第264回 チュンソフト 石神宏紀さん
今回のクリエイターズファイルのゲストは、『風来のシレンGB2』『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊/赤の救助隊』などの作品に携わってこられたチュンソフトの石神宏紀さんです。数多くの『不思議のダンジョン』シリーズを生み出してこられた石神さん。『風来のシレン』シリーズでの制作秘話などお聞きしています。それでは、早速お話を伺っていきましょう。
石神氏: 初めに静岡の会社に就職しました。この会社では、家庭用ゲームだけではなく、電話の子機、デジタルトイなど色々なプログラムを作りました。 1998年に現在も在職しているチュンソフトへ転職しました。チュンソフトでは、『風来のシレンGB2』、『シレン・モンスターズ NETSAL』や『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊/赤の救助隊』のプログラム作成、最近では『不思議のダンジョン 風来のシレンDS』のディレクションをしました。
最初に就職した静岡の会社は、TVやVTR機器を作っていると聞き、楽しそうだなと思い就職しました。入社半年後からゲーム関係の仕事がまわってきて、それをこなしているうちにゲーム業界に居ついた感じです。決心してゲームの仕事をはじめたということはなかったです。楽しいから今でもゲームの仕事は続けています。
これまで石神さんが携わってきた作品の中で、特に思い入れが深い作品をいくつか挙げてください。また、自分がプレイしたことのあるゲームの中で、「名作」と呼ぶべきゲーム作品を1タイトル挙げるとすれば何ですか?
石神氏: 思い入れが深い作品は『シレン・モンスターズ NETSAL』です。作ってて一番楽しかった作品です。 デバッグ期間中、チームデータを登録しておくと自動で対戦してランキングが表示されるROMを開発部の入り口に設置して、社内スタッフにプレイしてもらいました。社長の中村光一が育てたチームがとにかく強くて、それがいやで中村のチームが勝てないようにゲームのシステムや思考をいじったのを覚えています。
名作を1タイトル挙げるのなら『タクティクスオウガ』です。人生で一番長い時間プレイしたゲームです。高所から低所へ飛んでいく矢の軌道表現に感動しました。
石神氏: 『風来のシレン』シリーズのアイディア出しの時のエピソードなのですが、ユーザーが楽しめることを考えるということより、これやるとユーザーが困るよねという発想からきているアイディアが多いです。 ホントひどいです。『風来のシレンDS』で採用された階段のワナもそうです。「ニセモノの階段があるとユーザーは、どちらに向かっていいのか困るよね」というアイディアに、更に「それがワナだったらもっと困るよね」という感じで採用しました。
石神氏: 個人的には『NETSAL2』を作りたいと思ってます。ニンテンドーDSのWi-Fi通信のおかげで、小さな子供でもネットを通じて遊べる環境が整ってきていると思います。『NETSAL』開発時にやりたかったことが、実現できるようになってきているので是非やりたいと考えています。
プライベートで興味を持っているのはフットサルです。フットサル後の飲み会とセットで週1回ペースで楽しんでいます。これを楽しみに毎日過ごしています。挑戦したいことは、テーブルサッカーです。うまい人のプレイを何度か見たことがあるのですが、駆け引きが凄い。ダーツ同様、ちょっとお酒を飲みながら楽しめるすばらしい娯楽かと思います。時間と心に余裕ができましたら、近所のBARに教わりに行きたいと思ってます。
石神氏: 大切なのは、ユーザーに楽しんでもらいたい“キモ”をひとつ用意することです。軸さえしっかりしていれば、良作のゲームは作れると思います。
2007年内に発売予定のタイトルを、現在せっせと作っています。楽しいだけでなく泣けます。まだ発表されていないので何もいえませんが、期待していて下さい。
しっかりとした軸が大切とおっしゃる石神さん。自分が表現したいことを作品にぶれることなく込めることが、名作への近道になるのかもしれませんね。まだまだたくさんのお話をお伺いしたいところですが、今回はここまでです。それでは、次回のお友達を紹介していただきましょう。
石神氏: ゲームズアリーナの山口尚さんを紹介します。 チュンソフトと共同で開発をした『アミーゴ・アミーガ』を制作されています。いつもは大阪で仕事をされているので、上京された時しかお話したことありませんが、今度はゆっくりお酒を飲みながら語り合いたいです。
『アミーゴ・アミーガ』ではディレクターを務められる山口さん。一体、どのようなお話をお伺いすることはできるのでしょうか。次回もお楽しみに。それでは石神さん、今回は本当にありがとうございました。
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