3DCGで、リアルタイムで、ど派手な演出で……といったイマドキの要素が、必ずしも必要なわけではありませんから。

編集部:
たしかに、『イケメンシリーズ』はキャラクターの魅力をいかにアピールできるかが重要なジャンルですからね。
また、最近は女性のエンジニアも増えていますが、まだまだ男性が多い分野ですし。
熱狂的なファンがいる一方で、男性が開発で入りにくい印象があるかもしれません。

上田氏
たしかにその面もあって、『イケメンシリーズ』では男性だけでなく女性の開発者が活躍しています。
いかにプレイヤーの方にキュンとしてもらえるかが、ゲームのポイントになりますからね。
一方でゲーム開発には役職を越えたアイディア出しや協業が重要だと思います。
そのため、「男性エンジニアが開発チームに入っても、たいして活躍できないのではないか」という思いがあるようなんです。

編集部:
なるほど、それは構造的な問題がありそうですね。
ちなみに、御社の男女比というのはどれくらいなんでしょうか?

上田氏
男性55%、女性45%です。
業界平均が男性80%、女性20%と言われていますので、かなり女性が多いですね。
実際、女性が働きやすいように、さまざまなサポートを行っています。
厚生労働省が女性活躍推進法にもとづいて認定する「えるぼし」でも、最高ランクの★3をいただいています。

編集部:
それは素晴らしいことですね。
ゲーム業界でも、ダイバーシティの推進について、もっと会社単位で取り組んでいく必要があると思いますし……。
伊藤さんは今年の4月に転職されてきたわけですが、その点は如何だったでしょうか?

伊藤氏
自分は逆で「思ったより男性がいる!」と思いました(笑)
実際、弊社の社員数が約330名。エンジニアだけでいうと約30名で、ほとんどが男性です。
もっとも、業務委託でお願いしている方には、女性のエンジニアもいます。

上田氏
職種で言うと、女性が占める割合はゲームプランナーが多いんですよ。
他にアーティストや、シナリオライターや、ディレクターや……。
特に運営タイトルが中心になってから、そうした傾向が顕著になりました。

編集部:
たしかに季節イベントの企画などは、女性視点が生きそうですからね。
ただ、御社は『イケメンシリーズ』だけでなく、さまざまなタイトルを出されていますよね。
有名なところではサッカークラブを育成していくシミュレーションゲーム『BFB』シリーズであるとか……。

上田氏
はい、『BFB』シリーズはアジア地域を中心に世界29カ国で海外展開も行っており、『BFB2017』については、香港のストアランキングでは1位を獲得したこともあります。
クライアントはUnityベースで開発しており、グラフィックも3DCGで作られているなど、最新の開発技術がふんだんに使われていますね。
他にも大小合わせて50以上のサービスの開発・運用に携わっています。

編集部:
そんなにあるんですか!?
さまざまなバリエーションがありそうですね。

上田氏
そうなんです。
そもそも、ゲーム業界は変化の速度が非常に速いので、これからもどんどん変わっていくと思いますし、それに対して我々も常にキャッチアップしていきます。
おかげさまで『イケメンシリーズ』が累計1700万ダウンロードを記録するなど、会社の看板タイトルに育っていますが、それに加えてさまざまな新規タイトルを作っていきますし、そこにはオリジナルIPも含まれます。
そのため、一度入社していただければ、おもしろい仕事ができると思うんですよ。
ただ、現状ではそこに至までのハードルが非常に高いように感じているんですね。

編集部:
なるほど、それでMEETUPを行って、関心を持ってもらおうと……。

上田氏
その通りです。
10分程度のライトニングトークを3本行うというやり方も、できるだけカジュアルな形式にして、仕事帰りでも気軽に立ち寄ってもらいたいという思いで決めました。

オンプレミスとクラウド、変遷の過程を紹介

編集部:
そこで今回は「イケメンシリーズの開発舞台裏をエンジニア視点で紹介する」というわけですね。
伊藤さんは「~DB視点からのパフォーマンス改善史~」について解説されるとのことでしたが、どのような内容になるのでしょうか?

伊藤氏
先ほどもいったように、私は今年の4月から入社して、弊社が運営している全タイトルのサーバインフラ構築に関わっています。
その過程で前任者からの引き継ぎも含めて、さまざまなサーバ遍歴があることがわかってきました。
そのあたりの経緯についてお話できれば良いなと。

編集部:
現在のスマホゲームにおいてサーバ構成は非常に重要ですからね。
特に近年では開発規模も大きくなってきて、サービス開始直後の初動が非常に重要になってきました。
そのため事前予約キャンペーンをはじめ、広告宣伝費を非常にかける傾向にあります。

伊藤氏
そうなんですよ。
そこまでして期待値を高めておいて、いざサービスが開始されたら、アクセス過多でサーバが落ちたりしたら……。

編集部:
泣くに泣けませんね。

伊藤氏
そういったことがないように、いろいろな準備をしておくことが大切になります。

編集部:
最近ではオンプレミス(物理サーバ)環境ではなく、クラウドサーバを使って運営する例も増えてきましたよね。
また、オンプレミスとクラウドを組み合わせた、ハイブリッド運営もみられます。

伊藤氏
オンプレミスとクラウドには、それぞれ一長一短があるんです。
『イケメンシリーズ』も、もともとクラウドサーバのAWS(Amazon Web Service)上でサービスがスタートしました。
その後、オンプレミス環境に移行した後に、あらためてAWSに戻した経緯があります。
ライトニングトークでは、そうした移行の歴史と、その時々での判断についてお話するつもりです。

編集部:
それは興味深いですね。
サーバエンジニアだけでなく、CTOやマネージャクラスの人にも興味深い内容になりそうです。
実際、そういう話って、なかなか共有されませんし。

伊藤氏
正直、その時々では常に合理的な判断を行っているんです。
ただ、状況がどんどん変化していくわけです。
そのため、ある時点で良かれと思って行った判断が、後になってから、逆に足を引っ張ってしまったりする。

編集部:
まさに、先ほど「変化に対応していく」という話に繋がるわけですね。

上田氏
他にも「『イケメンヴァンパイア』Unityエンジニアゼロからのフルネイティブ作戦」では、クライアントエンジニアに関する話が行われますし、「『イケメンヴァンパイア』開発者と品質保証の闇」では、QAエンジニアの話が行われる予定です。

編集部氏:
サーバエンジニア・クライアントエンジニア・QAエンジニアと、全領域の話が短時間で聞けるというわけですね。
まさに今、御社で求められている職種ということでしょうか?

上田氏
そうですね。
ただ、エンジニアだけではなくて、全方位的に人材を募集しています。
そのため、MEETUPもジャンルを変えながら、3ヶ月に1回程度のペースで継続していく予定です。
次回はプランナー向けの内容も検討しています。
そのためにも今回の反応を見て、次に繋げていきたいですね。

編集部:
話が最初に戻りますが、ゲーム業界全体で採用方法が多様化していますよね。
中途採用でセミナーやMEETUPを組み合わせる例もその一つですし、新卒採用でも短期インターンシップでゲームジャムやハッカソンなどを行う例が増えてきました。
他に学生向けのイベントで、各社のCTOクラスの人材が視察に訪れるといった例も、よくみられます。

上田氏
その通りだと思います。
実際に人事部門だけでは、採用でできることが限られてしまいます。
現場の人たちと一緒になって採用していくことが重要だと思っていますし、今回の試みについても、伊藤をはじめとして皆が協力的で、助かっています。

編集部:
ゲーム会社で一番大切な資産は「人」ですしね。
採用方法の多様化を進められている点について、あらためて興味がわきました。
MEETUPについても期待しています。
ありがとうございました。

「MEETUP with サイバード」

 「MEETUP with サイバード」とは、 開発や技術に関するエンジニア目線の経験をテーマとした LT(ライトニングトーク10分程度のプレゼン)を聞きながらビアバッシュ形式で交流する会です。
 ゲーム業界の方や興味がある方、開発現場の実体験を聞いてみたい方、気軽に仕事や業界仲間を見つけたいという方を対象に開催いたします。

「MEETUP with サイバード」※当日のプログラム[時間:内容]

19:30~:挨拶
19:40~:LT「イケメンヴァンパイア」★Unity エンジニアゼロからのフルネイティブ作戦★
19:55~:LT「イケメンシリーズ」 ~DB 視点からのパフォーマンス改善史~
20:10~:LT「イケメンヴァンパイア◆開発者と品質保証の闇」
21:00:終了

・日 時:
 2017/09/28(木) 19:30〜21:00

・会場:
 株式会社サイバード
 (東京都渋谷区猿楽町10-1 マンサード代官山 3F)

・定員数:60人

[「MEETUP with サイバード」関連コンテンツ]
・『イケメンシリーズ』を支える高度な技術~サイバードが「MEETUP with サイバード」で舞台裏を披露。第1回「WebからUnityへの転身」
http://www.gpara.com/infos/view/48365

 

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