【E3 2013】社長のメッセージに会場興奮!「SCE Press Conference」

 
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【E3 2013】社長のメッセージに会場興奮!「SCE Press Conference」

2013.06.12
ソニー・コンピュータエンタテインメント

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 アメリカ時間6月10日(月)の晩に実施された「Sony PlayStation E3 2013 Press Conference」で、いちばん大きな反響を呼んだことはなんだろう。
 プレイステーション4本体の外観が初めて公開されたこと? それとも、『キングダムハーツ』シリーズの新作が発表されたこと? それらも大きなニュースには違いないが、来場者の拍手・歓声の音量やその持続時間から判断するなら、答えは明らかだ。



■■SCEがライバルに放った痛烈なパンチ

 このプレスカンファレンスが終盤にさしかかったころ、SCEアメリカのジャック・トレットン社長はこう宣言した――「PS4は中古ゲームにまったく制限をかけません」と。
 具体的には、物理ディスクのショップでの売り買いや、他人に売る、友達に貸す、といった行為に制約を課すことはない、という。この言葉に会場はものすごい熱狂に包まれた。それは、同日に筆者が見た反響のうちで最大のものだったといっていい。


 歓声がひとしきり落ち着いたところで、今度は「ディスクベースのゲームはプレイするのにオンライン接続をする必要がありません」とトレットン社長。会場はまたも新たな歓声の波に包まれた。さらに、「24時間以内にオンラインに接続しなくても動作しなくなることはありません」とも。マイクロソフトのXbox Oneに対するあてつけなのは明らかで、このセリフを放つときにトレットン社長が見せたドヤ顔といったら!

 事は、Xbox Oneの中古・譲渡に関する仕様が明らかになった先週にさかのぼる。このとき、「Xbox Oneの中古ソフトは、パブリッシャが許可したときだけ“参加小売店”で販売される」「ゲームの貸し借りはローンチ時点ではサポートしない」「オフラインのままでプレイできるのは24時間までで、それ以上はオンライン認証が必要」といったことが明らかになり、アメリカではネガティブな評価が広がっていたところだった。

 この情勢を利用して、SCEは痛烈なパンチを見舞った。しかも一撃ではすまなかった。PS4の本体価格は399ドル(US)と、Xbox Oneより100ドルも安い。



■■映像紹介が多かったゲームタイトル

 プレスカンファレンスが始まった時点では、会場がこんなに興奮のるつぼと化すことはまるで予想していなかった。ゲームタイトルの紹介に徹したマイクロソフトに比べて、SCEは、PS4本体の披露、ゲーム紹介、PS3やPS Vitaの今後の展望など、盛りだくさんの内容になるだろうとは思っていたが、一方であまりサプライズは期待していなかった。

 ゲームの紹介が始まったときも、最初はデモ動画が多いな、という印象だった。PS4独占ソフトでは、別時間軸と思われる19世紀イギリスを舞台に、スチームパンクSFのテイストをもつ初公開タイトル『The Order: 1886』のほか、すでに発表された『Killzone Shadow Fall』、『Driveclub』、『inFamous Second Son』、『Knack』の最新フッテージ。
 PS3向けタイトルでは、『The Last of Us』、『Puppeteer』、『Rain』、『Beyond: Two Souls』、『Gran Tourismo 6』、『Batman: Arkham Origins』――。映像による紹介が続き、そろそろライブデモでゲームをプレイする様子をじっくり見せてほしいという気持ちになっていた。


 ちなみに、SCEワールドワイド・スタジオの吉田修平氏によると、PS4の設計やテスティングにあたっては40スタジオの重要メンバーが参加したとのこと。ワールドワイド・スタジオではPS4向けのタイトルが30タイトル以上開発中で、うち20タイトルは最初の年にリリース予定。12タイトルはシリーズの続編ではない新規タイトルになるということだ。


■■ライブデモが始まった!

 そして、ようやくライブデモによる紹介が始まった。アサシンクリード・シリーズの最新作『Assassin's Creed IV: Black Flag』は、18世紀のカリブ海で暴れ回っていた海賊がテーマ。
 主人公は浜辺の海賊キャンプを横切り、ジャングルへと侵入、茂みのなかに姿を隠して標的を暗殺していく。沖合の船団が大砲で攻撃してくると、今度は船に乗り込み、海戦に突入、砲撃戦から白兵戦になだれこむという展開だった。しかし、画面がところどころで止まるトラブルが頻発してしまったのは残念。


 前評判の高かった『Watch Dogs』は、今回のライブデモでさらにゲームのくわしい内容が見えてきた。
 雨の降りしきるシカゴ市街で、警察ヘリやパトカー、警官たちをやり過ごしながら進む主人公。監視カメラや周辺オブジェクトのハッキングにより、T-Boneという友人の脱出に手を貸す。見張りの注意をそらし、遮蔽物をつくってT-Boneの脱出路を確保したり、停電を引き起こして自分を取り囲んだ警官たちの不意をついたり。さまざまなシチュエーションでハッキングプレイが楽しめそうな予感があった。


 カンファレンスの締めくくりには、『Halo』シリーズの元開発スタジオとして知られるBungieと、Activisionがタッグを組んだ期待作『Destiny』における初のライブデモが行われた。
 未来の荒れ果てた地球で、エアシップから大地に降り立ったひとりのプレイヤー。巨大な壁の前でもうひとりのプレイヤーと遭遇し、そこから、マルチプレイがシームレスに始まる。壁の中にある廃工場のようなステージを、発光体にいざなわれて進むふたりは、やがて敵の大群に出くわし、銃撃戦を開始。さらに壁の向こうの野外に出ると「PUBLIC EVENT」と呼ばれるイベントがスタートし、別のパーティも加わり総計7人が協力して大型ボスを倒す、という流れだった。このソフトをきっかけに、マルチプレイに対するイメージはがらりと変わるかもしれない。


 これ以外にも、PS4でリアルタイムに稼働する『The Dark Sorcerer』という技術デモも紹介された。『HEAVY RAIN 心の軋むとき』を手がけたQuantic Dreamが製作した12分間にわたるデモで、ステージではごくそのさわりだけ披露された。
 ゴブリンを従えた白髪の魔法使いが怪しげな実験場で呪文を唱えているが、実はそこは、グリーンスクリーンを張り巡らした撮影スタジオで……というコミカルな内容。魔法使いやゴブリンの豊かな表情、たいまつやろうそくの炎や、浮かび上がる光のエフェクトなどすべてリアルタイムで描画。シリアスな演技が多いCGキャラで、笑いを表現するのは一歩先をいっている感じだ。


 また、SCEは今後もインディ系ゲームに力を入れるようで、『Bastion』で好評を集めたSupergiant Gamesによる新作『Transistor』をはじめ、定評のあるインディ系ディベロッパによる新作の数々が、ステージに並ぶ8つのスクリーンでズラリと紹介された。

 そして、全てのPlayStationプラットフォームにおいて、インディ系開発者はセルフパブリッシュ(つまり、マイクロソフトや他のパブリッシャと契約を交わすことなしにゲームをリリースできる)が可能になる、とのアナウンスに、場内から拍手と歓声が起きた。対するマイクロソフトは、インディ系開発者は支援し続けるが、Xbox Oneではセルフパブリッシュができなくなることが報じられている。この点も、マイクロソフトに対するSCEのアドバンテージになっているのではないかと思う。



■■スクエニのブランド力はやっぱり強かった

 今回のプレスカンファレンスでもうひとつ印象に残ったのは、スクウェア・エニックスの新作発表。同社のロゴがスクリーンに現れると、会場では一部の人たちが、あっと息をのんでいた。
 日本発ゲームの存在感が薄れて久しい昨今だが、いまでも同社のブランド力は強いのだと感じ取れる。野村哲也氏のビデオメッセージとともに、『Final Fantasy Versus XIII』が『Final Fantasy XV』に変更になったこと、そして、『Kingom Hearts III』が開発中であることがアナウンスされた。とくに後者では、ディズニーのロゴが出たとたんに「よしゃ!」といった感じのかけ声があがり、タイトルが出たところで大拍手。ひょっとすると、FFより盛り上がっていたかもしれない。『キングダムハーツ』シリーズの新作は長らく待望視されていたようだ。


 …さて、以上を総括すると、マイクロソフトはたしかにXbox Oneに対するゲーマーの不安を払拭することに成功したかもしれないが、ゲーマーの支持を集めるのはPS4なのではないか、と思える。

 プラットフォームが多岐にわたっている現在のゲーム業界で、SCEとマイクロソフトといったハードメーカーだけに着目するのは意味がないが、リビングルーム・エンターテインメントの王者の座をめぐって両社がお互いを意識しているのはたしかだろう。そんななか、今年のプレスカンファレンスでは、SCEが大きくリードしていたように見えた。

(中島理彦)


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