Last Update:2003/03/31
週に1回ゲームクリエイターにお話を聞いて、お友達まで紹介してもらっちゃうスペシャル企画だ!

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>>第108回
カプコン 第四開発部
巧 舟さん
今回は、法廷バトル『逆転裁判』シリーズの企画・シナリオ、ディレクターを担当している、カプコンの巧 舟さん。ちなみに、『逆転裁判』の主人公・成歩堂君の名ゼリフ「異議あり!」「待った!」「くらえ!」…実は巧さんの声なんだとか!

まず最初に、ゲーム業界での経歴を教えてください。前回ご登場の神谷さんとは非常に仲が良いとお伺いしておりますが、何か面白いエピソードはありますか?

  巧氏
 経歴はシンプルで、1994年にカプコンに入社して現在に至ります。前回登場した神谷とは、企画マンとして同期入社しました。
  第1作は1995年の『学校の怖いウワサ/花子さんが来た!』です。数年前、ワゴンセールで100円で売っていました。缶ジュースより安いので、見かけたらぜひ手にとって欲しいですね。きっと乾きを癒してくれると思います(笑)。その後『ディノクライシス』の1、2を経て、現在は『逆転裁判』シリーズに全力投球しています。
 神谷は、妙にとがった目と、とがったブーツが印象的でした。当時のカプコン社員といえば、アイサツがわりに『ストリート・ファイターⅡ』で対戦。彼の操作するケンは、鼻歌まじりで「しょーりゅーけん」「しょーりゅーけん」「しょーりゅーけん」……と、そればっかり無限に繰り出してくる。で、僕のリュウはクソマジメに、それらを全部もらって、みるみる50連敗。「コイツは悪魔か」…と思っていたら、やっぱり『デビル・メイ・クライ』なんてゲームを作りましたね。
 


…対戦の様子が目に浮かぶようです(笑)。では、巧さんは、どんな事がきっかけでゲーム業界に入ろうと思ったのですか?


  巧氏
 ちょっと寂しいですが、ドラマチックな事件や作品はありません。この業界に入ったのは、純粋に、ある友人のおかげです。
  小学生のころ流行った《ゼビウス》を最後に、長らくゲームから離れていたのですが……彼の影響で、ふたたびコントローラーを握ることに。やがて大学4回生になり、彼は就職のため、当然のごとくゲームの企画書を作り始めました。楽しそうな彼を横目で見ているうちに、自分でもやってみたくなった……という感じです。我ながら、かなりテキトーな動機ですね。
 


いやいや、立派な動機だと思いますよ!それでは、これまで特に感銘を受けたり、人生を変えたような出来事はありましたか?

  巧氏
 中学生のころ、推理小説の「ブラウン神父シリーズ」を読んで感激して、「神父になって推理しよう!」と強く思いました。
  高校のころ、桑田佳祐の声にシビれて「ノドをツブして歌手になろう!」とカタく決心しました。
  さらに、魔術師デビッド・カパーフィールドが列車を消すのを見て、「手品師になって何か消そう!」とホンキで誓いました。
 ミステリーと音楽と手品が、ライフワークですね。現在は、自作の歌をシャウトしたり友人の結婚式で手品をするかたわら、推理ゲームを作っています。ミステリはー『逆転裁判』でいちおうのケリがついたので、次はどっちにしよう?と考えているところです。
 


なるほど。『逆転裁判』シリーズをプレイした人はニヤリとするかもしれませんね(笑)。では、ご自身で手がけた作品はどれも愛着があるとは思うのですが、特に思い入れが深いのはどの作品ですか?

  巧氏
 やはり『逆転裁判』(GBA)ですね。自分の最も得意なジャンルで、思いっきり楽しんで作れたゲームです。7人のチームで作ったのですが、彼ら全員のインスパイアで、劇的に完成度が上がったのも感動的でした。 "このメンバーでしか作れなかった"と断言できるゲームで、制作時の思い出とともに、ぼくにとっては宝物のような1本です。
 


このあたりは、公式ページにある巧さんのコラムを読むと、もっと頷けるご回答かもしれませんね。皆さんもぜひ読んでみてください!それでは、巧さんがゲーム製作で一番大事だと思うのはどんな事でしょうか?

  巧氏
 作ることを楽しむ、ということです。それも、できればチーム全体で。作っている自分たちが楽しめないゲームが、遊んでくれる人たちに楽んでもらえるとはイメージしにくいですから。 もちろん、実際の制作では、なかなか理想どおりには行きませんが……。
 


今後の作品も、ぜひ楽しんで作ってください!楽しみに待っております。残念ながらお時間となってしまいました。それでは最後にお友達を紹介していただけますか?

  巧氏
 オーバーワークスでディレクターをしている、田中俊太郎さんをお願いします。ぼくがゲーム業界に入るキッカケを作った、ある種ウンメイの女神です。「Q3」で出てきた"ある友人"とは、実は彼のことなんですよ。
 

それは深いご縁ですねー。田中さんといえば、『エターナルアルカディア レジェンド』などのディレクターさんでいらっしゃいますね。次回はどんなお話が聞けるのでしょうか…?楽しみです。今回はどうもありがとうございました!