新作紹介  
「都市伝説」の真相を探求!PS2『流行り神2』
2007.08.30
関連URL:「日本一ソフトウェア」公式サイト
 

 「チェーンメール」や「コックリさん」といった嘘か真実かが定かでない噂話「都市伝説」にまつわる謎を秘めた事件を、警視庁の警部補・風海純也が捜査していくホラーアドベンチャー『流行り神』シリーズ。2004年にPS2で処女作がリリースされ、PSPにも移植された本シリーズの新作『流行り神2 警視庁怪異事件ファイル』が、2007年11月に登場する。

 『流行り神2』では前作と同様に、風海が遭遇する常識では考えられない不可思議な事件を、「科学的見地」と「オカルト的見地」という二つの側面から捉えて物語を進めていく。そして、捜査段階でどちらの見地に立って事件を調べていくかによって物語の内容が変化する。本作は4話の本編と+αで物語が構成されており、各話ごとに「科学的解決」か「オカルト的解決」という結末が用意されている。「都市伝説」という実体のない事態に対して、どのようにアプローチしていくのかが、本作のポイントといえるだろう。

 今回は、『流行り神2』のゲーム概要と主要人物に捜査展開、そして本作で最初に遭遇する事件となる第零話「黒闇天」のストーリーを公開する。

※画面写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます。

■「科学」と「オカルト」、捜査方針によって結末が変化
   『流行り神2』では、「都市伝説」などの奇怪な事件を捜査する警視庁警察史編纂室の警部補・風海純也となり、彼が携わる事件の捜査を行っていく。ゲームシステムはオーソドックスなアドベンチャー形式となり、各話の中で挿入される選択肢をどのように選ぶかによって、その後の展開が変化していく。

 本作の選択肢の中には、その後の捜査方針を「科学的見地」または「オカルト的見地」のいずれかに導くような内容が設定されているものがある。「科学的見地」に立って捜査を行っていくと、超自然的な考えを捨てて科学的根拠に基づいた判断が下されていく。また、「オカルト的見地」から事件の真相に近づいていく場合、呪いや幽霊などの存在を仮定した上で捜査が継続されていく。
  そして、「科学的見地」では現実的な事件の結末、「オカルト的見地」では非科学的な結末、を迎えることになる。

 『流行り神2』では、ホラー的でシリアスな世界観を盛り上げる演出にも力が入れられており、怪しげな写真や意味深なメッセージが込められたCGなどが物語の随所に散りばめられている。  さらに、一部の背景は2Dながらも動的な画像で構成されており、雨が降る様や車のワイパーの動き、暗がりを照らす懐中電灯の光、燃え盛る炎の揺らめきなど、前作以上に臨場感溢れる演出が施されている。


■ホシは人か、それとも…?「都市伝説」に挑む4人の刑事
   本作のメインキャラクタは、前作『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』と同じ面々。警察史編纂室には、常識の枠から外れる怪異を科学とオカルトの両面から捉えていく主人公の警部補・風海純也、年齢は上ながら階級を重んじて風海に接する巡査部長・小暮宗一郎、編纂室の怪しげな女ボスである警部・犬童蘭子が所属しており、彼らが「都市伝説」にまつわるミステリアスな事件の謎を紐解いていく。

 そして、オカルトを否定し、科学を重視する科学捜査研究所プロファイリング研究チームの警部補・賀茂泉かごめも物語の中心人物。「科学的見地」から事件を検討する場合、彼女の協力は不可欠といえるが、「オカルト的見地」で捜査した際に巻き起こる彼女との衝突も、ストーリーの見どころと言える。

 キャラクタデザインも前作に引き続き、小説の挿絵やゲームのキャラクタデザインなどで活躍する実力派イラストレーター・菅原 健氏が担当している。やや写実的に描かれたキャラクタは謎めいた展開に包まれている本作にマッチしており、画面に緊張感を与えてくれる。 なおメインキャラクタのほかには、収録各話ごとに専用のキャラクタが登場し、登場人物は総勢30人以上となる。

~ 登場キャラクタ ~

風海純也 -かざみ じゅんや-

小暮宗一郎 -こぐれ そういちろう-
本作の主人公。警視庁警察史編纂室に所属する警部補で24歳。元は捜査一課のキャリア組(国家公務員第I種試験の合格者)だったが、ある怪異事件をきっかけに編纂室勤務になる。

日常に潜む闇を柔軟な思考で判断し、常識では測れない怪異を科学・オカルトの両面から見据えて 調査できるバランス感覚を持つ。
風海と同じ編纂室所属の刑事。階級は巡査部長。ベテラン刑事の風貌だが、28歳で独身。

体育会系で階級を重んじ、 年下である風海を「先輩」と呼ぶ。柔道三段、剣道三段、空手二段の熱血漢だが、血や怪談話が大の苦手。

犬童蘭子 -いんどう らんこ-

賀茂泉かごめ -かもいずみ かごめ-
風海たちの上司である警察史編纂室の警部。
怪しげな大阪弁をあやつり、普段は仕事もせずテレビを見ているか、公営ギャンブルへ出かけてしまうような自由人。

しかし、ごく稀にオカルトに対する博識ぶりを披露したりと、 とにかく公務員とは思えない謎の多い人物。
警視庁科学捜査研究所・プロファイリング研究チームに所属する24歳。階級は警部補。
中学卒業後に渡米し、飛びぬけた知性でプロファイリング技術を習得。20歳にして大学を卒業し、FBI入りを希望するも国籍の壁から断念。その後、警視庁に入庁し、短期間に数々の難事件の解決に携わる。

毒舌で高飛車で自分勝手だが、その自覚は皆無。科学を妄信し、オカルトを真っ向から否定しているため、何かと風海に突っかかってくる。
 
■集めたネタを確認し、真実を追究する独自の捜査方法
 『流行り神2』では、捜査線上に浮かんだ人物たちから話を聞いたり、事件現場へ足を運んで犯人に繋がる情報収集を行っていく。
  本作では、集めた情報をもとにプレイヤー自身が事件の概要を整理し、ここで導き出された判断から事件の真相を探っていく展開が楽しめる。そして、情報を整理するための機能として、「推理ロジック」と「セルフ・クエスチョン」というシステムが盛り込まれている。

 「推理ロジック」は事件に絡む人物たちの相関図を作成するシステムで、各話終了時の捜査評価に密接に絡んでくる。一方の「セルフ・クエスチョン」はそれまでの捜査状況を自問自答形式で整理していくシステムとなり、物語の展開を左右する重要なイベントとなる。
  また、ストーリー中の選択肢には「カリッジ・ポイント」というシステムが設けられている。「カリッジ・ポイント」は、特定の選択肢を選ぶことで消費され、ポイントが0になると特定の選択肢を選ぶことが不可能となる。物語後半で選択肢を選べない、という状況に陥らないように、序盤からストーリーの流れを整理し、かつポイントの消費ペースを考慮しながらプレイしていくことになる。


・登場人物の関係を整理「推理ロジック」

 「推理ロジック」は、ストーリー進行によって判明した人物たちの相関図を完成させるシステム。「推理ロジック」の画面にはキャラクタの相関図が示されており、ストーリー中に「推理ロジック」で使用できるキーワード(緑色の文字)が示された後、「推理ロジック」画面でこのキーワードに対応するキャラクタの空欄部分にキーワードを当てはめていく。

  「推理ロジック」の対象となる人物やキーワードは物語が進むにつれて増えていき、各話が終了する前に「推理ロジック」の空欄部分に適切なキーワードをすべて入れておく。「推理ロジック」はストーリー中であればいつでも確認、修正が行えるので、新たな展開が発生した時点でキーワードを埋めていくのがベターといえる。ただし、一つの空欄に該当するキーワードは一つしかないが、選択可能なキーワードにはダミーもあるため、事件の展開を熟考してキーワードをチョイスする必要がある。

  そして、各話終了時点で「推理ロジック」の完成度(キャラクタとキーワードが適正な関係にあるか否かの判断)による捜査評価が下され、一定以上の評価を受けることで次の話に進むことができる。

・捜査内容を自問自答「セルフ・クエスチョン」

 「セルフ・クエスチョン」は、連続して提示される選択肢を自問自答するように答えていき、それまでの捜査状況をまとめる機能。「セルフ・クエスチョン」のシーンはストーリーの途中に用意されており、各話ごとに数回行うことになる。

  「セルフ・クエスチョン」で科学的な根拠に基づいた選択肢を選んでいくと、科学で解明できる論理的な方法を主体に捜査が展開される。一方、オカルト的な選択肢を選んだ場合、幽霊などの超常現象を肯定した内容でストーリーが進んでいく。

  「セルフ・クエスチョン」はストーリーの分岐に大きく関わる要素であるため、慎重かつ冷静に事件の状況を判断していく必要がある。

・重要な選択肢を選抜「カリッジ・ポイント」

 「カリッジ・ポイント」は、選択肢を選ぶ際に必要となるポイントを指す。ストーリー途中で示される特定の選択肢には「カリッジ・ポイント」を消費しないと選べない内容があり、ポイントを消費する選択肢にはオレンジ色のマークが表示される。

  「カリッジ・ポイント」は、各話ごとにあらかじめ決められたポイント数が設定されている。基本的にはプレイヤーが「これだ」と考えた選択肢が「カリッジ・ポイント」の消費対象となっていれば、その度に「カリッジ・ポイント」を消費して選択肢を選んでいけばよい。ただし、序盤で「カリッジ・ポイント」を消費し過ぎた場合、ストーリーの終盤で「カリッジ・ポイント」不足のために重要な選択肢が選べない、という事態に遭遇する可能性もある。

  「カリッジ・ポイント」システムが実装されていることにより、物語の最初から重要な選択肢であるかどうかを見極めつつプレイすることが欠かせない。

■難解な専門用語を解説!データベース「F.O.A.Fファイル」
  本作は「都市伝説」をテーマにした作品だが、ゲーム内には都市伝説や怪談だけでなく、心理学や民俗学、法律に関する用語など、さまざまな単語が登場する。そして、これらの単語は登場時点で自動的にデータベース「F.O.A.Fファイル」に登録されていく。
  「F.O.A.Fファイル」では、上記のような一般的には馴染みの薄い単語の意味を解説しており、登録される単語の数は200種類にも達している。登録単語には、文字だけでなくイラストつきで解説しているものもあり、本作だけでなく雑学の知識収集などにも役立つといえる。そして、「F.O.A.Fファイル」をすべて埋めるには、全シナリオを満遍なく読む必要があり、単語を収集する目的でプレイすることもできる。

 なお、プレイヤーが一度体験した物語の展開は「分岐ツリー」に反映される。「分岐ツリー」では物語の分岐位置が閲覧でき、未体験の分岐箇所もツリーに示唆されるため、すべてのシナリオの網羅や「F.O.A.Fファイル」のコンプリートの際に役立てることができる。


■初恋の相手「橘雪乃」と再会…第零話「黒暗天」ストーリー
 『流行り神2』は、最初に述べたようにオムニバス形式で構成されており、本編4話と+αの物語が収録されている。各話は前作『流行り神』と比較した場合、シナリオのボリュームが増えており、読み応えのある物語が堪能できる。
  ここでは、風海たちが最初に遭遇する事件となる第零話「黒闇天」のストーリーを公開。あらすじからでも、緊張感溢れる世界の一端が垣間見られる。

 なお、プレイヤーが一度体験した物語の展開は「分岐ツリー」に反映される。「分岐ツリー」では物語の分岐位置が閲覧でき、未体験の分岐箇所もツリーに示唆されるため、すべてのシナリオの網羅や「F.O.A.Fファイル」のコンプリートの際に役立てることができる。

~ 「黒闇天」ストーリー ~

 警視庁の地下5階。常識では考えられない不可解な事件が記録されたファイルの書棚が立ち並ぶ警察史編纂室。そこが警部補・風海純也の勤務先だ。
  彼の仕事はオカルトじみた事件ファイルについて、起こりえる可能性を確かめて、正しく分類・整理すること。編纂室のメンバーは風海のほか、一日中、仕事もせずにテレビを見ていることもあるギャンブル好きのボス・犬童蘭子警部と、刑事の貫禄たっぷりだが、階級に従って年下の風海を先輩と呼ぶ小暮宗一郎巡査部長の二人だけだ。

 仕事も一通り片付き、帰宅しようと警視庁のロビーに出た風海と小暮は、偶然、風海の高校時代の同級生で初恋相手・橘 雪乃と出会う。彼女は自殺した夫の遺品を受け取りに来ていた。雪乃を自宅まで送ることにした風海たちは、車内で高校時代の話から雪乃の仕事の話、夫との出会い、そして自殺までの経緯を聞くことになった。
  夫の自殺は、夫婦で経営していた画廊が倒産して破産したことが原因らしい。その日、雪乃がバイトから自宅アパートに帰ると夫が首を吊っていた、と、雪乃はまるで壊れた蛇口のように言葉を漏らしていた。

 雪乃を送った風海と小暮は、そのまま雪乃のアパートに招かれたが、自殺に使われた部屋だからなのか、小暮は落ち着かない様子だった。そのため、雪乃の夫の仏壇に手を合わせた後、トイレに立とうとした小暮は不注意で部屋の鏡を割ってしまう。

だが、「そこに奇妙があった……」

 鏡があった場所の壁に「染み」が浮かんでいた。見方によっては暗褐色一色で描かれた不気味な女の絵のようにも見える。割れた鏡を片付けていた雪乃は、染みのような絵を特に気にする様子を見せない。染みを凝視していた小暮は、我に返ると一目散にアパートを飛び出していた。

 雪乃のアパートから出て車に戻ると、小暮は真っ青な顔をしながらアパートを睨んでいた。小暮は雪乃のアパートに入った後、明らかに急に息苦しさや吐き気を感じたという。さらに錯覚かもしれないが、壁の染みの方からの視線も感じたらしい。そのときは気付かなかったが、鏡の裏には中身のない御札さえも貼ってあった。
  「春日さんのご主人は、本当に自殺だったのでありますか?」
  夜の帳が下りた中、アパートは雪乃の部屋だけ、頼りない電灯がともっていた……。


~ 「黒闇天」登場キャラクタ ~

春日雪乃 -かすが ゆきの-

今村浩二 -いまむら こうじ-
風海の高校時代の同級生であり、初恋の人。
旧姓は橘で、自殺した夫・春日圭一の遺品を受け取りにきた帰りに偶然、警視庁のホールで風海と再会した。
美術への造詣が深く、自身でも絵を描いていたが、過去の事故によって今は右腕が不自由。
雪乃の住むアパート「三雲荘」の隣人。
最近、アパートで幽霊が出没するという証言をする。春日圭一が自殺した時期を境に幽霊が出るようになったと言うのだが……?

古関静江 -こぜき しずえ-

古関和子 -こせき かずこ-
「三雲荘」の大家。アパートの前に家を構え、娘家族と一緒に暮らしている。
悪い人ではなさそうだが、聞き込みには協力的でない。何やら、アパートに関して話したくない事情がある様子。
「三雲荘」の大家・古関静江の娘で、母親と同居中。
「シュウ君」という息子がいるが、重い腎臓系の病を患っており、一家に暗い影を落としている。

『流行り神2 警視庁怪異事件ファイル』
ハード: プレイステーション2
メーカー: 日本一ソフトウェア
ジャンル: ホラーアドベンチャー
発売日: 2007年11月発売予定
価格: 未定
(C)2007 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
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