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レムレースには、「幻獣」と呼ばれるモンスターが生息している。彼らは、「幻獣界」と呼ばれる異世界からやって来たものだと言われている。彼らは、さまざまな姿かたちをしているが、共通するのはその肉体が“まぼろし”であり、死は存在しない。致命傷を追っても肉体だけが消滅し、幻獣界に帰るだけの“不滅なる存在”である。ゆえに「幻獣」たちは、エグル族の間では「神の使い」とされている。
神の使いといえ、幻獣たちの行動は凶悪で粗暴。古代のエグル族はこの幻獣たちから身を守るため、「聖石」の力を借り各地の「召喚ゲート」から幻獣を呼び出し、自在に操る術を編み出した。この術が「召喚」と呼ばれるレムレースの魔法の力となった。
「召喚」の術には、その強大な力ゆえに、レムレースの神フォルサノスが定めたと言われるいくつかの掟がある。
ひとつ、幻獣に聖石を“絆”として与え主従の契約を交わすこと。
ふたつ、呼び出された幻獣は召喚者に従うこと。
みっつ、技量を超えた数の幻獣を操ることは死を招くこと。
この召喚のルールにより、大いなる力が過剰に用いられることなくレムレースは平和の均衡を保っていた。しかし、近年、召喚の秘術を使いこなせるエグル族は減少傾向にあり、彼らの多くは野生の幻獣の脅威にさらされている。
その空にイヴァリースの空賊たちが石の力を求めて踏みこんできた時、神の意は背かれ、物語は動き出す。 |