新作紹介
 
繰り返される「聖杯戦争」の集大成!PS2『Fate』新要素公開
2006.11.17
関連URL:Fate/stay night [Realta Nua]』公式サイト
 

 PC用の伝奇活劇ビジュアルノベルアドベンチャーゲームとして2004年1月に発売されて10万本以上の大ヒットを記録した『Fate/stay night』。そのコンシューマー移植版となる『Fate/stay night [Realta Nua](フェイト/ステイナイト レアルタ・ヌア)』が、2007年初頭にPS2で登場する。

 『Fate』は、同人ゲーム『月姫』でヒットを飛ばしたTYPE-MOONの商業デビュー作であり、緻密に練りこまれたストーリー、存在感溢れる魅力的なキャラクタ、そしてこれらをより強く印象づける多くのグラフィックス、などで多くのファンから高い評価を得た。そして、『Fate』の人気は、テレビアニメやフィギュア、コミックなど多方面に拡大していく。

 本作では、「聖杯を手にした者は、全てを司ることが可能となる」という理のもと、7人の「魔術師」と彼らが使役する使い魔・サーヴァントが生死を賭けて繰り広げる戦い「聖杯戦争」の物語が綴られていく。そして、今回発売されるPS2版『Fate』はPC版の物語をベースに、シナリオと構成を手がける奈須きのこ氏と、キャラクタデザイン・原画・プロデュースを担当する武内 崇氏をはじめとするTYPE-MOONのスタッフが携わって制作される。このPS2版は、マルチメディアな展開を見せた『Fate』が、ゲームという本来のステージに戻り、集大成となって復活する作品といえる。

 ここではゲーム概要とキャラクタ、そしてPS2版の新グラフィックスなど、新たな『Fate』ワールドを一挙に網羅する。

※画面写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます。
■『Fate/stay night [Realta Nua]』ストーリー■

 海と山に囲まれた都市・冬木市にある穂群原学園に通う学生・衛宮士郎は一見すると普通の青年だが、実は身体に微量ながら「魔術」を持っている。士郎は、この町で10年前に起こった謎の大火災で両親を亡くし、その被災地で魔術師の衛宮切嗣に助け出されて養子として引き取られた。だが、義父である切嗣も5年前に死亡し、今は「たった一つ」の魔術しか繰り出せない未熟な魔術師として日々過ごしてきた。

 ある夜、士郎は学園の校庭で鋭い鍔迫り合いの音を聞いた。その音の先には、音速で技を繰り出しあう2人の騎士がおり、殺気を放つ「死」をイメージさせる戦いが行われていた。そして、この戦いに巻き込まれた士郎は、騎士であり「サーヴァント」と呼ばれる使い魔のひとりである少女・セイバーと偶発的ながら「契約」を行うことになる。

 騎士たちの戦いは、数十年に一度おきに行われる「聖杯戦争」と呼ばれるサバイバル・バトルであり、この戦いで「聖杯」を手にした者は、どのような願いでも叶えることができる、といわれている。ただし、「聖杯戦争」に参加する資格を得ている者は、7人の「マスター」と、聖杯が選んだマスターに仕える使い魔・サーヴァントのみ。召還されたサーヴァントは常に魔力が必要であり、マスターは魔力の供給を行うことができる一定レベル以上の魔術師に限られる。

 サーヴァントには7つの役割(クラス)があり、マスターはひとりのサーヴァントと契約し、自らが聖杯に相応しい事を証明する必要がある。サーヴァントのクラスは、騎士「セイバー」、槍兵「ランサー」、弓兵「アーチャー」、騎兵「ライダー」、魔術師「キャスター」、暗殺者「アサシン」、狂戦士「バーサーカー」、となり、彼らのマスターとなった者は、他のマスターを消去して自身が最強であることを示さなければならず、「聖杯」を巡る戦いが展開される。このようなマスターとサーヴァントの生死を賭けた「聖杯戦争」が、冬木市では幾度も繰り返されてきた。

 こうしてこの夜、望まぬままマスターのひとりとなった士郎は「契約」のもと、サーヴァントのセイバーとともに聖杯を巡る命がけの戦いに身を投じることになるのだった…。

■「ビジュアルノベル」ならではの物語と演出■

 『Fate』の物語は、膨大な分量の文章で綴られていく。そのため、アドベンチャーゲームの中でも文章による表現方法を重視する「ビジュアルノベル」で制作されている。登場するキャラクタの心理や刻々と変化する周囲の状況、そしてスピーディに展開される戦闘シーンなどを描ききることができるのは、「ビジュアルノベル」ならではといえる。

 物語では、士郎の日々の生活が語られていく「日常」と、夜を中心に行われる「聖杯戦争」のバトルという「非日常」が交互に描かれる。「日常」シーンでは、セイバーや学園のマドンナであり、サーヴァント・アーチャーのマスターでもある美少女・遠坂 凛をはじめ、士郎と彼に関わる人々との交流が、時にコミカル、時にシリアスに綴られる。一方の「非日常」シーンでは、敵味方のマスターとサーヴントが入り混じって繰り広げられる緊迫の戦いが続いていく。リアルな現実的世界と幻想的世界という、両シーンのギャップも本作の魅力のひとつといえる。

 また、本作のイベントCGやサウンドは、繊細かつ重厚な文章の表現を補完する形で用いられている。『Fate』の物語の中で特に印象的なシチュエーションにイベントCGを割り当てており、視覚と聴覚の両方でそのシチュエーションを「体感」できるようになっている。たとえば戦闘シーンでは、鍔迫り合いの効果音やフラッシュ等など、細かな演出も盛り込まれ、迫力あるシーン展開が堪能できる。

 さらに、PS2版では各キャラクタにボイスが追加され、PC版よりもキャラクタの個性を掴むことができる。キャラクタボイスはテレビアニメで放映された「Fate/stay night」に起用された声優陣が引き続き担当しており、アニメから「Fate」の世界に入ったファンも違和感なくPS2版を楽しめるはずだ。

 
■「聖杯戦争」、それが彼らの運命を左右する■

 ビジュアルノベルアドベンチャーである本作には、メインストーリーとして3つのルートが存在する。各ルートとも士郎を主人公として「理想」をテーマとする物語で構成されるが、その内容は各ルートで大きく異なり、中盤以降では全く別物となる。また、3つのルートのプレイ順はあらかじめ決められており、各ルートごとにメインヒロインが設定されている。

 ただし、3つの結末に通常エンドやトゥルーエンドに該当する優劣はなく、どれもが「そのルートの状況で意味のある」結末として展開される。なお余談だが、アニメ版はこの3つのルートのうちの1つのルートを主軸として制作された。

 本作では士郎とセイバーのほか、凛とアーチャー、そして他のマスターのひとりである少女・イリヤを中心に物語が展開されていく。さらに他のサーヴァントや彼らを使役する謎のマスター、士郎の高校の友人や教師、「聖杯戦争」の監査役を務める神父などが登場する。どのキャラクタにも存在感があり、また最初に知る性格からは窺い知れない意外な一面を持つ者も少なくない。

▼物語の主軸となるマスター&サーヴァント▼
▼士郎に立ちはだかる4人のサーヴァント▼
▼日常を彩る人物たち▼
 
■PS2版新要素!イベントCG&OPアニメ■

 PS2版の『Fate』は、PC版をアップデートするスタイルの移植作品として制作されており、細かい追加・変更点が数多く行われている。シナリオ全体の再推敲によるストーリーテンポの向上や、深みを増す描写の追加、キャラクタボイスの追加による「音声にマッチ」したセリフまわしへの変更など、物語に一層の感情移入ができるように手が加えられている。

 そして、演出を強化する新たなイベントCGも多数盛り込まれる。PS2版新規のイベントCGは、各キャラクタの心境を描写するものや戦闘シーンに迫力を加えるもの、そしてPS2の表現範囲で士郎とヒロインとの「繋がり」を描く場面などに用いられている。

 また、PS2版のオープニングはアニメーションで表現される。オープニングアニメではマスターとサーヴァントが次々と出現し、簡潔ながらその性格の一端が映し出される。暗雲立ち込める「聖杯戦争」に挑む彼らの心模様も見逃せない。

▼新規イベントCG▼
▼PS2版オープニングアニメーション▼

 PCゲーム業界だけでなく、アニメやフィギュア業界にも数多くの「伝説」を築き上げてきた『Fate/stay night』。今回のPS2版『Fate/stay night [Realta Nua]』は、マルチメディアな展開が行われた『Fate』という作品の、ひとつの終着点といえる。

 文学的な物語とゲームならではの演出が高いレベルで融合した本作は、多くのユーザーに手を触れてほしいタイトルだ。当初告知されていた2006年末という発売時期は延期されてしまったが、その分、クオリティが更にアップすることだろう。


▼[extra edition]の特典内容▼

 本作では、ゲームソフト単体の[通常版]とともに、ソフトと特典をセットにした[extra edition]が発売される。そして[extra edition]の特典は、『Fate』のキャラクタたちが登場するPSP用ソフト『とびだせ!トラぶる花札道中記』となる。

 『とびだせ!トラぶる花札道中記』は、PCで発売された『Fate』のファンディスク『Fate/hollow ataraxia』に収録された花札ゲームを移植したもの。メインとなるゲームモードは「トラブルモード」で、イリヤ&藤ねえのドリームチーム「虎ブル血夜呼零怒」を操り、行く手に立ちはだかるサーヴァントたちを「花札」の対決で倒していく。また、このほかに対戦キャラクタが任意で選択できる「ふりー対戦」なども搭載される。

 本作のイラストには、ゲスト作家によるマスター&サーヴァントの描き下ろしカットが多数使用されている。そしてPSP版では、新チームとして陸上部の仲良し3人娘、蒔寺 楓・三枝由紀香・氷室 鐘が結成する「穂群原にゃーにゃーズ」が登場するほか、音声もフルボイスで表現される。

 なお[extra edition]には予約特典も用意され、この特典は「Fate胸像コレクション」のひとつ「聖杯【セイバー】」となる。「Fate胸像コレクション」は、フィギュアメーカーの海洋堂が制作を手がけており、『Fate』の魅力を活かしたキュートなモデルとなっている。なおこのコレクション企画は雑誌やコミックスとの連動キャンペーンで、セイバー・凛・イリヤ・ライダーの全部で4種類が用意される。

■『Fate/stay night [Realta Nua]』
ジャンル:伝奇活劇ヴィジュアルノベル
ハード:PS2
発売日:2007年初頭
価格: [通常版] 7,140(税込)
    [extra edition] 9,240円(税込)
発売:角川書店

(C)TYPE-MOON/KADOKAWA SHOTEN PUBLISHING CO.,LTD.

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