海と山に囲まれた都市・冬木市にある穂群原学園に通う学生・衛宮士郎は一見すると普通の青年だが、実は身体に微量ながら「魔術」を持っている。士郎は、この町で10年前に起こった謎の大火災で両親を亡くし、その被災地で魔術師の衛宮切嗣に助け出されて養子として引き取られた。だが、義父である切嗣も5年前に死亡し、今は「たった一つ」の魔術しか繰り出せない未熟な魔術師として日々過ごしてきた。
ある夜、士郎は学園の校庭で鋭い鍔迫り合いの音を聞いた。その音の先には、音速で技を繰り出しあう2人の騎士がおり、殺気を放つ「死」をイメージさせる戦いが行われていた。そして、この戦いに巻き込まれた士郎は、騎士であり「サーヴァント」と呼ばれる使い魔のひとりである少女・セイバーと偶発的ながら「契約」を行うことになる。
騎士たちの戦いは、数十年に一度おきに行われる「聖杯戦争」と呼ばれるサバイバル・バトルであり、この戦いで「聖杯」を手にした者は、どのような願いでも叶えることができる、といわれている。ただし、「聖杯戦争」に参加する資格を得ている者は、7人の「マスター」と、聖杯が選んだマスターに仕える使い魔・サーヴァントのみ。召還されたサーヴァントは常に魔力が必要であり、マスターは魔力の供給を行うことができる一定レベル以上の魔術師に限られる。
サーヴァントには7つの役割(クラス)があり、マスターはひとりのサーヴァントと契約し、自らが聖杯に相応しい事を証明する必要がある。サーヴァントのクラスは、騎士「セイバー」、槍兵「ランサー」、弓兵「アーチャー」、騎兵「ライダー」、魔術師「キャスター」、暗殺者「アサシン」、狂戦士「バーサーカー」、となり、彼らのマスターとなった者は、他のマスターを消去して 自身が最強であることを示さなければならず、「聖杯」を巡る戦いが展開される。このようなマスターとサーヴァントの生死を賭けた「聖杯戦争」が、冬木市では幾度も繰り返されてきた。
こうしてこの夜、望まぬままマスターのひとりとなった士郎は「契約」のもと、サーヴァントのセイバーとともに聖杯を巡る命がけの戦いに身を投じることになるのだった…。 |