すべてが詰まった!PS2『永遠のアセリア―この大地の果てで―』

2004/08/20

 ザウスが開発し、2003年11月に発売されたPC『永遠のアセリア―この大地の果てで―』。中世を連想させる異界「ファンタズマゴリア」が舞台のシミュレーションゲームである。

 プレイヤーは本作の主人公・高嶺悠人(たかみね・ゆうと)となって、元の世界に戻る方法を求めながら、義妹・高嶺佳織を人質に取られてしまったがために、敵国との戦闘に仕方なく参加していく。
 ゲームはアドベンチャーパートとシミュレーションパートに分かれ、両パートを繰り返しながら進んでいく。
 アドベンチャーパートは、様々なキャラクタとの会話を通じて物語を楽しむパート。望まない戦争に駆り出される高嶺悠人の苦悩や、ヒロインたちとの恋愛模様が描かれるのだ。
 一方、戦闘や訓練などを行うのがシミュレーションパート。不本意ながらの参戦とは言え、軍を率いる隊長として戦争への準備も欠かすことはできないのである。

 なお、今回のPS2への移植に伴い、様々な変更が加えられている。特に、イベント会場で限定販売されたPC『永遠のアセリア EXPANSION-The Spirit of Eternity Sword-』のみに収録されていたエンディングも含まれている点に注目。オリジナルのPC版をプレイしたユーザーも未体験の物語を堪能できるのだ!
 それでは、『永遠のアセリア―この大地の果てで―』の特徴とPS2版の追加要素を紹介しよう。

 

かつての友が敵に!「ファンタズマゴリア」で運命に翻弄される登場人物たち

 本作には高嶺悠人をはじめとする人間と、女性でありながら戦闘の道具して扱われている「スピリット」の2種類の種族が存在する。また、人間も生まれたときから「ファンタズマゴリア」に住んでいる者と、別の世界から召喚されてきた「エトランジェ」と呼ばれる者に分類される。主人公の高嶺悠人は、この「エトランジェ」である。
 「エトランジェ」は高い戦闘能力を持っていることから、兵士として戦場に駆り出されることが多い。そして、ここに悲劇が生まれる。
 実は、高嶺悠人以外にも岬今日子(みさき・きょうこ)や碧光陰(みどり・こういん)といった高嶺悠人の友人たちも「ファンタズマゴリア」に飛ばされており、高嶺悠人が所属する国家とは、敵対している国家の「エトランジェ」となってしまっているのである。そのため、奇蹟の再会はお互いが殺し合う戦場で叶えられてしまうのだ。彼らはこの過酷な運命に、どのように立ち向かうのか。
 また、人間に逆らうことができずに冷遇され続ける「スピリット」たちも物語に不可欠な存在である。あくまでも兵器としての処遇しか受けられないながらも、ヒトとしての自我を持ち、高嶺悠人と接する彼女たち。はたして、どんな表情を見せてくれるのだろうか。
 
▼人間
高嶺悠人
(たかみね・ゆうと)
高嶺佳織
(たかみね・かおり)
 なぞの声に導かれ、異界『ファンタズマゴリア』に飛ばされる。同時に飛ばされた義妹は、ラキオス王国の人質となってしまい、悠人はラキオス王国のスピリットとともに、永遠神剣を持って、各国との戦いを強いられる。義妹とともに元の世界に戻ることを願っている。  主人公(高嶺悠人)の義理の妹。飛行機事故で両親を亡くしている。ファンタズマゴリアに飛ばされた後、ラキオス王国の人質として捕らえられる。小心者で人見知りもするが、温厚で成績優秀のしっかり者。悠人への想いを密かに隠している。フルートが得意。

レスティーナ・ダィ・
ラキオス(レムリア)

 ファンタズマゴリアの平和を心から願っており、またスピリットたちの境遇の改善も望んでいる、心優しいラキオス王国の王女。

岬今日子(みさき・きょうこ)
碧光陰(みどり・こういん)
 高嶺悠人の親友で、碧光陰の彼女。
 サバサバとした性格で面倒見もよく、周囲から好かれている。
 悠人同様、ファンタズマゴリアへと飛ばされてしまうが、悠人とは違う国に着いてしまったために、彼と敵対関係になってしまう。
 碧遠寺(りょくおんじ)の住職の息子。悠人と佳織を心の底から応援している、義侠心溢れる少年。
 ファンタズマゴリアへと召喚されたあと、マロリガン共和国のエトランジェとして、岬今日子とともに、悠人たちと戦う。

秋月瞬
(あきつき・しゅん)
夏小鳥
(なつ・ことり)
 
倉橋時深
(くらはし・ときみ)
 悠人がしばしば立ち寄る神木神社の巫女で、悠人を以前から知っている様子。この出会いの後、悠人は異界へ。
 悠人を心から憎み、佳織に対して異常な執着を見せる少年。支配的な考えしか持たない。ファンタズマゴリアに飛ばされた後、帝国内で才能を発揮し、地位を固めていく。
 高嶺佳織の同級生で、元の世界では吹奏楽部に所属している。底抜けで明るい、元気な少女。
 占いとおしゃべりが好きで、ことあるごとに悠人に向かって「好き」を連発する。

▼スピリット
アセリア・
ブルースピリット
エスペリア・
グリーンスピリット
オルファリル・
レッドスピリット
ウルカ・
ブラックスピリット
イオ・
ホワイトスピリット
 青い瞳と、水色の髪の少女。極端に静かでそっけない。感情を表に出すのが苦手なタイプ。自分の生きる役割は「戦うこと」と考えている。また、自分の命より、自分の持つ永遠神剣を重視している。翼型のハイロゥ(光輪)を持つ。  緑の瞳と、茶色の髪の少女。とても優しい性格で、他人のために自らを犠牲にする。だが、スピリットはあくまで人間に仕える存在という考えに固執する一面も。ラキオス王国のスピリットたちのまとめ役でもある。盾型のハイロゥ(光輪)を持つ。  幼い外見で、黒い眼とピンクの髪を持つ。
 天真爛漫で明るく素直。悠人を「パパ」と呼ぶ。敵スピリットをゲーム感覚で殺しており、また、そのように教育されてきている。球体型のハイロゥ(光輪)「ぴぃたん」を持つ。
 サーギオス帝国の遊撃部隊を率いており、神速の居合抜刀技から『漆黒のウルカ』と呼ばれ、恐れられている。性格はまじめで寡黙。己の修練と戦いのことのみを考えて生きている。翼型のハイロゥ(光輪)を持つ。

 ヨーティア(下記参照)の手伝いをして過ごしているスピリット。「おそらくイオひとり」と言われる、珍しい存在の白のスピリットである。冷静沈着で正義感と忠誠心が強いものの、融通が利かないという一面も持つ。


▼その他サブキャラクタ
 本作には、上記で紹介したようなメインキャラクタ以外にも、物語を彩る様々なサブキャラクタが登場する。ここでは、その一部のイラストを公開しよう。
 果たして、彼らはどのようにストーリーに関わってくるのだろうか。また、悠人の敵か、それとも味方なのか。今はまだ謎である。
ハーミット・
ヨーティア
クェドギン ルーグゥ・ダィ・
ラキオス
ラスク・ロード
 
戦闘はオート!キャラの特性を考慮して「攻撃・防御・支援」の担当を決める!
 『永遠のアセリア―この大地の果てで―』は前述のとおり、アドベンチャーパートとシミュレーションパートを繰り返して進むゲームである。なお、シミュレーションパートは、さらに戦闘と内政に分けられるが、今回は戦闘について解説する。
 戦闘は3名1組で構成したパーティ同士で行い、お互いのパーティメンバーが交互に行動することで進行する。パーティメンバーにはそれぞれ、攻撃を行う「アタッカー」、防御を行う「ディフェンダー」、支援を行う「サポーター」のどれかを担当する。この役割を「ロール」と呼ぶ。「ロール」はパーティ編成時にプレイヤーが任意で選ぶことができ、戦闘直前にも変更することが可能。ただし、ひとつのパーティ内で同じ役割を複数のメンバーが持つという編成はできない(例:アタッカー×2・ディフェンダー×1など)。
 パーティメンバーは「ロール」に則った行動を取りながら戦っていくが、キャラクタごとに得意とする分野が異なっている。また、各「ロール」には専用のスキルがあり、使用することで様々な特殊効果を生み出す。ただし、使用するタイミングは編成時に設定することになる。
 キャラクタの特性と「ロール」の組み方、スキル使用のタイミングなどに注意を払うことが、勝利への第一歩なのである。
▲キャラクタをパーティに組み込み、
ロールを決定
▲ロールを決定したら、使用する
スキルを選択する
▲すべての準備が整ったら、いざ
戦闘開始!
 
PS2版はシナリオ・CG追加!エンディングを迎えられるヒロインも7人に増加!
 PCからPS2への移植に伴い、様々な要素が追加・変更されている。それらをまとめると、下記になる。
●岬今日子エンディング
●倉橋時深エンディング
●新イベントグラフィック
●サブスピリットのイラスト変更
●サブスピリットの新規イベント

 上記で、特に興味深いのが岬今日子及び倉橋時深と迎えるエンディングだろう。これは前述の『永遠のアセリア EXPANSION-The Spirit of Eternity Sword-』にのみ収録されており、オリジナル版には含まれていなかったストーリーである。親友でありながら敵となってしまった岬今日子と、再び笑いあえる。本シナリオでは、素朴だが日常生活の中では決して気付くことのできない大きな幸せを味わえるのである。
 他にも、『永遠のアセリア―この大地の果てで―』の世界をより深く描くイベントなどが追加されている。PS2版はPC版をプレイしたユーザーも満足できる、充実した内容になっているのだ。

 
▼サブスピリット新イラスト
ネリー
シアー
ヒミカ
ハリオン
ヘリオン
 
 突如、異界の住人となってしまった高嶺悠人。彼は決して、他人に剣を振るうことを望んだわけではなかった。しかし、自分が本来いた世界へ戻る方法を見つけるため、そして何よりも、大事な義妹を救うために、彼は戦い続ける。高嶺悠人は、自分の本当の望みを叶えることができるのだろうか。
 
タイトル 永遠のアセリア―この大地の果てで―
メーカー ザウス/日本一ソフトウェア 発売日 冬予定
ジャンル 異世界召喚シミュレーション 対応機種 プレイステーション2
予価 未定 プレイ人数 1人
 

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