Last Update:2004/11/29
週に1回ゲームクリエイターにお話を聞いて、お友達まで紹介してもらっちゃうスペシャル企画だ!
>>第168回

山口 直久さん
 今回のゲストは『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(『KOF』)シリーズなど、数々のSNK作品のタイトルロゴをデザインしていらっしゃる山口直久さんです。昔からロゴや文字に興味があったという山口さん。独立されてから体験したある出来事には『KOF』シリーズとの強い縁を感じられたとのことですが一体どんなことがあったのでしょうか?早速お話をお伺いしていきましょう。

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最初に、これまでの職歴、そして現在携わっているお仕事を教えてください。また、どのようなことをきっかけとして、フリーランスになろうと決心されたのですか?

 

山口氏:
 90年にSNKに入社し、最初はグラフィッカーとして開発部に在籍していました。
 デビュー作はパズルゲーム『ジョイジョイキッド』で、この頃からロゴを描いてました。(昔からロゴや文字に興味がありましたから)
 後に開発からデザイン部門へイラストレーターとして異動したのですが、イラストの仕事よりもロゴデザインの方が多かったですね。
 SNKの大半のゲームのタイトルデザインは担当しました。
 現在はフリーランスとしてイラストレーターやロゴデザイナーとして仕事をしています。詳しい事はまだ言えませんが来年絵本が出る予定です。
 ロゴの仕事としてはSNKプレイモアの『ネオジオバトルコロシアム』、セガの『スパイクアウト~ストリートバトル~』などがあります。

 独立したきっかけは、会社の在籍中に個展やイベントなどに参加した際、見に来てくださった方々の生の声を聞いていたら楽しくなってしまい「よっしゃ。フリーとして試してみようじゃねぇか。」と思ったのがそもそもの始まりです。
 年齢的にも最後のチャンスだったし身軽だったというのも要因かもしれませんね(笑)。
 一歩を踏み出す事でわかる事っていっぱいありました。また、現実の厳しさを知りました。

 


前回ご登場いただいた、米良さんと出会った時の第一印象はどのようなものでしたか?また、米良さんとのお付き合いの中で、面白いエピソードなどがありましたらお聞かせ下さい。


  山口氏:
 SNKに在籍していた頃、後から入ってきまして小柄な人だと思ったのですがキャラは大柄でした。(笑)
 忘れられないエピソードとして、私が当初『餓狼伝説2』のイラストを描く予定だったのです。
 しかし私が入院するような病気をしてしまい、米良さんに変わって描いてもらいました。
「あれグッチが描くはずだったんだよね~。見たかったな~」ていまだに言われます(笑)。
 


これまで、山口さんのお仕事に影響を与えた作品はありますでしょうか?また、ご自身のこれまでのお仕事の中で、“これぞ”と手ごたえを感じたアイディアをどんな風に使われたのか教えてください。そして、山口さんが携わってきた作品の中で、特に思い入れが深い作品をお答えください。

  山口氏:
 ロゴデザインという観点からいえば、「コカ・カーラ」のロゴには影響を与えてもらいましたね。
 あの形を見ますと読まなくても「コカ・コーラ」と認識しますよね。
 形だけで理解し商品を想像させるというのは、ロゴデザインをする私としては理想の一つです。

 エアブラシでロゴを描いていた頃、よりメタル風に描くにはどうしたらいいのかと考えウッドラックパネルにミラーシールを貼ったり金属物を買ってきて写り込みを見たりして描いた事があります。
 本物を見る、本物に触れる事が大事で凄くアナログな事でしたが、今でもその時やった事が役に立っています。

 思い入れが強い作品は、やはり『KOF』シリーズですね。
 今でもロゴデザインをやらせて頂いてますしね。
 一度びっくりした事がありました。
 たまたま某アーケード誌の編集長と知り合う機会がありました。ある日その方の所に当時『KOF』のゲームボーイアドバンス版を制作していた会社から、ロゴの描ける人はいないか、と頼まれてすぐさま私の所に依頼がきました。
 フリーになってから元居た会社の知り合いから『KOF』のロゴデザインの依頼があるという流れはまだわかるのですが、全く別のルートから依頼だったのでびっくりしたし、『KOF』とは因縁じみたものを感じました(笑)。
 あと、『KOF2002』だけ諸事情により担当出来なかったのがいまだ悔やまれます。

 


それでは、自分がプレイしたことのあるゲームの中で、「名作」と呼ぶべきゲーム作品を1タイトル挙げるとすれば何ですか?そして、今後のゲーム・エンタテイメント業界におけるご自身の展望や、業界全体への希望などをお聞かせ下さい。

  山口氏:
 名作といえば『バイオハザード』です。
 ドアを開ける時、ゾンビが居るんじゃないかと思いすぐに銃を構えてしまったり、びっくりして声が出てしまったりと、これ程ドキドキしたゲームはありませんでした。

 これからのゲームは与える遊びだけではなく、見つけだす遊び、作り出す遊びを感じることができればいいですね。

 


それでは最後に、作品作りにおいて一番大切だと思うこと、作品を世に送り出すにあたって心がけていること、そして、山口さんが今後挑戦してみたいことを教えてください。

  山口氏:
 作品を作るにあたっては、現在過去関係なく良いものをよく見たり、触れたりすることが大事だと思っています。
 あとヒントはどこにでも落ちていると思います。それを見つける観察力、洞察力があるか、そして冒険心があるかでしょう。
 常にチャレンジ精神を持って物事に取り組んで欲しいです。
(人に対して言っているようですがほとんど自分に言い聞かせているようなものです)

 挑戦してみたい事は、立体物(陶芸、アクセサリー、人形etc・・)など作ってみたいということですね。
 知り合いにジュエリーデザイナーがいまして作り方を教えてくれると言ってくれてますが、なかなか行けてないのが現実ですね。

 


 作品へのヒントはどこにでも落ちているとおっしゃる山口さん。誰も気が付かないようなヒントに目を留め、作品へと昇華させることができるということがクリエイターという仕事をしていく条件なのかもしれませんね。もっとたくさんのお話をお伺いしたいところですが今回はここまで!それでは、次回のお友達をご紹介していただきましょう。

  山口氏:
 セガの山口直純さんを紹介します。
兄弟のようですが従兄弟です。まさか同じような業界にいたとは思いませんでした。

 

 


 山口直純さんは『サクラ大戦 ~熱き血潮に~』や『Kunoichi』のCGを担当された方ですね。山口さんと従兄弟同士でいらっしゃるとは驚きです!一体どんなお話を聞くことができるのでしょうか?次回もお楽しみに!それでは山口さん、今回は本当にありがとうございました。