『魔界戦記ディスガイア』シリーズですっかりお馴染みとなった、日本一ソフトウェアの誇る“やり込み系シミュレーションRPG”。
ストーリーの完成度、魅力的なキャラクタもさることながら、延々とキャラクタたちを育成できるやり込み度満点のゲームシステムを有しているため、寝食を忘れてプレイしちゃう人も多いはず。
筆者もそんな、やり込み系SRPGの魅力に心を奪われているプレイヤーのひとり。最近はプレイステーション・ポータブルの
『魔界戦記ディスガイア2 PORTABLE』を発売日当日から絶賛プレイ中。携帯ゲーム機作品という手軽さも手伝って、気がつけば次の日の朝…睡眠時間がどんどん削られていく毎日だったりする。
そんな筆者に追い討ちをかける如く、またしても同社のやり込み系SRPG作品がPSPで発売される。そう、2009年11月26日(木)発売予定の『ラ・ピュセル†ラグナロック』だ。
『ラ・ピュセル † ラグナロック』は、2002年1月31日にプレイステーション2で発売された、いわばやり込み系SRPGの元祖ともいえる『ラ・ピュセル 光の聖女伝説』のPSP向け移植作品となっている。
筆者の場合、2004年にPS2でリリースされた、追加要素が加わった廉価版『ラ・ピュセル 光の聖女伝説 2周目はじめました。』をやり込んだ口だが、久しぶりに主人公・プリエたちの物語にどっぷりとハマりたいという想いもあって、発売前に一足お先にプレイ。PSP版での“改善点”に特に注目したプレイレポートをお届けする。
※画面写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます
本作に初めて触れるという人や、前作をプレイしたけどストーリーを忘れちゃってる人に向けて、まずは本作の物語とゲームの流れを紹介していこう。
| “「光の聖女」になるために!” ストーリーはこんな感じ |
『ラ・ピュセル † ラグナロック』の舞台は、「聖女会」と「聖母神教会」という二大教会が存在する「聖パプリカ王国」。
物語の主人公・プリエは、この二大教会のうち、かつて世界に脅威をもたらした「闇の王子」と戦った「光の聖女」を信仰する「聖女会」に所属している。
プリエは、悪魔払いを専門とするシスター“ラ・ピュセル”として、日夜モンスターたちと戦っている。その胸に、「いつか自分も“光の聖女”のようになりたい!」という想いを秘めて…。
物語の冒頭は、同じく“ラ・ピュセル”である、彼女の弟・キュロットと、先輩“ラ・ピュセル”のアルエットと一緒に、ゾンビ退治に出かけるシーンから始まる。
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| ▲行動派でおてんばなプリエと、そんな姉に振り回されるしっかり者の弟キュロット。2人の教育係として同行するアルエットと共に、最初の事件解決に乗り出す |
| マス目で区切られたマップで戦う 『ディスガイア』に近い戦闘 |
ストーリーは章仕立てで構成されていて、各章ごとの目的達成を目指して、モンスターたちが待ち構えるマップを次々とクリアしていく、という流れ。
ちなみにマップは、同社の『魔界戦記ディスガイア』シリーズなどと同じくマス目で区切られた構造で、マップ上を1体ずつキャラクタを動かして、モンスターへの攻撃などを実行していく。
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| ▲攻略するマップの構造は、事前にある程度把握することが可能。時にはルートが分岐することも… |
▲マス目を移動し、モンスターに近寄って攻撃。このあたりは『魔界戦記ディスガイア』などと同じように考えて構わない |
戦闘で特に重要なのはキャラクタたちの「連携」。連携とは、敵に攻撃を加えるときに味方キャラクタが隣接していた場合、一緒に攻撃に参加してくれるというもので、攻撃力を倍増させられる。
最大で4人一緒に攻撃できるので、できる限り固まって行動した方が効率的にダメージを与えられるというわけだ。
味方が固まって行動することの有益さは、敵から攻撃を受ける際にもある。敵から攻撃を受けた時はこちらが反撃を行うのだが、反撃の際にも隣り合う味方が一緒に攻撃してくれるので、かなり敵を倒す効率が上がる
また戦闘中に、各キャラクタは「特殊技」を使用することも可能。特殊技は、隣り合う仲間からの支援攻撃は得られないものの、HPを回復したり、大きなダメージを敵に与えたりと、強力なモノばかり。状況に応じて「ここぞ!」という時に使っていこう。
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| ▲モンスターとの戦闘では、横向き視点の戦闘画面に切り替わって、各キャラクタが攻撃を開始 |
▲特殊技は強力だが、「連携」は発生しない。状況に応じて使い分ける必要がある |
最終的にモンスターをすべて倒せばそのマップはクリアとなって、次のマップが出現し、先へと進める。ちなみにマップ上には“怪しいマス”があって、ここをどれだけ調べたか、あるいはどんなルートを辿って先へ進んだかなどによって、クリア時の評価が変化して、評価に応じたアイテムがもらえるという要素もある。
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| ▲ピンク色に光るイベントマスの上に移動すれば何かが起こる。見つけたらできるだけ移動したい |
▲イベントマスへの移動により、物語の展開に変化が起こる時もある。事件のさらなる真相を知ることができるかも |
ここからは、実際に筆者が『ラ・ピュセル † ラグナロック』がプレイし、PS2版と比較して強く感じた違いについてお届けしていく。
| 「モンスターが次々と出現する…」って悩まなくてもいい |
プレイしてまず感動したのは、「浄化」システムがPS2版よりもかなり便利になっているということだった。
浄化とは、マップ上にある「不浄点」を消滅させるために使うコマンド。不浄点を何ターンも放置していたら、そこから新しいモンスターが出現してしまうので、早めに対処する必要がある
PSP版では、浄化で不浄点の消滅に成功した際、再行動ができるようになった。そのため、上手くすれば連続でいくつもの不浄点を処理していくことができる。
このシステムを利用すれば、マップ上に不浄点がたくさんあって、うまく不浄点を消滅しきれずに、どんどんモンスターが出現してしまう…なんて事態も解消できてしまうのだ。
ただし、不浄点を処理しつつ遠くの方まで移動していくと、味方キャラクタと離れてしまい、連携ができなくなる…なんてこともあったので、油断は禁物だ。
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| ▲各キャラクタごとの「浄化力」によって、浄化点にダメージを与えて消滅させられる |
▲「闇の地場」の上に居る敵キャラクタには、不浄点ごとに設定された属性のダメージを与えられる |
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| ▲浄化に成功すると「Re-Action!!」の文字が出現し、再行動が可能に。このシステムによって、不浄点からのモンスター再出現をより簡単に避けられるようになった |
| 浄化/大奇跡で、他の仲間キャラクタも再行動させられる |
また、闇の地場の流れを誘導して、15マス以上を使ってグルリと一周させたあとに「不浄点」を浄化させた場合、「大奇跡」が発動する。
大奇跡は基本的に、浄化を行う際の闇の地場の上、もしくは中に敵がいる場合のみ発動できて、大ダメージを敵に与えたり、味方の傷を癒すといった効果を得られる。
なおPSP版では、大奇跡発動時や、不浄点の浄化時に闇の地場の上に居た仲間キャラクタが再行動できるようになるというおまけ付きなので、より行動できる機会が広がったと言えるだろう。
それに加えて、不浄点にカーソルを合わせることで、「不浄点のHP」「闇の地場の長さ」「大奇跡を発動できるかどうか」を一目で見分けることができるので、かなり気軽に発動を狙えるようになっている。
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| ▲闇の地場を一周させて大きな四角を作れば、大奇跡発動が可能に |
▲「地場の長さ」が水色になったら、大奇跡を発動できる合図です |
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| ▲大奇跡のひとつ「ラグナロク」。範囲内の敵キャラクタに大ダメージを与える |
▲仲間の再行動にも一役買ってくれるので、ますます大奇跡を狙う価値が上昇 |
| 手数の少ない序盤、モンスターを仲間にすることは重要! |
PS2版同様に本作でも、モンスターに「浄化」を行うことで、倒した際に仲間にできるようになる。
久しぶりにゲーム序盤をプレイして、仲間キャラクタが少ないうちは、モンスターを極力仲間にしておくことが重要だと改めて実感した。
その理由は、攻撃に参加できるキャラクタも増えるし、モンスターの「ご機嫌度」を最大にしておけば浄化を使用できるようになるという点で、かなり戦闘を有利に運べるのだ。ただし、ステータスの底上げができる「しつけ」コマンドで「ご機嫌度」が消滅してしまうと仲間から離脱するので、十分注意してほしい。
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| ▲浄化を重ねて改心させれば、プリエ達の仲間キャラクタとして出撃させられるようになる |
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| ▲モンスターの能力値を上昇させる「しつけ」ももちろん健在。あんまり厳しいことばかりさせると、逃げちゃいますよ… |
PSPへの移植にあたり、『ラ・ピュセル † ラグナロック』ではシステム関連の変更もかなり力が入っている。
まず戦闘に関しては、真上からの見下ろし視点が追加され、よりマップの地形を把握しやすくなった。
味方キャラクタや出撃ポイントにカーソルを合わせたり、上空からの見下ろし視点に変更するボタンの組み合わせは『魔界戦記ディスガイア2 PORTABLE』などと全く同じ。そのため、同作をやり込んでいる人なら、違和感なくスムーズに動かせるはず。
また、味方・敵キャラクタの戦闘デモをカットすることができる。もちろん特殊技などの演出をじっくりと見てほしいという思いもあるが、キャラクタを延々と育成したい人には、戦闘時間を大幅に短縮できるのでかなりオススメだ。
ちなみにこちらのシステムは、PSPの『魔界戦記ディスガイア PORTABLE』や、『魔界戦記ディスガイア2 PORTABLE』にも用意されていた要素である。本作の演出スキップは、過去の『ディスガイア』シリーズのスキップよりもさらに高速で、一気にダメージ処理が行われるという感じだった。
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| ▲上空からマップの広い範囲を見渡せて、どのように行動すればよいかという計画を立てやすくなった |
▲戦闘デモのカット以外にも、闇の地場が消滅するスピードや、キャラクタがマップ上を移動する速度、メッセージスピードなども高速化させられる |
プレイの拠点となる「城下町ポトフ」に関しては、「□ボタン」を押すだけで行きたい場所に即座に向かうことができるので、かなり使い勝手が向上。特に頻繁に利用する、アイテムなどを購入できる「ローゼンクイーン商会」とワールドマップとの行き来がめちゃくちゃ早くなったのは非常に嬉しい。
仲間キャラクタが街中にいて、ストーリーに沿った会話を繰り広げてくれるのも、ファンには嬉しい要素のひとつとなっている。
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| ▲どこに何の施設があるかを覚えなくていいので、非常に便利 |
▲次に何をすればいいのかなど、仲間キャラクタがヒントを与えてくれる |
さらに本作の大きな魅力として、ストーリー全編のフルボイス化が実現し、キャラクタボイスはすべて新規録り下ろしのものが使用されているという点も見逃せない。PS2版ではテキストのみだったイベントシーンにもボイスが追加されて、より物語に深みを出している。
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| ▲これらのシーンはPS2版ではボイスが無かったが、PSP版ではフルボイスに。ちなみにイベントシーンをスキップすることもできるが、新規収録されたボイスと共に、各イベントをぜひじっくりと見てほしい |
| 「PS2版と一緒」なんて大間違い!劇的な変化を堪能して |
各種システムの使い勝手が向上して、プレイの速度が格段に上がった本作。PS2版と比較しても、かなりプレイしやすくなっているという印象だ。
その上、新規シナリオ「魔王プリエ編」や、『魔界戦記ディスガイア』からのゲスト参戦なんかのお楽しみ要素も豊富と来れば…「どうせPS2版と一緒じゃないの?」なんて考えは大間違いだと気づくはず。
特に、やり込み派の「日本一ソフトウェア」ファンの皆さん。PSP版でも、アイテムの強化や、強敵が待ち受ける「魔界」といったやり込み要素も当然楽しめるので、プリエたちの物語を、何十周も体験して、究極なまでにやり込んでほしい。目標は、プレイ時間200時間突破!
| 『ラ・ピュセル † ラグナロック』 |
| ハード: |
プレイステーション・ポータブル |
| メーカー: |
日本一ソフトウェア |
| ジャンル: |
シミュレーションRPG |
| 発売日: |
2009年11月26日(木)予定 |
| 価格: |
<通常版>5,229円(税込)
<初回限定版>7,329円(税込) |
| プレイ人数: |
1人 |
| CEROレーティング: |
「C」(15歳以上対象) |
| キャラクターデザイン:Ryoji(PS版マール王国シリーズ キャラクタデザイン) |
| 初回限定版特典: |
オリジナルサウンドトラック、設定資料集 |