ゲームの原点に“タッチ”可能な『ATARIMIX Happy 10 Games』
2005/05/20

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 TVゲームという娯楽が、この世に登場し始めたばかりの1970年代。世界初のTVゲームと言われる『ポン』や『ブレイクアウト』といったヒット作で人々を熱狂させたメーカーがあった。その名は“ATARI”。現在も続く“ゲーム業界の名門”=ATARI社の人気タイトル10本をフィーチャーしたニンテンドーDSソフトが、今回紹介する『ATARIMIX Happy 10 Games』だ。
収録タイトルは、どれもTVゲームの歴史を語る上で欠かすことのできない貴重なものばかり。オマケに、人気の高いアーティスト3人の手によってグラフィックを現代風に一新した“リミックス”モードも収録されており、クラシックの名作を「オリジナル」と「現代風のアレンジ」、2通りの状態で楽しめるのだ。

ATARI往年の名作10タイトルが遊べて、超おトク……!!

  『ATARIMIX Happy 10 Games』に収録されているのは、下記の10タイトル。1972年にアーケードに登場し「世界初のTVゲーム」と言われた『ポン』を筆頭に、『アステロイド』や『ミサイルコマンド』など、かつてアーケードで高い人気を誇った名作ばかりだ。そのラインアップからは、モノクロ(白黒)画面より生まれたTVゲームがカラー化され、徐々に多機能になっていく過程を見て取ることができる。そして何より、すべてのタイトルが、面白さという部分でまったく輝きを失っていないことに驚かされる。「撃つ」「避ける」「破壊する」……遊びのエッセンスは、『ATARIMIX Happy 10 Games』の中に全部詰め込まれているのだ。

『ポン』
(1972年)

『ブレイクアウト』
(1976年)
『スプリント』
(1978年)
『アステロイド』
(1979年)
『ルナー・ランダー』
(1979年)
『ミサイルコマンド』
(1980年)
『センティピード』
(1980年)
『テンペスト』
(1981年)
『ウォーロード』
(1981年)
『グラビター』
(1982年)

アーティスト3人のグラフィティで印象の代わる“リミックス”モード
 全部で10本のゲームが収録されている『ATARIMIX Happy 10 Games』。これだけで十分おトクだが、本作のボリュームはそれだけに留まらない。オリジナルを忠実に復刻した“レトロ”モードに加え、グラフィックに現代風のアレンジを施した“リミックス”モードが存在するのだ。現代アート=グラフィティの世界で活躍中の3人のグラフィティ アーティスト=REAS、DELTA、STUDIO NUMBER ONEの手でPOPなテイストに一新されたATARIのクラシックたちの姿……。一見の価値ありだ!
右の画面写真は『アステロイド』両バージョンを比べたもの。それぞれ大きく異なる印象となっていることが理解できる。
レトロ バージョン
リミックス バージョン
収録されている10タイトルの“2つの姿”を見比べてみる
アーケードで稼動していた当時のテイストが忠実に再現されているレトロバージョン。現在のゲームのグラフィックに比べれば少々さびしい印象を受けるかも。しかし、すべてはここから始まったのだ(写真は『スプリント』)
タッチ&ダブルスクリーンが生む、名作の“もう1つの顔”
 最新の携帯ハード=ニンテンドーDSとATARIの名作の組み合わせだけに、『ATARIMIX Happy 10 Games』は“単なるレトロゲーム集”では終わらない。中でも、DSのもつタッチパネルに対応し、ペン入力による操作を実現したことにより、往年の名作が「もう1つの顔」を見せてくれる。かつてトラックボールでプレイした『ミサイルコマンド』や、ボリュームコントローラでラケットを左右に動かした『ブレイクアウト』をペン1本で操作する感覚は、“あの頃”を知る人間には新鮮さを、そして若い世代のゲーマーには“ダイレクトな気持ちよさ”を与えてくれる。

上画面だけ見れば、懐かしい往年のテイストが!

回転させる、スライドさせる……直感的な操作性
下の操作画面中央の自機の周りをなぞることで回転、叩くことでショット、直線的になぞることで加速。これ以外に「十字キー+ボタン」というスタイルの操作も可能だ。 画面下部に表示されたラケットにペン先をあて、「左右にラケットをドラッグする」感覚で操作する。直感的なシステムなので、十字キーによる操作より分かりやすい。

縦2画面を占有しないタイトル(写真は『アステロイド』)の場合、下側のスクリーンがペンタッチによる入力画面。十字キー+ボタンによる操作時には、上の画面だけでプレイ可能だ。

ATARIのゲームで知る“懐ゲー考古学”
 先述の通り、世界初の業務用TVゲームがATARIの『ポン』だが、現在主流の“家庭用ゲーム機の原型”を世に出したのも、実はATARIだ。1977年に同社が発売した家庭用ゲーム機「アタリVCS(VideoComputerSystem)」は、ROMカートリッジを差し替えることにより「同一ゲーム機で複数のタイトルを遊ぶ」スタイルを取り入れた、世界で最初のハード。その斬新さで、それまで市場に存在した“特定のタイトルを楽しむためのハード”を一気に駆逐。全米で1400万台というセールスを記録する。この下地の上に、後の“ファミコン”文化が開花することになるのだ。言ってみれば、業務用&家庭用の両面で「TVゲームの歴史を切り開いてきたパイオニア」……それがATARIなのだ。
ATARIの名作に触れる“もう1つの方法”
 
国内では一部の輸入雑貨店などで「ATARI FLASHBACK」が販売されていることがあるので、興味がある人は探してみては? ちなみに、収録タイトルが『ATARIMIX Happy 10 Games』とは異なっている点にも注意。
  今回取り上げたニンテンドーDSソフト『ATARIMIX Happy 10 Games』では、『ブレイクアウト』や『ミサイルコマンド』など、主に業務用タイトルの復刻版を楽しむことができるが、「アタリVCS」などの家庭用ゲーム機向けに移植されたタイトルを楽しみたい場合、当時のVCSタイトル20本を収録したeトイ「ATARI FLASHBACK」も要チェック。
「ATARI FLASHBACK」は、『ブレイクアウト』や『アステロイド』など、ATARI往年の家庭用ハード向けタイトル20本が組み込まれたハード。コンパクトサイズの本体とジョイスティック2個が同梱されており、AVケーブルで直接TVに接続するだけでプレイ可能という手軽さが魅力。

積み上げられたゲームソフトのカートリッジの山から、遊びたいタイトルを探すユニークなトップ画面。中央に見えているのは、ATARI往年のハード「アタリVCS」。

横長の家庭用TVにあわせ、業務用タイトルとは高さの比率の異なる『ブレイクアウト』。日本では“ブロック崩し”の名将のほうが広く定着していたかもしれない。

マッシュルーム畑を舞台に展開する、ムカデやクモ、ノミ(!)との戦いというテーマが、どこか“外国”を感じさせてくれた『センチィピード』。撃たれたムカデは分裂して襲ってくる。




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