Last Update:2005/02/07
週に1回ゲームクリエイターにお話を聞いて、お友達まで紹介してもらっちゃうスペシャル企画だ!
>>第176回

TAMAYOさん
 今回のゲストは、タイトーのシューティングゲーム『レイ』シリーズや、『ラクガキ王国』など多くの作品の楽曲を手掛けているクリエイターTAMAYOさんです。ゲームミュージックファンの間では知らない人はいないと言っても過言ではないTAMAYOさんですが、学生時代は音楽が大嫌いだったそうです。一体、TAMAYOさんがゲーム音楽を作るきっかけとなった出来事とはなんだったのでしょうか?早速、お話をお伺いしていきましょう。

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最初に、これまで携われた作品を教えてください。また、TAMAYOさんが現在のお仕事に就く決心をしたのはいつ頃、どんなことがきっかけでしたか?その時のエピソードなどと合わせてお聞かせ下さい。

 

TAMAYOさん:
 ゲームミュージックでは、タイトーの『レイフォース』『レイストーム』『レイクライシス』『ラクガキ王国』などに携わりました。ゲーム音楽以外では、教育映画「身障犬ギブのおくりもの」なんてのもあります。雲仙普賢岳にある「平成大噴火シアター」のBGMの担当もしました。河童 巻ちゃんが唄う「かっぱまきマキ」というCDもあります。

 大学卒業後、仕事をする気もなくブラブラしていましたが、時間を持て余していたのでアルバイトなどしていました。しかし、アルバイトというのは収入が圧倒的に少ないので、その対策として、就職したら収入が増えるのではないかと考えました。そこで、書店で就職雑誌をめくっていたら、募集要項に「作曲出来る方」と書いてある会社があったんです。 「(関西弁で)作曲なら出来るワ」と応募したところ、たまたまゲーム業界だった訳です。学生時代から音楽が大っ嫌いで、我慢して大学まで音楽を専攻し、「もうニ度とやるもんか」と考えていた私が作曲の仕事をしているなんて、まさかって感じです。今は好きですよ。念のため。

 


前回ご登場いただいた、小倉さんと出会った時の第一印象はどのようなものでしたか?また、小倉さんとのお付き合いの中で、面白いエピソードなどがありましたらお聞かせ下さい。


  TAMAYOさん:
 初めて小倉さんにお会いした時は「写真とおんなじだ!」と思いました。写真というのは、某スタジオで見せてもらった某雑誌の「OGR(小倉さんのペンネーム)氏、2年連続大賞!」という輝かしいものです。小倉さんは『ダライアス2』レコーディングの真っ最中で、スタジオ近くの喫茶店で「タラコスパゲティ」を食べていました。「ここのタラコスパゲティおいしいんだよ」という言葉が今でも耳に残っています。
 氏は、スカート丈は限りなく短いのがお好みで、以前ライブの衣装を決める際「ミニスカート」と提案していたところ、いつのまにか「マイクロミニ」に変化していたことがありました。
 


これまで、TAMAYOさんのお仕事に影響を与えた作品はありますでしょうか?また、ご自身のこれまでのお仕事の中で、“これは良い”と感じたアイディアをどんな風に使われたのか教えてください。そして、TAMAYOさんが携わってきた作品の中で、特に思い入れが深い作品をお答えください。

  TAMAYOさん:
 影響を受けた作品は、村上龍氏著作の「コインロッカー・ベイビーズ」です。仕事というよりも人生に影響を受けた気がします。開眼させられました。

 “これは良い”というのとは違うけど、『レイストーム』の中の「INTORELANCE」いう曲と、『ラクガキ王国』の中の「最果ての町で」という曲。この2曲は他の曲とは明らかに違います。曲の善し悪しという問題ではありません。なぜなら、私が作ったものではないから。伝わりにくいとは思いますが、私じゃありません。作らされたんですね、きっと。
 どんな風に使われたのかといえば、締め切り間際に役立った、という事でしょうか。すっごく短期間で出来たんです。

 一番印象深い作品は、タイトーの『レイフォース』です。この作品を境にして、作曲に対する考えが一変しました。話せば長くなるので割愛しますが、簡単に言えば、「見て」から「ご覧下さい」に変わったと言えるでしょうか。

 


それでは、「こんなゲームをつくりたい」「こんなゲームで遊んでみたい」など、今後のゲーム・エンタテイメント業界におけるご自身の展望や、業界全体への希望などをお聞かせ下さい。また、自分がプレイしたことのあるゲームの中で、「名作」と呼ぶべきゲーム作品を1タイトル挙げるとすれば何ですか?

  TAMAYOさん:
 私はズバリ「アナログゲーム派」です。そう、トランプとか花札とか将棋とか…アウトドアなら「だるまさんがころんだ」とか「探偵」(あ~懐かしい)とか。でも、そういうゲームって一人では出来ないので、大勢のコンピュータ達の中に参加するっていうのだったら、遊んでみたいかな~?

 数少ない体験の中で名作を挙げるとすれば、それはやはり『レイフォース』だと思います。ストーリーが素敵だし、制作中に涙することもしばしばありました。

 


今、TAMAYOさんが一番興味を持っていること、今後挑戦してみたいことを教えてください。そして最後に、今後ゲーム業界を目指している読者へ向けてメッセージをお願いします。

  TAMAYOさん:
 今一番興味があるのは、「なぜ外国製の冷蔵庫は買って1年も経ってないのに中のランプが勝手に消えるのか?」という事です。マニュアルを探すのも面倒だし、しょうがないから暗いまま使ってます。でも時々、点いていたりするんですよね。「あっ!」って感じです。
 挑戦したいことは、マッサージ師またはエステティシャンの資格を取る事です。手に職を付けたいって思います。身体一つで仕事出来るのもいいし、施術されている時に「人を気持ちよくする仕事って、い~な~」といつも羨ましく思います。私も誰かを気持ちよくさせてあげたい!もちろん音楽でそう出来れば良いのだけれど…私の音楽を聴いてそうなれる人は微少だと思いますので…。それに、意外な業(わざ)を持ってるのって、なんか格好いいと思いませんか??か?

 皆さんや、その周りにも、まだどこかに必ず落とし穴が隠されていると思います。それを見つけ出してください。人に何かを伝えるという事は、意外と困難な作業なのです。自分が何をやりたいか、ということよりもまず先に、「どうすれば相手に伝わるか」というその方法を模索する事から始めてみてはいかがでしょうか。

 


 人に想いを伝えるということが全ての始まりだとメッセージを送ってくれたTAMAYOさん。確かに、クリエイターという仕事は多くの人に自分のイメージを伝えることができなければできない仕事だと思います。まだまだお話をお伺いしたいところですが今回はここまでです。それでは、次回のお友達を紹介していただきましょう。

  TAMAYOさん:
 せっかく紹介するのだから、絶対お気に入りの人がいいですよね。シュウ・ナカザワさんを紹介します。彼のグルーブ最高!彼自身も最高!性格も姿勢も大好きです。いつか組んで仕事をしてみたいな?と野望を抱きつつ…。
 

 シュウ・ナガサワさんは『JETでGO!2』『ランディング・ギア』などの作品の楽曲を手掛けられているクリエイターさんです。一体どんなお話をお伺いできるのでしょうか?それではTAMAYOさん、今回は本当にありがとうございました。