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まず、前田さんが現在のお仕事に就かれたきっかけと、これまでに携わられた作品についてお聞かせください。
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前田氏:
テレビゲームは、実はとても専門的な分野です。黎明期にこそ、努めてボトムユーザーを拡大する施策を打っていかないと、5年・10年先はニッチなマーケットしか残らなくなってしまいます。そこで、あらゆる人々に自然にゲームを身近なものにしていただきたいと考えました。そしてそのためには、失われつつある“ゲーム原体験の場”をきちんと設けることが大事ではないかと。また、オリジン(原点・起源)となる作品に、できるだけ触れてもらいたいとも思いました。
これまでに携わった作品は『フロントミッションシリーズ・ガンハザード』『サガ・フロンティア』『チョコボの不思議なダンジョン2』『チョコボレーシング』など。1995年4月にスクウェアさん(現スクウェア・エニックス)に入社した後、これらのタイトルのプロデューサー及び宣伝プロデューサーをやらせていただいてました。
その後2000年8月に、ジェイゲーム(Jgame=Javaゲームの意)を設立。ブラウザ上でネットワーク対戦が行えるゲームコミュニティの構築・ASP展開を開始し、現在に至っています。ですが設立から1年半は、その運用環境を維持するだけでとってもマッカッカ(赤字)で、人生をマジで悩みました(笑)。 |
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前田さんはこれまでに幅広いジャンルのゲームに触れてこられたとおもいますが、過去に前田さんがプレイした、もしくは携わられたゲームの中で、思い出深いものはなんでしょうか? |
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前田氏:
いちユーザーとして名作だと思うタイトルは、ジョブシステムが秀逸だった『ファイナルファンタジーV』や王位継承システムが楽しかった『ロマンシング・サガ2』など、時代ごとに多数存在しています。その中であえて1本選ぶとしたら、『ボンバーマン』ですね。どんなユーザーでもマニュアルなしで遊べる点と、テレビゲームが“子供のおもちゃ”だった時代に大人まで引き込んだ、功労者だと思いますので。
自分が関わったタイトルの中では、特に思い出深いのが『サガ・フロンティア』です。フリーシナリオの河津さんの“マジック”を目の当たりにして、感激の毎日でした。そして、朝も夜も100万本売ろうと全霊を注ぎ、自分のツテというツテを使い尽くしましたね。
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これまで、自分の作品作りに影響を与えた映像、文学、音楽作品などはありますか? |
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前田氏:
いろいろありますが…。まず、周囲の人と情報共有を行った作品が「指輪物語」や「スター・ウォーズ」、そしてスティーブン・キングの映画や小説です。
それと、文章的な部分で司馬遼太郎さんの「歴史と視点」。文脈の構成の仕方や文言の用い方は、非常に参考になります。
また、エリヤフ・ゴールドラットの「ザ・ゴール」にも影響を受けています。コスト意識やワークフロー改善、目的達成への具体策の必要性を強烈に認識させられました。
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今後、多くのユーザーを楽しませてゲーム業界を盛り上げていくために必要なことは何だとお考えですか? また、そのために挑戦していきたいことなどはありますか? |
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前田氏:
ゲームは現在、「子供のごっこ遊びに近いもの」「大勢が集まるお茶の間や宴席で遊ぶと不思議と楽しいもの」「生活に馴染みすぎて、ゲームと感じられないもの」など、多種多様なカタチで日常に転がっていると思います。
ですが我々は反対に日常の別の何かを糧にしてゲームを作っていて、その密着ぶりはどんなユーザーよりも深いものです。そしてあらゆるユーザーに、我々と同じくらいゲームを身近に感じてもらう必要があるでしょう。そのためには、失われつつある“ゲーム原体験の場”をきちんと設けることが大事だと思います。そこで私は、総合インターネットサービス業において、ゲームの親和性をいかに高めるか、を日々のテーマとしています。まだまだ仮説だらけですけど‥。
また、もう一度、小学生から火をつけるべきでしょう。子供に、熱中してもらおうと努力する真摯な姿勢こそ、正しい大人の姿だと思います。 |
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では最後に、これからゲームクリエイターを目指す読者に向けて、メッセージをお願いします。 |
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前田氏:
過去にこちらのコーナーに出演された方々が、いろいろなメッセージを残されたと思います。なので私は、簡潔に。「誰かが止めるまで、突っ走っていいかも」。 |
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| ユーザーにゲームをもっと遊んでもらうには、今以上にゲームを身近な存在にしてもらうことが必要だと語る前田さん。その手段のひとつが、前田さんが携わられているカジュアルゲームサイトなのでしょう。もっとお話をお聞きしたいところですが、残念ながら今回はここまで。それでは、次回のクリエイターをご紹介いただきましょう。 |
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前田氏:
ハドソンの高橋利幸さんをご紹介します。高橋さんはクリエイターとしてご活動されているわけではありませんが、とても有名な方です。私がゲーム業界に関心を抱くきっかけをくれた大先輩です。 |
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ハドソンの高橋さんと言えば、ファミコン全盛時代に多くのユーザーに親しまれていた「高橋名人」ですね。現在は営業部に在籍され、名人とは違う形でご活躍されていらっしゃいます。名人ならではのお話をお聞きできると思います。次回もお楽しみに。では、前田さん、今回は本当にありがとうございました!
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