Last Update:2004/11/22
週に1回ゲームクリエイターにお話を聞いて、お友達まで紹介してもらっちゃうスペシャル企画だ!
>>第167回

米良 仁 さん
今回のゲストは、『餓狼伝説』『サムライスピリッツ』などを手掛けられたイラストレーター米良仁さん。白井影二さんのペンネームでもご活躍されています。ある写真家の作品に出会い、ご自身の描くイラストにも大きな影響を受けたそうです。その写真家とは一体誰なんでしょうか?それでは、お話をお伺いしましょう!

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最初に、これまでの職歴、現在携わっているお仕事を教えてください。また、米良さんが現在のお仕事に就く決心をされたのはいつ頃でしたでしょうか?

 

米良氏:
 まずT&Eソフトの『SWORD WORLD PC』が業界では初仕事でしょうか。その後92年にフリーからSNKに入社して『餓狼伝説』『サムライスピリッツ』『風雲スーパータッグバトル』等に関わりました。
 2000年にSNKを退職後2ヶ月経たずに専門学校の講師になって、2001年から2年半程時代劇マンガを月刊連載して……そんなこんなで今は、キャラクタデッサンの講師をしながら、イラストレーターやら漫画家やってます。
 フリーランスに戻ってから、一部キャラデザをさせていただいたゲームは来年発売です。まだメーカー等公表出来ませんが、TGSで動いてるの見ました。ニヤニヤしちゃった(笑)。

 決心ってしたコトが無い気がします。気がつけばそこに居るみたいな……。気がつけばPC9801のゲームキャラを描く仕事をしていたり、気がつけば会社を見学してみたいと電話して、会社説明会に物見遊山(すみません)で行って入社試験受けて入社していたり……(そこがSNKだった)。
 知り合いから「デッサンの講師にならないか?」とか、「漫画描きませんか?」と連絡もらっていきなり連載したりとか、いきなり……すみません、ものすごくアバウトですね。でも「これがしたい!」と思ったことはまだ出来て無いんです。

 


前回ご登場いただいた、森気楼さんと出会った時の第一印象はどのようなものでしたか?


  米良氏:
 第1印象は無口なヒト~~って。でも実は映画のハナシとか興に乗ると熱く語るヒトだ!って目からウロコ(笑)。面白いヒトですね。仕事っぷりとか信念とか尊敬してます。面白いことは山盛り有りますよ。あんなコトとかこんなコトとか(笑)。言うと怒られちゃうので、今は焼肉仲間(笑)。
 


これまで、自分の作品に影響を与えた映像、文学、音楽作品などはありますでしょうか。それは米良さんにどんな影響を与えてくれましたか?そして、これまで米良さんが携わってきた作品の中で、特に思い入れが深い作品を教えてください。

  米良氏:
 写真家に影響を受けました。ロバート・キャパ(戦場カメラマン。第二次世界大戦中ノルマンディ上陸作戦に同行取材するなど、多くの戦場で撮影を行った。1954年、ベトナム戦争取材中地雷を踏み、帰らぬ人となる)やブルース・ウェーバー(ファッションカメラマン。カルバン・クラインのアンダーウェアの広告写真を撮り、世界的に評価される)は特に。目線の持つ意味とか表情とか語らない強さを教えられた様に思います。それと、大映や東映、日活、東宝等の昔の時代劇映画。ウソを描くなら本物を調べて描かないと真実味が出ないんだぞって。

 『SWORD WORLD PC』の仕事でプログラマーに「仕事が遅れるのはいつも絵描きの絵が遅れるからなんだよね~~」って喧嘩を売られたので、280枚程の画像取込み原画を2ヶ月で描いたかな?結局プログラムが遅れに遅れたので、ゲームの発売はSNKに入社した後でした。
 SNKで思い出すのは、『サムスピ』の仕事に関わってた時、京都の伝統工芸師の煙管屋さんで1品モノの銀煙管を作ってもらったコト。おじさんにものすごく気に入られて、しまいには煙管をもらってしまったり、宝物です。

 


280枚を2ヶ月でですか!?1日に約5作品程描かれていたということですよね?驚くべき速さです!それでは、自分がプレイしたことのあるゲームの中で、「名作」と呼ぶべきゲーム作品を1タイトル挙げるとすれば何ですか? また、「こんなゲームをつくりたい」「こんなゲームで遊んでみたい」など、今後のゲーム・エンタテイメント業界におけるご自身の展望や、業界全体への希望を教えてください。

  米良氏:
 ナムコの『ソウルエッジ』、どれだけコインを貢いだか知れません。PS版もタコが割れるくらいやりました。ボディのポリゴンがバランス良くて綺麗だったなぁ……。音楽も良かったし画面に惚れてました。ヴォルド使ってたんですが、家に1人欲しかったです(笑)。

 ゲーム以外にもどんどん興味を持って、その魅力をゲームに昇華して欲しいです。
 バーチャルで友人作って、ショッピングしたりミッションをこなして、気がつけば外国語の会話スキルアップも出来ちゃう留学シミュレーションゲームってどうですか?実際に現地へ行って会話で困ったりしなくて済むかも。

 


お仕事柄、煮詰まってしまうことなどあると思うのですが、そんな時はどのようにしてリフレッシュされてるのでしょうか?そして最後に、作品作りにおいて一番大切だと思うこと、作品を世に送り出すにあたって心がけていること、今後ご自身が挑戦してみたいことを教えてください。

  米良氏:
 イラストの仕事にしても漫画にしても、話し合って絵柄とか路線を決めてましたし、複数の仕事が同時進行しますから、緊張が途絶えたら他の仕事をしてました。最近なら煙草を吸ったり、電網にダイブしたり(笑)。
 煮詰まるコトってあんまり無いです。現実逃避なら日常茶飯事ですけど。

ゲーム以外をたくさん知るコト。それをゲームに生かそうと努力することがゲーム業界を活気づかせるんじゃ無いかな?絵を描きたいヒトは、観察する眼を身に着けて下さい。あと、サービス精神、おもてなしの心を忘れないで。

今一番挑戦したいのはモンゴルで乗馬(笑)、遊牧民に負けない様に走りたい。手綱を緩めて全速力になると50キロぐらい出るので、かなりコワいんです。でも馬の上で遊牧民と戯れるのはものすごく楽しい。砂丘で遊牧民の子供に負けたので、今度こそ砂丘を一気に駆け上がりたいとか(笑)。

 


「ウソを描くには本物を調べないと真実味が出ない」という言葉には長くイラストの世界で戦ってこないと言えない“重さ”を感じられるように思います。モンゴルでの乗馬対決は是非リベンジを果たしてください(笑)!もっとたくさんのお話をお伺いしたいところですが今回はここまでです。それでは、次回のお友達をご紹介していただきましょう。

  米良氏:
山口直久さんを紹介します。
SNK時代、2人とも声が大きいのでよく怒られたデザイン課仲間です(笑)。
SNK時代からフリーになった今も、ゲームタイトルのロゴを描き続けている、現在はフリーのイラストレーターってかアーティストですね。

 

 


 山口さんは“NaoQ”というアーティスト名で活躍されているデザイナーさんです。一体どんなお話をお伺いすることができるのでしょうか。次回もお楽しみに。それでは米良さん、今回は本当にありがとうございました!