古代ギリシャ神話の世界を舞台に、「スパルタの亡霊」こと主人公・クレイトスと、オリュンポスの神々たちとの戦いが描かれる、プレイステーション3向け新作ソフト『God of War III(ゴッド・オブ・ウォー III)』。
これまで、妻子の命を奪うきっかけをもたらした戦神・アレスの息の根を止め、その後の戦いではゼウスに陥れられたクレイトス。シリーズ完結編となる本作では、かつて地上を支配してタイタン族を呼び戻し、オリュンポスの王にして実の父であるゼウスと、彼に従う全ての神々を敵に回した“最終決戦”が待ち構える。
今回の新作紹介第2報では、ゼロから作り直されたゲームエンジンと、PS3の処理能力をいかんなく発揮して描写される、迫真のグラフィックの数々をお届けしていこう。開発ディレクターからのコメントもお見逃しなく。
※画面写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます
伝統的なギリシャ神話を取り入れた重厚なストーリーが展開される『God of War』シリーズ。本作では一貫したテーマである「復讐」の戦いと、これまでクレイトスがとった“選択”の因果をとおして、最終章に相応しい結末として語られる。
|
◆クレイトス(Kratos)
~スパルタの亡霊~
「復讐こそ全て…」。本作の主人公、ゼウスの息子。ゼウスとオリュンポスの神々への復讐を果たすために、運命の女神たちを殺し、人間も神も、また、かつて神々と争い敗北したタイタン族をも運命から解放した。そのタイタン族を呼び戻し、オリュンポスの神々との最終決戦へと向う。 |
◆ゼウス(Zeus)
~オリュンポスの神々の王~
タイタン族の王クロノスの息子、クレイトスの父。オリュンポスの絶対的な支配者であるゼウスは、自分の息子であるクレイトスに恐怖心を抱いている。かつて、クロノスが犯した同じ罪を自らも犯し、オリュンポスの支配を脅かすかつてない危機に対して持てる力すべてで対抗する。 |
|
|
◆ハデス(Hades)
~冥界の神~
ゼウスの兄弟、死者の世界の神。この世の憎しみと憎悪を間近で見て、それが重く圧し掛かっている。シリーズの前日談にあたる『ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲』で最愛の妻である冥界の女神ペルセポネをクレイトスの手によって殺され、深い憎しみを抱いている。 |
|
◆ペルスス(Persus) ~火のタイタン~
火のタイタン。“大戦”でタイタン族がオリュンポスの神々に敗北を喫したことへの深い憤怒を持ち、かつての栄光とオリュンポスの神々を今の地位から引き下ろそうと、オリュンポスに挑む。ペルススが司る火山の如く、彼の怒りを爆発させるのは容易い。神であろうと人間であろうと、オリュンポスを倒すまで止まらない。 |
| めぐる「因果」、復讐に燃える冥界の王・ハデスとの死闘 |
本編中でも見せ場のひとつである、クレイトスと冥界の神であるハデスによる一騎打ちのシーンが公開された。上記キャラクタ紹介のとおり、かつてクレイトスに妻を殺されたハデスは、すさまじい憎悪と共に襲い掛かってくる。
|
| ▲巨漢の割りに俊敏で、多角的な攻撃でクレイトスを揺さぶるハデス |
 |
| ▲クレイトスが、遠距離から弓矢にて攻撃をしかける。ハデスの屈強な肉体に通用するのだろうか |
 |
| ▲ハデスが手にする巨大なフックのような鎖鎌は、生きている人間から魂を引き抜く能力を持つ |
 |
| ▲唯一の心の拠り所であった妻ベルセポネを奪われたハデスの憎悪は、激しい。クレイトスに勝機はあるか? |
| 開発元ディレクターAsmussen氏よりコメント、最新画像が到着 |
今回の第2報の締めくくりとして、昨年6月の「E3 2009」における講演にも登場した、本作のディレクターであるStig Asmussen氏に回答いただいたコメントを紹介していこう。
|
|
| ▲『ゴッド オブ ウォーIII』ディレクターのStig Asmussen氏 |
さらに、『God of War III』の開発を進める米ソニー・コンピュータエンタテインメント サンタモニカ スタジオより、最新のスクリーンショットも到着している。Asmussen氏のコメントとあわせて、進化したビジュアルをご覧いただきたい。
――本作はシリーズ初のPS3向け作品となりますが、どういった部分が進化しているのでしょうか? グラフィックやアクション、敵の思考など、各要素について教えてください。
★Stig Asmussen氏:
グラフィックの明らかな進化に加え、今回はゲームデザインをはるかに強化しています。過去にずっとしたいと思ってきたことが、PS3によって今では可能になったのです。
タイタンのキャラクタに始まるゲームのスケール感は前代未聞のものとなるでしょう。これらタイタン(巨人たち)は本当に歩き、話し、呼吸し、生きているというレベルです。今までの「静止した」レベルで私たちがかろうじてできていたことが、今では大巨人たちが己の意思でできるようになったのです。
タイタンたちが動き回っている間、クレイトスはパズルを解き、敵やボスと戦い、様々な障害を切り抜けることができます。タイタンの中には、実寸にしておよそエッフェル塔の2倍の高さのものもいます! それをゲームプレイのスケール感にあてはめると『God of War II』でのコロッサスでさえ、タイタンの手のひらの上に大人しく座ることができるぐらいです。
スケール感は、ステージを戦場ととらえた場合にも重要な要素になります。今までは一度に一画面につき最大でも10体の敵だったところが、今は30~40体です。こういった増加については、他のたくさんのゲームでも見られるでしょう。しかし、私たちの見たところ、他のゲームでは、敵の数が増えてもゲームプレイ自体はあまり変わらないのです。この課題に取り組むべきだと思いました。
今では、クレイトスの動きについて私たちは敵味方両側の立場を念頭において考えます。クレイトスは5人の敵を前に何を思うだろうか? 敵は、大勢で攻めてきた場合どのように違った行動をとり、攻撃性を増すだろうか?
そこで私たちは、クレイトスに新しくシンプルな動きのセットを備え、そのセットが敵の数が増えたときに「進化」し、より効果を発揮する設定を加えました。
「火矢」を一体の敵に撃つと、その敵は燃え上がります。同じ火矢を、今度は周りに10人の仲間がいる敵に撃つと、撃たれた敵の火が回りに燃え移ったり、それによって敵全体に火が回る可能性もあります。
また、シンプルな「つかむ」メカニズムを発生させる1セットの新たな動きをつくりました。これによって、人数の多い敵グループに対して効果を発揮することができます。そして何よりも、異なる軍隊の「ランク(階級)」を作ることで「大スケールのバトル」をさらに追求しています。ケンタウロスが戦場で将軍のような役割を果たすようになり、歩兵を指揮します。実際に、指揮官がいることで、歩兵はより組織だった動きをするようになります。
もう一つの進化したエリアとして、ナビゲーションがあります。プレスへの「スニークピーク(早見せ)」で、私たちが「イカロスの昇天」と呼んでいるセクションのゲームプレイを披露しました。これはクレイトスが自分のイカロスの翼を使って飛行し、目にもとまらぬ速さでねじれた縦のトンネルをすり抜けていくシーンですが、これをかなり速く試作することができました。ステージと戦闘のデザイン、さらにはアニメーションが一つにまとまり、非常にすばらしいシーンになりました。
それは個々のスキルと才能による部分もありますが、『God of War II』での「ペガサス」のシーンのようなシステムに取り組んできた自分たちの基礎的な経験のおかげだとも思います。
最後に、騎乗可能なクリーチャーについて。このクリーチャーは、実に楽しいですよ。『God of War III』で、クレイトスはバトルの最中にクリーチャーを服従させ、それに乗って、クリーチャーの意に反する方向へ運転し、さらにはクレイトスの命令に従って攻撃を繰り出させることもできるのです。プレイヤーは限られた時間内は完全にそのクリーチャーをコントロールできます。例えば、クレイトスがサイクロプスを戦車のように乗りこなし、兵士の群れに殴りこむことも可能なのです。同様に、ハーピーを「ヘリコプター」のように使うこともできます。
武器システムもグレードアップしました。トレーラーで「カエストス」をご覧になったかと思います。PSP版でのガントレットを使ったゲームプレイが私たちは非常に気に入りましたので、同じような何かをPS3版にも取り入れたかったのです。カエストスは重厚な鉄のグローブで、クレイトスはこれを使って相当のダメージを与えることができます。これを使うときは、ボクサーのように体勢を変えます。
新しいメイン武器の全ては、剣と同じ強度という構想に基づいています。つまり、例えば、クレイトスが剣を使って特定のボタン操作をすると、特定のタイプの動きをします。新武器でも同じことを期待してください。補完的ではありますが、同じぐらいダメージのある攻撃が繰り出されます。最もよい点としては、これらの武器はすばやく切り替え可能だということです。
――『God of War III』が3部作の最終章として、物語のクライマックスを迎えることを期待しています。どのようなストーリーになるのか、少しだけお話いただけないでしょうか?
★Stig Asmussen氏:
現時点では、ストーリーについては固く秘密を守っているのです。今いえることは、ストーリーは『God of War II』が終わった直後から始まる、ということです。クレイトスは巨人ガイアの背後の神々に対して戦いを挑んでいきます。彼は、神々と巨人たちが戦う伝説の「大戦争」を再び勃発させます。今言えるのはこれで精一杯です。
ただし、ストーリーについていくつかポイントがあります。まずは、これがシリーズの最終章になるということ。次に、これが今までに起きたことに根ざしているということ。つまり、過去作の中に、本作に関係する主要な瞬間があるということです。また、ストーリーは、初めてシリーズをプレイする人たちを疎外するような語られ方はしないということ。誰にも、置いてけぼりにされたような気持ちを味わってほしくはありません。
――現状、どのくらいの人数のスタッフが『God of War III』の開発に参加しているのですか?
★Stig Asmussen氏:
現時点でおよそ120人がゲームの開発に携わっています。スタジオはまだまだ成長中です!
――では、開発はどのような段階にあるのでしょうか?
★Stig Asmussen氏:
現在、開発の最終段階にあります。ゲーム全体を始めから終わりまで一つにまとめて、最後の仕上げをするために寝る間も惜しんで働いています。外部のテスターを使って評価を実施し、受け取ったフィードバックをできる限りゲームに取り込む努力をしています。 ただしまだ、ほんの数箇所ですが、大きな疑問符の残る部分があります。そこを解決するために必死の努力をしなければなりません。しかし、これは『God of War』ではよくあることです。いつも最後には良い結果に終わるのです。
――話は変わりますが、Asmussenさんお気に入りのゲームや映画などがあれば教えていただけないでしょうか。
★Stig Asmussen氏:
最初のころは、『バイオハザード』『魂斗羅』『キャッスルヴァニア』『メトロイド』そして、『メタルギア』に大きな影響を受けました。ごく最近では、『オブリビオン』『GTA』『メトロイド』シリーズがとてもおもしろかったです。
映画に関しては、私は「ホラー」映画の大ファンなのです。「ゾンビ」「死霊のはらわた」その他ゾンビの出てくるのならなんでも。ジョン・カーペンター監督の大ファンでもあります。「ニューヨーク1997」「遊星からの物体X」「ハロウィン」は本当に最高です!
あとは読書も好きです。「終末後の世界」を描いたジャンルが大好きなんです。「悪魔のハンマー」「ザ・ロード」「Alas, Babylon」「I am legend(地球最後の男)」「スワン・ソング」などの本…社会が崩壊して人類が生存をかけて必死にならざるを得ない…そういったストーリーならなんでも好きですね。
――日本には、どのような印象をお持ちですか?
★Stig Asmussen氏:
すばらしい国だと思います! '90年代後半に日本を訪れたことがありますが、またとない楽しい経験でした。豊かな歴史に育まれた文化でありながら、同時に現代世界における「ハイテク」社会の何たるかがはっきりとわかります。米国では私たちが何年も待たないと手に取ることができないような、最新の電器機器や周辺機器がたくさんあるのが心底うらやましいです。
一方で、田舎や富士山にも行く機会があったのですが、それは私の考え方を一変させる出来事でした。それまでは、日本といえばどこへ行っても「大都会」だと思っていたのです。首都圏を離れた地域の自然の美しさには、ただただ目を見張りました。近い将来、今度は家族を連れてまた日本へ旅してみたいと思っています。
――ありがとうございました。
| 『God of War III(ゴッド・オブ・ウォー III)』 |
| ハード: |
プレイステーション3 |
| メーカー: |
ソニー・コンピュータエンタテインメント |
| ジャンル: |
アクション・アドベンチャー |
| 発売日: |
2010年3月25日(木)予定 |
| 価格: |
5,980円(税込) |
| プレイ人数: |
1人 |
| CERO審査: |
審査予定 |