今回のゲストは『.hack』シリーズや『NARUTO-ナルト- ナルティメットヒーロー』シリーズなどの作品を開発してきたサイバーコネクトツーの松山洋さんです。小さい時からモノをつくるクリエイターに憧れていたという松山さん。会社を設立された当初は社長ではなく、グラフィックデザイナーと営業職を兼任されていたとか。それでは、早速お話を伺っていきましょう。
現在の仕事に就いたきっかけですか? 小さい時からずっと“モノを作る人”になりたかったんですよ。あ、ホントに小さいときは“漫画家”かな? 漫画バカだったし。ある時、大学時代の友人といきなり「ゲーム会社作ろう」って話になって。そして現在に至る…って感じですね。
前回ご登場いただいた、山倉さんとのお付き合いの中で、面白いエピソードなどがありましたらお聞かせ下さい。
仕事の中で、“これだ!”と思いついたアイディアはたくさんあります。たとえば、『.hack』のネットゲームを模したシステムで、ネット環境の無いユーザーにもオンラインゲームの楽しさを味わえる、という部分や、『NARUTO-ナルト- ナルティメットヒーロー』の“コミックシェーディング”をウチのメインプログラマーである宇佐見と話しながら思いついたときは、「あ、これは発明だ」って思いましたね。他にも“そういう瞬間”はたくさんあります。今も『.hack//G.U.』でアイディアは日々、生まれていますね。今までのものも全部入れていますよ。その時その時のアイディアは、それぞれの作品の中に。出し惜しみ無しです。
思い入れが深い作品ですか? 全部って言うと、答えにならないですか? まあ、けどやっぱり全部です。ひとつ残らず。どれもこれも愛情と激情と極上の“想い”が詰まっています。エピソードを語りだすと…ここで一ヶ月くらい連載しないといけなくなりますね(笑)。
それでは、今後のゲーム・エンタテイメント業界におけるご自身の展望や、業界全体への希望などをお聞かせ下さい。そして最後に、今後ゲーム業界を目指している読者へ向けて、作品作りにおいて一番大切だと思うこと、作品を世に送り出すにあたって心がけていることをお聞かせ下さい。また新作への意気込みなどもあわせ、読者に向けてメッセージをお願いします。
ゲームクリエイターになりたい人は、とことんゲームを好きになってください。好きなあの子と同じように。そうすればなれますよ。 また、作品を作るうえで一番我々が大切にしていることですが、それは「自分たちにしか作れないゲームを作ること」「新しさと懐かしさと愛しさと遊びやすさをきちんと詰め込むこと」「ダサくならないこと」「作っている自分たちが常に笑いながら作っていること」「関わった人たちがみんな幸せになれること」まあ、色々ありますが。そして、何より考えていることは。「ユーザー=遊ぶ側の気持ちになって、燃えて遊べるゲームを作ること」ですね。
ゲームを愛すること、そして、遊ぶ人の気持ちを考えて作ることが大切とおっしゃる松山さん。ひとつひとつの作品に、とびっきりの愛情を詰め込んで作ることで、プレイヤーにその気持ちは伝わっていくのでしょう。まだまだお話をお伺いしたいところですが今回はここまでです。それでは、次回のお友達を紹介していただきましょう。
『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』『ローグギャラクシー』などの作品を手がけてこられた日野さん、一体どのようなお話をお伺いすることができるのでしょうか。次回もお楽しみに。それでは松山さん、今回は本当にありがとうございました。