手元に広がるSF叙事詩!『ゼノサーガ I・II』DSで登場

2005/09/16

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 ナムコとモノリスソフトが手がける人気RPG『ゼノサーガ』シリーズ。本作の世界は、人類が地球を捨てて宇宙で生活を送るようになってから、四千年余りの歳月を経ている。人類が暮らす惑星国家の集合体「星団連邦」と、謎の生命体である巡礼船団「グノーシス」の戦いの中で生きる、戦闘アンドロイドの開発技師・シオンと彼女が開発したアンドロイド・KOS-MOS(コスモス)の運命を壮大なスケールで描くSFストーリーだ。

 そして今回、ニンテンドーDSでの制作が発表された『ゼノサーガ I・II』は、現在PS2で発売されている『ゼノサーガ エピソードI [力への意志]』と『ゼノサーガ エピソードII [善悪の彼岸]』の2作品を1本の作品にまとめたタイトルだ。ただし『エピソードI』と『エピソードII』をそのままDS用に移植した訳ではなく、『ゼノサーガ I・II』では2作品の物語を全20章に再構成し、さらに未出のエピソードや本作独自の展開、新キャラクタやシステムなどを盛り込んだ内容となっている。

 この特集では『ゼノサーガ I・II』の第一報として、ゲーム冒頭のストーリーやふたりのヒロイン、そしてゲームシステムなどを中心に紹介する。なお本特集にあわせて、『ゼノサーガ I・II』のベースとなるPS2版の2作品の特集記事(『エピソードI』はこちら『エピソードII』はこちら)もあわせて目を通しておくことをお薦めする。

■未知の物体「ゾハル」を巡り、シオンの戦いが幕を開ける
【-Introduction-】

 西暦20XX年、アフリア・ケニアの発掘現場で両手大ほどの小さな円盤状の遺物が発見される。その遺物には一片のプレートをはめ込むスペースが――。

 時を同じくして発掘されたプレートをこの円盤状の遺物にはめこんだところ、これに呼応するかのように、トゥルカナ湖から巨大な棺や塔を思わせる謎の物体が出現。

 やがてこの物体は「ゾハル」と呼ばれる、宇宙創生時から存在している物体ということが判明する。

 そして物語は、人類が広大な宇宙に飛び出し、幾重もの惑星で人としての生活を育み、人類発祥の星・地球の存在を忘れかけてしまった四千年後の世界で幕を開ける――。
-Episode I-

 T.C.4767。人類が発祥の地から去ってから、四千年余りの歳月が経ったある日、広大な宇宙の片隅でひとつの事件が巻き起こる。

 人類を統治する約50万の惑星国家からなる「星団連邦」所属の巡洋艦ヴォークリンデは、ある惑星の消失事件を調査するために艦隊を率いて該当宙域に向かっていた。だがその途中、未知の物体「ゾハル」を回収する。

 時を同じくして、ヴォークリンデの艦内では、人類の敵として出現した謎の生命体「グノーシス」に対抗する手段として、対グノーシス用人型掃討兵器(アンドロイド)「KOS-MOS」の起動実験がエンセフェロン(仮想空間)で行われていた。

 そして「KOS-MOS」の開発主任である「ヴェクター・インダストリー」第一開発局のシオン・ウヅキが「KOS-MOS」を起動させる。目覚めた「KOS-MOS」に「悲しいと感じる?」と問いかけるシオン。彼女はアンドロイドとして生まれ、擬似的な人格を持つ「KOS-MOS」に対して人と同じように接するが、「KOS-MOS」からの反応は機械的なものだった。

 その直後、人型戦闘兵器「A.G.W.S.(アンチ・グノーシス・ウェポン・システム)」に搭乗する星団連邦軍のバージル中尉が戦闘用のレアリエン(合成人間)とともにエンセフェロンに出現する。この事態によりKOS-MOS、バージルの「A.G.W.S.」、そして戦闘用レアリエンによる演習が半ば強制的に開始されてしまう。 

 この演習の中でバージルは、レアリエンを備品として扱い、型番で呼ぼうとするが、シオンはレアリエンにつけられた愛称を、彼自身の名前として呼ぶのだった。「あなたがそう呼ばれたいという意志を持ったなら――それが、あなたの名前よ」と。

 合同演習を終え、配備されているレアリエン達のメンテナンスを行うシオン。合成人間であるレアリアンにも人として接するシオンは、彼らとの「会話」にしばし心を和ませる。だがその時、艦内に非常警報が鳴り渡る。突如として「グノーシス」がヴォークリンデに襲いかかり、艦内では「A.G.W.S.」と戦闘用レアリエンが「グノーシス」への迎撃に立ち上がる。そして戦闘を前にして実動実験の行われていなかった「KOS-MOS」は自律モードで起動し、窮地に陥ったシオンを救ったのだった。

 そして、これが後に「事象変移機関ゾハル」と呼ばれる「ゾハル」の争奪戦、そしてシオンの人生の転機となる事態への幕開けとなるのだった…。

 現時点では残念ながら『ゼノサーガ I・II』オリジナルのエピソードがどのように挿入され展開するのかは、明らかにされていない。物語全体が再構成されているため、各章の繋がりを描くシーンなどにはかなりの手が加えられることが予想される。

 本作の脚本を手がけるのは、TVアニメ「勇者王ガオガイガー」や「ジパング」のシナリオ、そして「ゼノサーガ ジ アニメーション」のシリーズ構成・脚本などを担当した竹田裕一郎氏。TVアニメを多く手がける竹田氏だけあり、テンポよくドラマチックなシナリオが期待できる。

 なお本作と「ゼノサーガ ジ アニメーション」には関連性はない。本作では『ゼノサーガ I・II』オリジナルの物語が楽しめることとなる。
アニメ的に描かれる2人のヒロイン・シオンとKOS-MOS

 『ゼノサーガ I・II』の主人公は、「星団連邦」に巨大な影響力を持つコングロマリット「ヴェクター・インダストリー」に在籍するシオン・ウヅキ。対グノーシス用戦闘アンドロイド「KOS-MOS開発計画」の主幹技師である彼女が、人類の命運を握る争いに巻き込まれていく。

 そして常にシオンの傍に寄り添うアンドロイド「KOS-MOS」は、『ゼノサーガ』シリーズの鍵を握る少女だ。身体の全てが機械で構成されたアンドロイドという「意思を持たない存在」である彼女が、シオンとともに過ごす中でどのような行動やコミュニケーションを取っていくのかが本作の見どころのひとつである。



 本作では、キャラクタデザインにTVアニメ「カウボーイビバップ」や「舞-HiME」の作画監督・原画を務めた竹内浩志氏、ゲーム中のキャラクタとビジュアルシーンの作画監督に「スターオーシャンEX」の原画を担当した菊池 愛氏を起用している。

竹内・菊池の両氏は、芦田豊雄氏率いるアニメーション制作スタジオ「スタジオ・ライブ」のメンバーであり、『ゼノサーガ I・II』のキャラクタたちに新たな魅力を加えている。

 このほか、キャラクタたちの彩色には多数の人気アニメ・ゲームを手がける「スタジオ・ディーン」、ビジュアルシーンの演出にはTVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」や「舞-HiME」などのデザイン協力を行っている大河広行氏が参画。優れたアニメ制作スタッフたちの手により、本作ではPS2版『エピソードI』『エピソードII』以上のアニメ的な演出がオリジナルの魅力に加えられた格好だ。
「イベント」「移動」「戦闘」の3パートでゲームを構成
『ゼノサーガ I・II』は、大きく分けて「イベントシーン」「CF(コントロールフリー)パート」「バトルシーン」の3パートで構成されている。「イベントシーン」ではストーリーを描き、「CFパート」ではキャラクタの移動や会話を行い、「バトルシーン」では「グノーシス」をはじめとする敵との戦闘を堪能することになる。

 主なゲームシステムはPS2版『エピソードI』が基本となっている。画面構成はDS版ならではの2画面機能が生かされており、上部画面にマップや戦闘シーン、イベント等が表示され、下部画面にキャラクタのステータスやゲームメニューなどが表示される。

 また『ゼノサーガ I・II』の新要素として、各種情報が記載された「ゼノカード」や用語データベースが用意されており、本シリーズの概要や時代背景を知らずにプレイしてもゲーム中で確認することができる。また詳細は明かされていないが、DSの特徴であるタッチペンを用いたミニゲームも登場する。
▼物語と演出を堪能「イベントシーン」
『ゼノサーガ』シリーズの特長のひとつである「物語」を魅せるイベントシーン。イベントシーンとは、CGムービーやキャラクタ同士の会話やビジュアルシーンなどを指す。
 PS2版で好評を博したハイクオリティのCGムービーは、その一部が本作でも堪能できる。またビジュアルシーンは新規に描き起こされており、アニメ調で表現されたキャラクタたちの美しい姿が楽しめる。また練りこまれたセリフが行き交う会話シーンも見逃せない。
 これらの魅力が絡みあって、重厚かつ壮大な物語がプレイヤーの心に響くのだ。
▼マップで情報収集「クエストパート」
「CFパート」は、主に物語を進めて戦いへの準備を行っていく部分。
 プレイヤーはマップ上のキャラクタを操作して、アイテムの探索、他のキャラクタたちと会話を交わしながら情報収集を行っていく。
 そしてマップ上で敵キャラクタを発見し、その敵に問いかけたり、接触を行うと「イベントシーン」や「バトルシーン」へと移行する。
 なおゲーム序盤では、ヴォークリンデ艦内での活動が中心となる。
▼戦闘を重ねて能力アップ「バトルシーン」
「バトルシーン」では、遭遇した敵とターン制による戦闘を繰り広げる。なお最初の戦闘には、プレイ方法をレクチャーする「チュートリアル」が用意されている。
 戦闘はパーティで敵に挑む展開となり、キャラクタには固有の武器のほか、必殺技や魔法のような「エーテル」が設定されている。キャラクタには、それぞれ得意とする攻撃スタイルがあり、各キャラクタの特徴を生かした戦術を組み立てて敵を倒していく。このように、キャラクタの個性が戦術のひとつとして生かされるのが、本作独自のシステムである「PF(仮称)」となる。
 キャラクタは戦闘を重ねるにつれパラメータがアップしていく。そして「エーテル」などの特殊能力は、設定されているアクションの中から任意のアクションにレベルポイントを割り振り、プレイヤーが思うままに成長させることができる。複数同時攻撃を得意とする、単体に大ダメージを与える、など各キャラクタごとにプレイヤーの戦闘スタイルに応じた役割を与えることができる点も本作のポイントだ。
 もちろん「バトルシーン」はキャラクタ同士だけでなく、高性能人型端末兵器「E.S.」。

 『ゼノサーガ』シリーズで初のDS専用ソフトとなる『ゼノサーガ I・II』。PS2版の『エピソードI』『エピソードII』では、双方ともボリュームある物語が楽しめたが、本作ではその2つがひとつに収束し、壮大な世界がじっくりと堪能できることとなる。

 PS2からDSへとハードが変化したことにより、PS2でファンの度肝を抜いた3DCGはその多くが影を潜めた。しかし、DSというハードの特性を生かした画面構成やシステムなど、新たな要素も多数登場している。またアニメ調のキャラクタは、これまでのシリーズをプレイしてきたファンから見ても新鮮な感覚で捉えることができるだろう。

 『ゼノサーガ I・II』の扉はまだ開いたばかり。これからどのようなDS版ならではの「サプライズ」が飛び出すのか楽しみだ。

RPG 
ゼノサーガI・II
品番    
メーカー バンダイナムコゲームス 定価   (税込)
ジャンル ロールプレイング 発売日 2006.12
備考


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