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Last Update:2004/09/27
週に1回ゲームクリエイターにお話を聞いて、お友達まで紹介してもらっちゃうスペシャル企画だ!
>>第160回
スクウェア・エニックス
直良 有祐さん
今回はスクウェア・エニックスの直良有祐さんをゲストにお迎えしてお送りします。直良さんは、『アンリミテッド:サガ』『フロントミッション4』『ファイナルファンタジー VII』のキャラクタや建物のデザインなどを務められた方です。デザインの際にいつも苦労されるそうですが、『ファイナルファンタジー VII』の舞台となった「魔晄都市ミッドガル」のデザインには、特に時間が掛かったようです。しかし、そのピンチをある食べ物が救ったとのこと。では、その食べ物とは一体なんだったのでしょう!?早速伺っていきましょう。

(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA


最初に、これまでの職歴、現在携わっているお仕事などを教えてください。また、現在のお仕事を選ばれた理由をお聞かせ下さい。

 

直良氏:
 初めに東亜プランに入社してこの仕事に就いて、その後スクウェア(当時)に入社しました。
 スクウェアでは、スーパーファミコンで『ファイナルファンタジー VI』や『クロノトリガー』などに参加した後、PSの『ファイナルファンタジー VII』『VIII』『X』のアートディレクションを担当した他、『アンリミテッド:サガ』『フロントミッション4』に携わりました。現在は映像作品「ファイナルファンタジー VII アドベントチルドレン」や、PS2『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』のアートディレクションをしています。ほかにも、ここ何年かはロゴや監修の仕事などもやらせてもらってます。

 ゲームに携わる仕事を選んだ理由は、学生の頃からゲームと絵を描くことが好きだったからです。
 就職する時に「どうせ飯を食うならこの仕事がイイ」と思いました。そして、就職先は試行錯誤の結果"好きなゲームを作るメーカー"より"好きな作り方をしてそうなメーカー"に就職したいと考え、東亜プランに入社しました。
 東亜プランでは、新人だけでタイトルを一本作らせていただき、凄くイイ経験をさせてもらいましたね。

 


前回ご登場いただいた、ケイブの池田さんとのお付き合いの中で、面白いエピソードなどがありましたらお聞かせ下さい。


  直良氏:
 自分とは逆で、"好きなゲームのメーカー"に入ってきたヤツです。「ホントにシューティングが好きなんだなぁ」と(笑)。
 彼はしばらく禁酒をしていたのですが、どうやら最近解禁したみたいでたまに一緒に呑んでいます。ここのところは時間が合わず、家の電話で話すことが多いですね。
 実は、この間まで池田さんの携帯番号やメールアドレスを知らなかったので、池田さんの奥さんに「あなた達ホントに友達なの?」って言われました(笑)。
 


『ファイナルファンタジー VII』『VIII』『X』『アンリミテッド:サガ』『フロントミッション4』など、これまで直良さんが携わってきた作品の中で、特に思い入れが深い作品を教えてください。また、お仕事中に煮詰まってしまうことも多いかと思いますが、息抜きはどのように行っていますか?

  直良氏:
 携わった作品全てに愛着があるんですが、強いて挙げるなら『ファイナルファンタジー VII』です。
 自分でデザインしたミッドガルという都市が、大勢の人の手によってカタチになった時の感動は忘れられません。スケール・プロジェクトの規模・手応え・反響などなど初めての事だらけでした。

 仕事に煮詰まってしまったときには楽器を弾いたり、バスケをしたり、スタッフと呑みに行ったりしています。スタッフと呑みに行くと、結局仕事の話になってしまいますが。 
先程もお話したミッドガルのデザインで煮詰まっていた時のことなのですが、息抜きに友達とピザを食べていたんです。その時にピザを見て、ミッドガルの全体のイメージが閃きました。

 


魔晄都市ミッドガルはピザがモデルだったのですか!?驚きです!確かに言われて見れば、中央から放射線状に伸びる道や、街自体の形が"ピザ"を連想させますね。
 それでは、自分がプレイしたことのあるゲームの中で、「名作」と呼ぶべきゲーム作品を1タイトル挙げるとすれば何ですか? また、今後のゲーム・エンタテイメント業界におけるご自身の展望をお聞かせ下さい。

  直良氏:
 名作と言われて、パッと思いつくのは、カプコンさんの『ヴァンパイア ハンター』です。キャラのアイディア・動き・色彩・システム・バランスなど、職人技の塊ですね。相当ハマりました。

 今後の展開としては、今現在発表されているモノだけではなく、これからもいろいろと新しいことにチャレンジし続け、現場の空気を作品に繋げる仕事をしていきたいですね。
 今は仕事ばかりなので、普通に友達とくだらない話をしたり、買い物したりということが一番したいです。

 


では、今後ゲーム業界を目指している読者へ向けて、タイトル作りにおいて一番大切だと思うことをお聞かせ下さい。

  直良氏:
 直接的ではないのですが、ゲームを作るにあたって、自分の趣味や友達が大切かと思います。
 そしてもうひとつ。ゲームを作る仕事というのは、集団作業ですしゲームを取り巻く環境も変わってきているので、思うようにいかないことの方が多いのです。みんなで良いモノを作るために、マスターアップまでコツコツと地道なクオリティアップを続け、時にはスタッフ同士がぶつかり合うことがあるので、タフさと日々のスキルアップが要求されます。

 


 "好きなゲームメーカー"よりも"好きな作り方のメーカー"を選ぶことで、クリエイターへの道を歩み始めた直良さん。今後も様々なタイトルが直良さんの描くキャラクタによって、彩られていくことでしょう。ピザからミッドガルのイメージが閃いたとの話には、読者の皆さんも驚かれたことだと思います。もっとお話をお伺いしたいところですが、今回はここまでです。それでは、次回のお友達を紹介していただきましょう。

  直良氏:
 お友達と呼ぶには恐れ多いですが、船水紀孝さんを紹介します。
 一見クールですが、とても一生懸命でゲームのことを熱く、そして大事に考えている方だなぁと思いました。
 先頃、クラフト&マイスターという会社を興されました。僭越ながら、応援の気持ちも込めて。新作楽しみにしています!!


 

 船水紀孝さんと言えば、長年カプコンで活躍され、中でも『ストリートファイター』シリーズに携われたゲームクリエイターの方です。どんなお話をお伺いできるか楽しみですね。それでは直良さん、今回は本当にありがとうございました。