【週刊ジーパラが批評262】スマホゲームのコラボイベントの傾向(?)をまとめてみました!?

記事カテゴリ: iPhone Android
2017年08月14日

 先週末で2017年8月11日(金・祝)〜13日(日)まで開催されていた「コミックマーケット92」(通称、コミケ)が終了。コミケは個人のサークルによる同人誌などの即売会ですが、企業が参加するスペース(企業ブース)もあり、そちらでは、各種企業がプロモーションを兼ねたグッズの販売、ノベルティグッズの配布などを行っています。

コミケでは、芳文社の企業ブースの外観も『きららファンタジア』

 最近はスマホゲームのプロモーションも目立つようになってきて、事前登録中のアプリなどは事前登録を行った証明を提示することでグッズがもらえたりするサービスも行われたりしていました。ゲームのリアルイベントに興味がない人にとっては縁がないかもしれませんが、遠方に住んでいてイベントに行きたくても行けないという人にとってはコミケ合わせのこうしたプロモーションはありがたいのかもしれません。

 最もコミケに焦点を合わせて展開されていたのは、やはり芳文社、アニプレックス、ドリコムが共同で開発しているiOS/Android端末用スマホゲーム『きららファンタジア』でしょうか。コミケ直前の2017年8月10日(木)に公式サイトを大幅更新し、気になる戦闘システムなどを公開するとともに事前登録もスタート。コミケにおける芳文社の企業ブースの外観も『きららファンタジア』をイメージしたものになっており、力の入れ具合がうかがえました。

 とはいえ、コミケの企業ブースはあまり発表ごとには向かない作りになっているので、ゲームの新情報はあまり多くはない感じでした。このあたりは来月2017年9月21日(木)〜24日(日)に予定されている「東京ゲームショウ2017」がメインになるのかもしれません。

各スマホゲームでは、夏休み合わせでさまざまなイベントやキャンペーンが展開

 一方スマホゲーム内では、夏休み合わせでさまざまなイベントやキャンペーンが展開されています。ログインするだけでいろいろなアイテムがもらえるログインボーナスや各種コラボのニュースも目立ってきていますね。

 中でもスマホゲームにおけるコラボというのはもはや定番のキャンペーン&イベントとなっていますが、いろいろなコラボ告知を見ているだけでも、ゲームによってかなり特色が出ていて面白い感じです。

 コラボを行う目的というのはさまざまですが、単純に考えて以下が思いつきます。

 ・コラボ先作品が好きな完全新規ユーザーの獲得
 ・休眠ユーザーの復帰促進
 ・現行ユーザーへのサービスイベント
 ・話題作りによる作品知名度アップ

 コラボイベントを見ていると、そのコラボがどこに重点を置いているのかというのが見えてきます。特に新規ユーザーの獲得や休眠ユーザーの復帰に関しては、ターゲットとしているユーザー層も垣間見えて面白いです。せっかくですから、先週のニュースで取り上げたコラボニュースを見てみましょう。

『チェインクロニクル3』『しろくろジョーカー』『ドラゴンポーカー』などに見るコラボ

 まずはセガゲームスのiOS/Android端末用スマホゲーム『チェインクロニクル3』で2017年8月8日(火)からスタートした「魔法少女リリカルなのは Reflection」とのコラボ。「魔法少女リリカルなのは」シリーズは魔法少女のバトルアクションもの。作品としては比較的長寿で、コアなファン年齢層は30代後半くらいだと思われます。世界観や魔法の設定など、深く知ろうとすればどんどん情報が出てくるため、そういった意味では『チェインクロニクル3』とも親和性が高いと思われます。コアな年齢層の「リリカルなのは」ファンが新規でスタートする可能性は高くはないと思いますが、どちらの作品も好きな休眠ユーザーの掘り起こしには効果があるのではないでしょうか。

 ブシロードのiOS/Android端末用スマホゲーム『しろくろジョーカー』では「信長の忍び」との第2弾コラボがスタート。どちらも戦国時代の歴史を題材にした可愛い系の作品ということで、双方の作品に新規ユーザーを拡大させる目的が感じられます。「正統派なコラボ」といえるでしょう。

 アソビズムのiOS/Android端末用スマホゲーム『ドラゴンポーカー』では、2017年8月9日(水)から、カプコンの『バイオハザード』シリーズとのコラボイベントが開始されています。過去2回に渡って開催してきたイベントで、現行ユーザーや休眠ユーザーにはおなじみかもしれません。もちろん新規要素も導入されているので、再び参加する意味もあります。『バイオハザード』自体はゲームファンなら聞いたことくらいはあると思います。サバイバルホラーというジャンル自体は人を選びますが、『ドラゴンポーカー』におけるコラボでは親しみやすい絵柄の2Dグラフィックスになっており、両方の作品の中間に落とし込まれている感じです。どちらかの作品のファンに強烈にアピールするわけではありませんが、どちらの作品のファンにも新鮮に映るコラボでちょっと目を引きます。『バイオハザード』と比べると、正直なところ『ドラゴンポーカー』の知名度はまだ及ばない感じなので、知名度アップに大きく貢献しそうなコラボイベントです。

 マーベラスのiOS/Android端末用スマホゲーム『剣と魔法のログレス いにしえの女神』では2017年8月9日(水)から、「Dr.スランプ アラレちゃん」とのコラボを開始。誰向けなのかと若干疑問に感じなくもないのですが、「Dr.スランプ アラレちゃん」自体は自動車メーカーのCMにも使われるなど、最近の活躍も目立ちます。『剣と魔法のログレス いにしえの女神』は2Dグラフィックスのスマホ用MMORPGですので、「Dr.スランプ アラレちゃん」世代の人が昔遊んだドット絵のRPGに通じるところもあります。「今はあまりRPGを遊ばなくなってしまったけれど、ちょっと懐かしい感じだし、スマホで遊べるからやってみるか」という感じの新規ユーザーを狙っていると言えるかもしれません。

 カプコンのiOS/Android端末用スマホゲーム『モンスターハンター エクスプロア』(MHXR)では2017年8月10日(木)からTVアニメ「七つの大罪 聖戦の予兆」とのコラボがスタート。「七つの大罪」は萌えよりも各キャラクター性や独特の世界観を重視しており、変則的ながらも王道な熱いファンタジーアニメ。どこか『モンスターハンター』シリーズと似ている気もしますね。『MHXR』を遊んだことがあり、アニメが好きな人なら「七つの大罪」は知っていると思いますので、休眠ユーザー復帰や現行ユーザーへターゲットを合わせたサービスイベントという印象を受けます。

 コロプラのiOS/Android端末用スマホゲーム『白猫プロジェクト』は2017年8月10日(木)からTVアニメ「FAIRY TAIL」とのコラボを実施中です。「FAIRY TAIL」は先ごろ完結したことでも話題の人気コミックのTVアニメ。かなり長期間に渡って放送されていたため知名度が高く、ファン層も幅広いことで有名です。一方の『白猫プロジェクト』も幅広い年齢層に支持されているスマホ向けファンタジーRPG。今回はゲーム好きとしても知られる「FAIRY TAIL」の原作者、真島ヒロ氏が『白猫プロジェクト』のキャラを描き起こししており、これを自分のスマホ画面で直接見るためにインストールしてみるという新規ユーザーもいるかと思われます。「FAIRY TAIL」自体はさまざまなゲーム作品とコラボもしているのですが、『白猫プロジェクト』との親和性は高めで、さらに「FAIRY TAIL」キャラがゲーム内に登場し、オリジナルのストーリーが展開するということで、「FAIRY TAIL」ファンの休眠ユーザーはもちろん、新規プレイヤーを新たに獲得する狙いも見られます。

 コラボといえば外せないガンホー・オンライン・エンターテイメントのiOS、AndroidおよびKindle Fireにて配信中のパズルRPG『パズル&ドラゴンズ』(パズドラ)では、「キン肉マン」とのコラボ第2弾を2017年8月14日(月)よりスタートします。『パズドラ』に関しては、少し高めの年齢層(気軽に魔法石を買える世代)をターゲットにしたコラボが定番になっていて、これもその例に違わずといった感じ。コラボ自体は第2弾ですし、新規ユーザーの獲得というよりは、前回のコラボ以降に休眠したユーザーの掘り起こしと、新規キャラクターの追加による現行ユーザーへのアピールがメインという感じでしょうか。

 というような風に、ひと口にコラボイベントと言ってもその内容は単純ではありません。とはいえ、どのメーカーも「これを期に新規ユーザーさんが来てくれたらいいなぁ」という思いは少なからずあると思いますので、新規でスタートするその一歩を踏み出しづらい人の背中を押してくれるチャンスになっていると思います。

『攻殻機動隊 S.A.C. ONLINE』『スカッとゴルフ パンヤ』のサービスが終了

 さて、最後にニュースとしては取り上げてはいませんが気になる話題をひとつ。先週、2017年8月9日(水)に、ネクソンの『攻殻機動隊 S.A.C. ONLINE』、GMOゲームポットの『スカッとゴルフ パンヤ』がサービスの終了を発表しました。前者は約1年という短期間、逆に後者は13年という息の長い運営と対照的な作品。

 鳴り物入りで登場した『攻殻機動隊 S.A.C. ONLINE』ですが、ゲームシステムの大幅な変更などもありユーザー離れも発生。もともとヒートアップしやすいFPSというジャンルでは、運営によるユーザーへの歩み寄り、近い距離感の構築などの努力も不可欠ですが、そのあたりにもユーザーの不満が累積していた模様です。それにしても『けものフレンズ』のときといい、ネクソンの容赦のないサービス終了っぷりは逆に驚かされますね……。

 『スカッとゴルフ パンヤ』は基本無料ゲームの元祖(そしてネトゲにおけるガチャの元祖)ともいえる作品ですが、もともとの開発会社が開発を終了し、GMOゲームポット側で開発を継続していた模様。長く運営していただけにプレイしたことがあるという人も多く、「ついにサービス終了か」という声も多く聞かれています。

 オンラインゲームはコンシューマゲームなどと違い、サービスが終了してしまうとプレイできなくなってしまうのが難点。どちらのゲームも、アカウントがある人は、サービス終了までにログインして最後にスクリーンショットや動画を残すなどしておいてはいかがでしょうか。

 サービス終了するゲームもあれば新規にリリースされるゲームもあります。今週も、ジーパラドットコムではゲーム関連の情報を中心にさまざまなニュースをお届けする予定です。以下のメディアなどでも情報を発信していますので、用途に応じてご利用いただければと思います。


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