2008年7月14日(月)から16日(水)にかけて米・ロサンゼルスにて開催された世界最大(?)のゲームショー「E3 Media & Business Summit 2008」。
会場では、世界中から集まったメーカーが自社の一押しタイトルを並べたブースを出展しており、実際に試遊することが可能なタイトルもかなりの数が用意されていた。
その中でも、筆者が最もおすすめしたいタイトルは、カプコンブースに出展されていた『ロックマン9 野望の復活!!(海外名:MEGAMAN 9)』。20年以上も愛され続けている人気シリーズの新作が原点に立ち返り、ファミコンソフトを彷彿とさせるドット画の横スクロールアクションとして発売されるのだ。
先日、日本でもWii Wareでの発売がアナウンスされたばかりの本作を遊んできたので、プレイレポートとしてお伝えしていこう。
※各写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます。
| なんとボスは「Dr.L」ナンバーズ! ワイリーの仕業なのか!? |
タイトル画面でスタートボタン(+ボタン)を押すと、ステージ選択画面に移行。デザインは、ファミコンで発売された『ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?』のように、中央にロックマンの顔が表示されており、カーソルの移動に合せて目線が動く。今までの作品では全てのボスを倒すと中央に最終ステージが出現していたが、本作ではどうなるのか気になるところ。
また、今回の試遊で選ぶことができたのは2ステージ、つまりは2体のボス。名前は伏せられているので便宜上、ここでは前者を「ボスA」後者を「ボスB」とさせていただく。
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「ボスA」
『ロックマン』に登場したガッツマンにも似たデザイン。パワー系と推測 |
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「ボスB」
体の一部がプラグの形をしているので、電気に関係した能力を使いそうだ |
ところで、ステージ選択画面でボスのグラフィックの部分に表示された「Dr.L」マークに気付かれただろうか? この「Dr.L」マークは、主人公・ロックマンの生みの親であるライト博士の作品であることを示すものだ。平和利用のためのロボットしか作らないはずのライト博士。その作品であるロボットたちが暴れまわっているということは、またもや(本当は“また”どころではないが)悪の科学者Dr.ワイリーが暗躍していることを示すものなのだろうか。
ちなみに、この筋書きは初代『ロックマン』と同じであり、そのあたりにも原点回帰のテイストを感じる。
| チャージショット&スライディングは「パーツ」で獲得か |
まずは、「ボスA」ステージを選択。ロックマンの基本アクションを確認する。Bボタン(2ボタン)を押して発射する通常のロックバスターは3連射まで可能で、ボタン長押しで放つチャージショットは無い。また、低い場所を通ったり、敵の攻撃を避ける際に有効なスライディングも使用できなかった。
ただし、スタートボタンを押してメニュー画面を開いてみると、気になる項目が。「ネジ」である。「ネジ」は従来シリーズではロックマンをパワーアップさせるパーツとの交換に使用されていた。さらに、「ボスB」ステージには明らかにスライディングを使用しないと取ることのできない位置に「ネジ」が設置されている。
以上のことから本作のロックマンは、ゲーム開始時は『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』までのチャージショット無し&スライディング無しのシンプルな仕様。ゲーム中の「ネジ」を獲得してパーツを手に入れることで、それら『ロックマン3』以降に登場した2つの機能が追加されていくと思われる。(メニュー画面にも「アイテム」の枠として2つ空白がある)
また、メニュー画面にはロックマンの相棒「ラッシュ」の項目があったので早速使用してみる。
こちらの「ラッシュ」の機能は、背中に飛び乗ることでバネが発動し、通常のジャンプよりも高く跳べる「ラッシュコイル」で、初期装備となっている。従来作では、自由に飛びまわれる「ラッシュジェット」や水中を移動する潜水艇「ラッシュマリン」なども登場していたが、本作ではどのような機能でロックマンをサポートしてくれるのだろうか。
その後、ステージを進めていくと中ボスのゾウ型ロボットが出現。このようなドット画で描かれた大きな敵キャラクタとの戦いもシリーズの醍醐味といえるだろう。このゾウ型ロボット、ボールを転がしてくるほかにも、鼻で息を吸い込んでロックマンを引き寄せるという攻撃も駆使する。
「ボスA」ステージ中盤には、このゾウ型ロボットとの3連戦が待ち構えており、3体目の足場の悪さを利用した攻撃の前にあえなくゲームオーバー。なんとか、ボスをお見せしたかったのだが申し訳ない。きっと海外仕様の『MEGAMAN 9』なので難易度が高かったのだろうと、一応言いわけしておきます。
続いて、今回の試遊台で選ぶことのできるもうひとつのステージ「ボスB」を選択。こちらはボスが電気に関係しているのか、途中停電して真っ暗になる場所もあった。敵キャラにはシリーズでおなじみの「メットール」の姿もあり、今も変わらぬ攻撃パターンにほのぼのとしてしまう。
ステージを進んでいくと、一定間隔で消えてしまう通称「消えるブロック」や、触れると一撃でやられてしまう「トゲ」など、往年のファンには懐かしいトラップが満載。一方で、前を通過するとロックマンのコピーが出現して襲ってくるという新しいタイプのトラップも用意されていた。
「ボスB」ステージもボスまで行くつもりで挑戦したものの、徐々に出現するパターンが複雑になる「消えるブロック」の前にあえなくゲームオーバー。「昔はもっと上手かった」と、日本語で捨て台詞を吐きつつブースから退散しました。
今回プレイしてみるまで気になっていたのが、本作はファミコンの性能をそのまま再現するエミュレータ上に作成されているのか、それともWii用ソフトを限りなくファミコン風に近くしているのか、ということだった。結論からいえばやはり後者。ファミコンでは敵が多数表示されたり、巨大な敵キャラクタが登場すると、スプライト処理の限界からグラフィックがチラついていた。しかし、本作にはそれがまったくない。これはファミコンでは有り得ないことである。
とはいえ、そのような出自は些細なことに過ぎない。本作をプレイしている最中のドキドキする気持ちは、かつてファミコンでプレイした時と同じ。カプコンの「ファミコン風」に新作を発表するという姿勢は正解だ。Wii Wareで配信が開始される9月が待ち遠しい。
(ジーパラドットコム 広田)
以前より『ロックマン9 野望の復活!!』には「デモシーン」が収録されると告知されていたが、その様子を写真でお伝えしていこう。海外向け仕様のため、メッセージは英語表記となっているが、本作の世界感を感じて頂きたい。