ゲームミュージックの中で、名曲と呼べる楽曲は多数、存在しています。今回のゲストは、その中でも特にユーザーの記憶に残っているであろう『ファイナルファンタジーVIII』の主題歌「Eyes
On Me」の作曲を手掛けられたスクウェア・エニックスの植松さん。他にも様々なゲームミュージックを作曲されてきた植松さんにとって、本当に楽しい仕事とは? 早速、お話を伺ってみましょう。
植松氏:
曲のアイディアは、仕事帰りに駐車場に向かうときやお風呂上りに体を拭いているとき、夜1人でお酒を飲んでいるときなどによく閃くことがあります。閃いたアイディアはできる限りノートに書き記すことにしています。
テレビアニメの「ファイナルファンタジー:アンリミテッド」の主題歌を作っているときもお風呂上りに「テクノ+フォルクローレ」のアイディアが閃きました。そこでクラフトワークっぽいシンセサイザーにチャランゴのカッティングを加えてデモテープを作ったのですが、この珍妙なアイディアはあっさりと却下されてしまいました。面白い音だったのになぁ…。
あと、これまでの曲で特に思い入れが深いのは『ファイナルファンタジーVII』『ファイナルファンタジーVIII』『ファイナルファンタジーIX』。僕の中で、休みなしに作ったので、これら3作品は1作品扱いです。今聴いても勢いもあるし、楽しそうに作っているのがわかります。こういう仕事ばかりできるといいんですけどね。
その中で『ファイナルファンタジーVIII』の「Eyes On Me」がヒットしたのは嬉しかったです。「Eyes
On Me」「Melodies Of Life」「素敵だね」の3曲を通して、自分はやはり歌を作ることが好きであることを再確認しました。
それと、実は息抜きするのは苦手です。でも時間さえあれば、自宅と会社以外の場所へ行きたいと常に思っています。非現実を感じていたいのでしょう。オカルトが好きなのも同じ理由だと思います。
ちなみに「Eyes On Me」は曲自体はすぐできたので、息抜きする必要はありませんでした。
ゲームが身近な存在になった現在、クリエイターたちには責任があると語る植松さん。ご自身も作曲生活を送りながら、その責任を日々感じていらっしゃるのでしょう。だからこそ、「Eyes
On Me」のようなユーザーの記憶に残る名曲を生み出せるのではないでしょうか。もっとお話をお聞きしたいところですが、今回はここまで。それでは次回のお友達をご紹介いただきましょう。