プレイレポート  
PSP最高のアクションゲーム
『GOW 落日の悲愴曲』試遊レポート
2008.07.11
関連URL:『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』公式サイト
関連URL:『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』公式開発ブログ「ローカライズ奮闘記」
 
 いよいよ2008年7月10日(木)に発売となったPSP向けアクション『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』(以下、『落日の悲愴曲』)。


 『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズは、古代ギリシャの神話世界を舞台に主人公・クレイトスと神々との戦いを描くアクションゲーム。この『落日の悲愴曲』は、2007年に発売されたシリーズ第1弾・PS2『ゴッド・オブ・ウォー』の前日談にあたる。戦神アレスに命を救われ、その下僕として働いたというクレイトスの知られざるエピソードが、本作にてついに語られる。


 今回、発売を間近に控えた6月末、カプコン東京支社にて本作を試遊プレイすることができた。その様子をお伝えしていこう。

PSPが悲鳴を上げる!? 携帯機の限界に挑んだ映像表現
 ゲーム開始直後、クレイトスが降り立つのは、ペルシャ軍の侵攻にさらされている都市・アッティカ。スタート地点は、都市を囲む防壁の外側に位置する海岸なのだが……圧巻である。海岸線を埋め尽くすペルシャ軍の兵士たちが剣を片手に暴れ回り、発着したばかりの戦艦からは後続の兵士たちが次々と上陸。砂浜に設置された大砲は轟音と共に火を噴き、天高く放たれるバリスタが大地を揺るがす。まるで、ハリウッド映画の歴史大河ものでも観ているかのようである。


 そんなわけで、今回まず驚かされたのが、本作の携帯機とは思えないほどハイレベルなグラフィック。今まで画面写真で紹介こそしてきたものの、実際に「動いている」映像は迫力が違った。PSPでよくぞここまで! と感嘆するほかない。
 今回の試遊では、いくつかのステージ(厳密にいえばステージ制ではないが)を見ることができたが、要所要所でPSPの限界に挑む映像に遭遇する。さきほどのアッティカでは、砦よりも巨大な怪物「バジリスク」が何度も出現するが、その巨体が重々しく動き、時に俊敏に襲いかかる様は、戦いを忘れてしばし見入ってしまうほど。


 さらに、とんでもないことに、上記のペルシャ軍と「バジリスク」は、同じ場面に居合わせている。ペルシャ軍が梯子をかけて砦を攻め、「バジリスク」が塔によじ登り炎を吐き散らす。もう、地獄絵図といった最中をクレイトスは進んでいくわけだ。もちろん、ペルシャ軍も「バジリスク」も単なる背景ではない。実際に戦うことになる敵キャラクタたちだ。

生身で、神や怪物を斬り伏せる手ごたえが気持ちイイ…
 プレイヤーが操るクレイトスは、人間と神の中間のような存在。一応、人の姿はしているが、戦神アレスに授けられた「ブレイズ・オブ・カオス」を振って戦う様は、すでに人の域ではない。このサジ加減が絶妙であると、プレイしていて思う。


 つまり、クレイトスは超人なのだ。普通の人間が想像することはできるものの、決して再現することのできない動作を見事にやってのける。それが気持ちイイ。神様のように海を割ったり、天地を創造することはできないが、目に捉えられないスピードで斬りかかり、敵を叩き潰すことはできる。クレイトスの持つ武器を刀剣にしたことは、これ以上ない正解であると思う。彼の肉体を操り、剣で、規格外の存在である神や怪物たちを倒すからこそ手応えがあり、爽快感を感じる。


チクショー! 俺のクレイトスはこんなに弱くねー!」
 画面表示される指示に従ってボタンを押すことで発動する特殊攻撃「CSアタック」。…すみません、実は簡単にできると舐めてました。いや、操作自体はボタンをひとつずつ押していくので、簡単。ただし、失敗するとせっかく削った相手のライフが回復してしまう、という緊張感が指をもつれさせる。思うようにいかない! ああ、また奴のライフが回復する!
 しかし、失敗しても不思議と嫌な気分にはならないのだ。むしろ、「チクショー! 次は絶対CSアタック決めてやる」と、再挑戦する意欲が湧いてくる。


 筆者は、おもしろいゲームの条件のひとつは、敵にやられた時に「チクショー!」と悔しくなれることだと思う。本気でのめり込んでいなければ敵にやられても「チクショー!」とはならないし、悔しいからこそもう1回プレイしてクリアを目指す。それでも駄目なら、さらにもう1回……。そうやってハマっていく。


 『落日の悲愴曲』はかなり「チクショー!」なゲームだった。「CSアタック」以外にも、失敗したらすぐリトライしたくなるギミックが満載。「…チクショー! 俺のクレイトスはこんなに弱くねー!」と、もう1回挑戦したくなるのだ。

17歳以上でよかった。
 そうそう、健全な17歳以上のプレイヤーにはぜひ、ステージ序盤を注意して探索してもらいたい。とある牢獄に捕えられているお姉さんたちに、(性的な意味で)CSアタックを決めることができる。もちろん、合意の上。悦んでもらえるとご褒美がもらえるので頑張ろう…って、冷静に考えたら凄いゲーム内容だ。


 そもそも、通常の(性的な意味でない)CSアタックにしても、だいぶエグい。敵の喉元をかっさばいたり、「ブレイズ・オブ・カオス」で滅多刺しにしちゃったりと、かなりフェイタリティなのである。


 だが、それでいい。『落日の悲愴曲』はCERO審査「D」(17歳以上対象)となっているが、ローカライズにあたって上記のような箇所をマイルドな描写に変更してしまったら、本作のアジは薄まってしまうだろう。毒があってもいいじゃない! 気の抜けたコーラなんて誰が飲みたいんだ? ということで、カプコンのセンスとCERO審査「D」に万歳。この夏、『落日の悲愴曲』で大人の階段をのぼってみないか?

豪快な世界を丁寧に作り上げた、稀にみる傑作アクション
 そんなわけで、序盤の展開に触れつつ、本作の魅力を語ってきました。最後に言いたいのは、『落日の悲愴曲』はとても丁寧に作られたゲームだということ。驚異的なグラフィックの作り込みはもちろん、操作感は良好な上、初心者向けに難易度の設定まであるのだ。

 一昔前のいわゆる「洋ゲー」は、ものすごく大雑把な作り方をされていて、それもアジとして楽しむのがファンの作法、みたいな風潮があったと思う。だが、ここ最近の欧米製FPS(一人称視点シューティング)やアクションゲームを見ていると、一昔前の認識はもはや改めなければならないと実感する。それらは、壮大で、丁寧で、なおかつ面白いのだ。

 『落日の悲愴曲』は豪快なキャラクタ造形とゲーム性によって、大雑把な印象を受けるかもしれない。だが、それは大きな間違いだ。これほど丁寧に作り込まれたアクションゲームは、国を問わず滅多に出会えるものではない。
 個人的には、本作をPSPで最高のアクションゲームとして推したい……そう、シリーズ初体験の筆者に思わせるほど、『落日の悲愴曲』は魅力的なソフトだった。

(ジーパラドットコム 広田)


◆関連コンテンツ
【イベントレポート】
YOU THE ROCK★も絶賛の出来! PSP『ゴッド・オブ・ウォー』先行体験会
【プレスリリース】
『GOW 落日の悲愴曲』魔法使い放題!のじゃがいもコスチュームを公開
不気味な老人・カロンも手強い!『GOW 落日の悲愴曲』
『GOW 落日の悲愴曲』サブ武器「ガントレット・オブ・ゼウス」を紹介
『GOW 落日の悲愴曲』1コマ漫画「魂の叫び」最終回のネタ募集
『GOW 落日の悲愴曲』全てを焼き尽くす魔法「イフリート」を紹介

『GOW 落日の悲愴曲』先行体験会に YOU THE ROCK★ 緊急参加!
妻子を殺めたクレイトスに響く笛の音… 『GOW 落日の悲愴曲』
PSP『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』プロローグを公開

『GOW 落日の悲愴曲』アキバ体験会の詳細判明、1コマ漫画も再開

PSP『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』 6月にアキバで先行体験会
PSP『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』、7月10日(木)発売
「クレイトスの叫び」を募集! PSP『GOW 落日の悲愴曲』で1コマ漫画
ブログに貼り付けOK!PSP『GOW 落日の悲愴曲』プロモ映像公開 ジャンプ、泳ぐ、登る…『GOW 落日の悲愴曲』移動アクション公開
喰われる!? 序盤の巨大ボス「バジリスク」公開― 『GOW 落日の悲愴曲』

見よ!英雄クレイトスの猛攻を!『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』

空白の10年を埋める前日談― PSP『G.O.W 落日の悲愴曲』画面写真を公開

日本でも発売決定!PSP『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』今夏登場


『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』
ハード: プレイステーション・ポータブル
メーカー: カプコン
ジャンル: アクション
発売日: 2008年7月10日(木)
価格: 5,240円(税込)
CERO: D(17歳以上対象)
(C)2008 Sony Computer Entertainment America Inc. God of War is a registered trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. Developed by Ready At Dawn Studios, LLC.