今回のクリエイターズファイルのゲストには『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』、『ローグギャラクシー』などの作品を手がけられたレベルファイブの社長 日野晃博さんをお迎えしています。『ローグギャラクシー』のゲームシステムを思いついた際のエピソードや、ゲーム業界に入るきっかけになったという『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』への想いなど、たくさんのお話をお聞きしています。それでは、早速お話をお伺いしていきましょう。
子供のころからコンピューターとかそういう世界は好きだったのですが、この業界でやっていこうと決心にいたったのは、やはり『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(以下『ドラクエIII』)との出会いでしょうか。なんと、2パターンのアニメーションしかしないチビキャラの世界で、展開するドラマに感動して泣きそうになったことを記憶しています。いえ、泣いたかも? それを体験したときに、ゲームが人を感動させることが出来るすごいメディアだと感じて、これを仕事にしてみたいと思うようになりました。
前回ご登場いただいた、松山さんとのお付き合いの中で、面白いエピソードなどがありましたらお聞かせ下さい。
思い出深い作品は、やはりレベルファイブの初作品『ダーククラウド』でしょうか。これは、日本ではあまり大きな売り上げとはならなかったのですが、海外では100万本を越える売り上げを上げるという特殊な売れ方をしたタイトルです。というのも実は原因があって、実は海外版『ダーククラウド』は日本版で納得できなかったところを大幅に改良して出したんです。海外での結果は、そういった手を抜かない姿勢を評価されたのだと思って、みんなで喜んだ記憶があります。
うーん、思いついたアイディアについてですか。これは答えるのが難しいですね。最近のアイディアだと、『ローグギャラクシー』の“サジェストシステム”ですね。E3の旅の途中に思いつきまして、「提案するって、サジェストでいいのかなー!」と、しゃべりまくりながら移動していたと思います。
「こんなゲームをつくりたい」「こんなゲームで遊んでみたい」など、今後のゲーム・エンタテイメント業界におけるご自身の展望や、業界全体への希望などをお聞かせ下さい。そして最後に、今後ゲーム業界を目指している読者へ向けて、作品作りにおいて一番大切だと思うこと、作品を世に送り出すにあたって心がけていることをお聞かせ下さい。また新作への意気込みなどもあわせ、読者に向けてメッセージをお願いします。
作品制作に心がけていることといえば、制作が終わる最後の瞬間まで、手を抜かずあきらめないこと。ソフトをよくしようという気持ちを失わないことです。ソフトは製作者にとって、子供のようなものですから。最後まで愛してやらないと。
『ドラクエIII』に出会いゲーム業界へ入ることを決心し、その後『ドラクエVIII』の開発に携わった日野さん。『ドラクエ』へのたくさんの愛を持って開発された『ドラクエVIII』だったからこそ、販売本数が300万本を越えるタイトルとなったのでしょう。まだまだたくさんのお話をお伺いしたいところですが、今回はここまでです。それでは、次回のお友達を紹介していただきましょう。
『ガンパレード・オーケストラ 青森ペンギン伝説』や、『式神の城』シリーズなどたくさんの作品に携わられてきた佐々木さん。一体、どのようなお話をお伺いすることが出来るのでしょうか? 次回もお楽しみに。それでは日野さん、今回は本当にありがとうございました。