Last Update:2002/09/06
週に1回ゲームクリエイターにお話を聞いて、お友達まで紹介してもらっちゃうスペシャル企画だ!
>>第84回
鶴見六百さん
先週ご紹介されたソニー・コンピュータエンタテインメント桐田富和さんが、ご都合で登場できなくなってしまいました。でも、そのピンチヒッターとして出ていただく『クラッシュ・バンディクー』の育ての親・鶴見六百さんも、かなりユニークな方です!
 

鶴見さんのプロフィールを教えていただけますか。


 

鶴見氏:
 フリーでSCEタイトルの制作プロデューサーをやっています。最近出したタイトルで言うと、昨年末の『ジャック×ダクスター 旧世界の遺産』ですね。主に、海外の制作会社とタッグチームを組んで、日本市場向けタイトルを作ってます。
 大学生の頃はゲーム雑誌のライターをやっていました。で、卒業してからセガに入社して、『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』とか『スパイダーマン』『輝水晶伝説アスタル』という、キャラクタ物ばかりを作り、SCEに入ってからは、『クラッシュ・バンディクー』シリーズ、『スパイロ・ザ・ドラゴン』シリーズを手がけました。今はフリーなんですが、以前と同様、SCEに「住んで」ます(笑)。

 

最新では何を手がけられているのですか。


 

鶴見氏:
 すいません、今作っているゲームは、具体的にはまだ言えないんです!・・・が、かなり面白いキャラクタ・アクションの新作、とだけは言っておきましょうか。気持ちイイ操作で、絶妙の難易度、滑らかな動き、多彩な仕掛け!・・・おっと、詳しくはまだ言えません。ちょうど今、台詞を書いている最中なんですが、例によって「おバカ」なキャラが、ヘンな相棒を連れて、宇宙をまたにかけて大活躍しちゃったり・・・いやいや、まだ言えません(笑)。まあ、今回のも自信ありますよ。「男の子ゴコロ」をソソるようなギミックが満載ですし・・・だからホントに言えないんですってば!(わはは)
 「言えるオシゴト」としては、9月11日にCESAのデベロッパーズ・カンファレンス(CEDEC)で講師をしちゃったりなんかしちゃったりします。演題は「海外デベロッパーとともにヒットさせる日本市場向けゲーム」。もう申し込みは締め切られているかもしれないけれど、とりあえずCEDECのサイトをチェック!

 

新作、気になりますね~!言いたくて仕方ない、といった感じですので、発表していい時期がきましたらぜひまたご登場ください!さて、先週ご登場の藤澤さんとはどのようなご関係なのですか。


  鶴見氏:
 ワタシが入社した頃のSCE制作部は、とっーてもこじんまりとした所帯で、ひとつの同じフロアで全員が仕事してたんです。宣伝とかも一緒でね。そこで最初に覚えたのが、藤澤さん。なにしろ彼の「ドロボウヒゲ」が、非常に強い印象を与えてくれたもので(笑)。すぐに打ち解けました。彼がプロデュースしたリズムアクションゲーム系のタイトルは大好きなので、ワタシは勝手に「私設応援団」をかってでて、フロアで唄ったり踊ったりしてましたね。ヘンですか?――SCEの宣伝には、叫んだり唄ったり踊ったりする人が多いので、あまりヘンじゃなかったんですけどね(笑)。
 

・・・いい社内プロモーションだと思います(笑)!さて、鶴見さんの手がけた作品は、キャラクタが濃いものが多いですが、なにか理由があるのですか。


  鶴見氏:
 「将来的にも変わらずに人気を得るモノ」だからです。ゲームは基本、流行があって、半年とか1~2年スパンで色々なゲームが入れ替わり立ち替わり、ブームになっていくものです。でも、「キャラクタ」は違います。たとえばウルトラマンやドラえもん、スパイダーマン等の「キャラクタ」は、親子2世代以上にわたって人気を得ているじゃないですか。そこまで育てることができれば、キャラクタの生命は「永遠」になると思うんです。ワタシ達がキャラクタ・アクションゲームにこだわっている理由もソレなんですよ。マンガやアニメのキャラクタを使ったゲームではなく、「ゲーム発のキャラクタ」を認知してもらいたい…浸透させたい…そしてユーザーさんと一緒に「成長」させたい…そう思いながら、ずーっとやってきています。
 

なるほど・・・。新作のキャラクタも、期待しております。さて、残念ながら最後の質問になってしまいました。鶴見さんにとっての名作ゲームを教えてください。


  鶴見氏:
 困ったなあ…ボードゲームなら「モノポリー」、ピンボールなら「Rollergames」(Williams)でキマリなんですが…うーん…(1時間経過)…厳正な脳内審査の結果、ビデオゲーム部門は、『クラッシュ・バンディクー2~コルテックスの逆襲~』」を僅差で抑え、『リブルラブル』(ナムコ)とさせていただきます! あの頃のナムコのゲームって、圧倒的にセンスが良くって、ゲーム性の着想も奇抜で、キャラクタも優れてて、音楽もポップで、「ラジアメ」(ナムコ提供のラジオ番組)も面白くって、販促物(POP、ポスター類)もイカシてて…ワタシらの世代にとっては一種「特別の存在」なんですよ。だから、今の子供にとっては名作ではないかもしれない。知ってすらいないかもしらない。けど、ワタシにとっては(そして同世代の多くの元ゲーマーにとっても)名作だと断言できます。特に、ナムコは昔から他メーカーに比べて、キャラクタを大切にする姿勢をとっていたことは、非常に強い影響を受けました。
 

この業界にかかわる多くの人が、その気持ちをもっていますね。ありがとうございました。さて、次のお友達を紹介していただけますか。


 

鶴見氏:
 スーパースィープ社の「めがてん細江」こと細江慎二さんをお願いします。古くからの呑み仲間で、ワタシに「日本酒」を教え込んだ張本人だったりします。

 


また、楽しいお友達の予感がします。今週はお忙しい中ご登場いただきありがとうございました。みなさん、来週もお楽しみに!