インディゲームシーンに変化は生まれたのか。東京サンドボックスが紡ぎだす未来

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まこと
2017年05月26日

 国内最大のインディゲームの祭典BitSummit開催を前に、東京サンドボックスが2017年5月10日(水)より、東京・渋谷、秋葉原で行われました。

 東京サンドボックスは、先人たちの知見がセミナーを通して業界関係者に共有されるカンファレンス的な側面と、東京インディーフェスを併催することで展示会的側面をもつインディゲームイベントです。
 今回は初の試みとなります。
 
 東京インディーフェスは一昨年に行われたイベントで、昨年は開催されませんでした。
 海外の開発者が多く参加する同イベントですが、東京サンドボックスとの連携でどの様に変わったのか確かめて来ました!

※追伸
 ご無沙汰しております。皆さんお元気ですか?
 前回の寄稿から8か月・・・かなり時間が空いてしまいました。あれよあれよと時間が過ぎて・・・もうBitSummitじゃん・・・orz
 ごめんなさい。本業でバタついておりました。

東京サンドボックスのテーマは「ゲーム企業家精神」

 東京サンドボックスのサイトを訪れると、まず最初に「ゲーム企業家精神」と書かれています。
 主催している方や協力している方々も海外出身の方が多く、日本のインディーイベントと違って、ビジネスに繋げる為のイベントと位置付けがはっきりしています。

 実際にセミナーも、『キャンディークラッシュ』の生みの親トミー・パーム氏、『クロッシーロード』の開発者でゲームにも登場するマット・ホール氏、『Job Simulator』のアレックス・シュワルツ氏と、ビジネスとして成功した海外インディー開発者を呼んでおり、ビジネスとしてインディーゲームを成功させる意気込みが溢れていました。

 なかでもVRタイトル『Job Simulator』を成功させたアレックス・シュワルツ氏のセミナーでは、開発スタジオであるOwlchemy LabsをGoogleにBuyoutしたことが当日発表され、セミナー中にGoogleスタッフから日本酒が振舞われ、会場が大騒ぎになり場面もありました。

 以前にGDCに参加した際にも感じましたが、海外のインディーゲーム開発者の「自分達のゲームを届けたい!そして儲けたい!!」という本気度を肌で感じることが出来ました。

2年ぶりに開催された東京インディーフェス

 今年の東京インディーフェスは、東京サンドボックスと連携したことで、ビジネスデイなども設けられ、ビジネス色が少し強くなった印象です。また一昨年同様Twitchなどの生中継などもあり、英語でのインタビューも会場で行われていて、前回よりもさらにワールドワイド色の強いイベントとなっていました。

 ただ残念なことに、ビジネスデイはチケットが15,000円と高く、会場の入りもまばらで、国内外の投資家・パブリッシャーを呼べていないという感じでした。
 また、展示側も体験会や即売会の意味合いが強く、投資家へのプレゼンテーションとしての展示をしている感じは少なかった様に思います。
 今後もこのイベントを開催していく為には、この課題を解決する必要があると感じました。

 初の試みも多く、日本ではあまりみないイベントなので、このイベントがBitsummitやデジゲー博とは違った成長をすると良いなと考えています。

参加する開発者はこのイベントをどう成長させ、どう活用していけば良いのか

 議論はしていく必要はあると思いますが、筆者は3つのことを考えています。

□自分達のゲームを再度見直す機会
 海外のインディーゲームと自分達のゲームを同じ土俵に並べる良い機会ではないかと考えています。
 Bitsummitにも同様のことが言えます。
 並べることで国内で開発に集中している時とは違って、別の視点で見直すことで見えてくるものが違うのではないかと思います。
 特にグローバルなゲームと比べることで、自分達のゲームの強みをみつけられるのではないかと思います。
 またビジネスになっているか、自分の考えている目標にたどり着いているのか、再認識する良い機会かもしれません。


□海外開発者との交流
 同じ開発者との交流を持つことで、自分達のゲーム海外に届ける手助けや、新たな技術との出会いになるのではないかと思います。
 まだ確立された発表ルートも少なく、どの様に海外で販売して行くかは、まだまだ個々に模索していく必要があると思います。
 また、国内外で使われる技術のトレンドの差を共有するする場になるかもしれません。
 このイベントを通して知り合った友と共にインディーシーンを盛り上げられると良いかと思います。
 今回の東京サンドボックスのローンチパーティーでは日本人はほとんどおらず、せっかくの交流の場を逃しているなとも感じています。


□ゲームの届けたい人を伝える
 これが一番大事。
 “自分が届けたい人は誰か明確になっているか。それをブースで表現できているか。”

 世界中の人に遊んで貰いたい人もいれば、同じ感性の人と共有したい人、子供に遊んで欲しい人、彼女・奥さんに遊んで貰いたい人、いろいろな目的で創っていると思います。
 それをブースで正しく伝えられていますでしょうか。

 伝えることで、より適切な人にプレイして貰えると同時に、伝える為にパートナーとなる人を探すことができるのではないでしょうか。
 それが同じ開発者の場合もあれば、投資家・パブリッシャーの場合もあると思います。

 東京サンドボックス・東京インディーならではの、展示・交流ができると、さらにこのイベントも開発者も成長できるのではないかと感じています。

■東京サンドボックス
会期:2017年5月10日(水)〜5月14日(日)
会場:東京渋谷、秋葉原


▽東京サンドボックス公式サイト
http://www.tokyosandbox.com/

 

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この記事を書いた人

まこと

 
多摩美術大学卒業後、某ゲーム会社でデザイナーとしてキャリアをスタート。
アートディレクター、ディレクター、マネージャーなどを経て、現在同社(勤続18年目)でプロデューサーぽいことしてます。
最近自腹でOculus Riftを購入し、インディーズゲームを計画中!
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