『DATURA』気付いたら森の中でした…日常を忘れる心地よいトリップへ―

 
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『DATURA』気付いたら森の中でした…日常を忘れる心地よいトリップへ―

2012.07.03
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 家庭用・携帯ゲーム機の“ダウンロードゲーム作品”をピックアップし、プレイレビューをお届けするコーナー「落としゲー中身拝見!」。
 第73回目は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが配信しているプレイステーション3用ダウンロードゲーム『DATURA』(ダチュラ)のプレイレビューをお届けだ。


 『DATURA』はインタラクティブアドベンチャー作品。PS3用オンライン作品『Linger in Shadows』(リンガーインシャドウ)を作りだしたポーランドの開発会社「Plastic」による、“新たなゲーム体験”が楽しめる作品だ。
 これまでジーパラドットコムでも、“謎の木箱”が送られてきたり独占ムービーを公開したりと、色々な動きをお伝えしてきたが、肝心のゲーム内容については触れていなかった。

 今回のレビューでは、『DATURA』の持つ不思議な魅力を存分にお伝えしていこうと思う。

 ちなみにこのゲームはPS3のワイヤレスコントローラ、および「PlayStation Move」を使ってプレイできるが、この記事ではPS Moveを使ってプレイした様子を取り上げることにする。


■■こんなオープニングシーン、ありえない…

 “ゲームのオープニングシーン”、と聞くと、アナタはどんなものを想像するだろうか。
 世にも美しいオープニングムービーが流れる?
 それとも主人公にまつわる生い立ちが語られる?
 はたまた、いきなりクライマックスのような盛大でド派手な場面で幕を開ける?
 記憶に残っているゲームなら、そんなところだろう。

 だが、『DATURA』は決して普通ではない。いきなり何の説明もなく、救急車の中からゲームがはじまる。
 怪我をしたのか、事故に遭ったのかはわからないが、どうやら自分はベッドに横たえられているようだ。
 体にかけられているシーツをどけて、ついでにお腹に接続されている医療器具も取り外してしまうと…。

 ベッドの横に立っていた救急隊員が血相をかえて電気マッサージを施し、おまけになぜかメスでお腹を刺されてしまう(!?)。
 暗転。やがて意識が覚醒すると、アナタは枯葉だらけの森のなかに立っていた…。

▲気が付くとそこは森の中。なぜ、こんなことに…!?

 …正直言って、サッパリ意味がわからない。きっとここまで読んでくれたアナタも、「お前は何を言ってるんだ…!?」とか思ったはずだ。
 だけど、こんな程度で驚いていては、とてもじゃないがこの先『DATURA』の描く世界観についていけないのである。


■■森の中から別世界へとワープ!? 迫られる“究極の選択”

 わけのわからない導入部分を経て、枯葉だらけの森に降り立った主人公。目的も、主人公の名前さえもサッパリだが、とりあえず森の中を探索していくことになる。

 『DATURA』はFPS作品のように一人称視点となっており、主人公の見ている風景がそのままゲーム画面に映し出される。
 PS Moveでの操作の場合、「Moveボタン」を押せば前進するというシンプルな操作。PS Moveの先端を左右に傾けて方向転換し、「○ボタン」を押しながら先端を動かせば、周囲をくまなく見渡せる。
 「×ボタン」で後退、「□ボタン」で地図を取り出す、「△ボタン」で怪しいものを調べる…基本的に覚える操作はこれだけ。あとはひたすら森の中を探索して、怪しいものに触れ、先へと進む方法を探していく。

▲森の中に扉が…?これを開けると、どんな風景が広がっているのだろうか
▲豚さんを発見。自分以外の生き物の存在にホッとするところだが…?

 ユニークなのは、画面内に主人公の“手”が見えており、物体に手を伸ばして触れたり、なでたり、掴んだりするという表現。
 特にPS Moveで操作している場合は、PS Moveをグッと前方に突き出すことで手も前に伸びるので、まるで主人公そのものになったかのような没入感をたのしめるのだ。

▲手を伸ばして色々なものに触れる。怪しい場所で「△ボタン」を押し、仕掛けを作動させることも多い

 そして、怪しいものを調べていくと、なぜか森とはちがう“別世界”へと次々にワープする。
 何の説明もセリフもないまま、突然車を運転しているシーンになったり、氷が張った湖に立っていたり、手錠をかけられて護送車に乗っていたり、ケバケバしいサイバーな空間を飛び回っていたり…と、挙げていけばキリがないが、とにかく別世界でのシーンが展開するのだ。

 まるで白昼夢を見ているような体験だが、アナタは度々“選択”を迫られることになる。
 車道に突然飛び出してきた豚。これを轢いてしまうか、それとも車を脇道に突っ込ませて助けるか。
 氷の下にトロフィーと人が。どちらの氷を割るのか。
 ノコギリで手錠を外して逃げ出す。手錠自体を切るのか、それとも自分と繋がっている警察官の腕を…!?

▲突然車を運転している。免許なんて持ってないんですが…!とは言っていられない。とにかく走っていこう
▲氷の下に女性が…!? アナタなら助けますか?
▲未来チックでサイバーな空間。ひたすら先へ先へと飛んでいく。…なぜ飛んでいるの、という野暮なツッコミは禁止

 どんな選択をしてもゲームオーバーにはなることはないけれど、このゲームの最後の最後に色々な変化が起きることになる。どの道を選ぶのかは、アナタの自由だ


■■日常生活に疲れたら…『DATURA』の描く世界へトリップしよう

 きっと、何の前情報もなく『DATURA』をプレイした人は、クリアまでの道のりで、何度も途方に暮れることになると思う。「え!どうして!?」や、「何だコレ…!?」という驚きの言葉を口にしながら。

 ただし、迷ったり、悩んだりする過程は決して不快ではない。現実とかけ離れた不思議な現象に直面するたびに、頭の中に心地良い刺激を与えてくれる。
 不思議な空間を散策して、色々な出来事に対して自分なりに考えを持ち、何かの“答え”を導き出す。そんな、ゲームでしか味わう事ができない体験ができる作品。それが『DATURA』なんだと思う。

 日常に疲れている人は、『DATURA』の描く不思議な世界にトリップして、もう一度自分という存在を見つめ直してみるのはいかがだろうか?

▲門を抜けて、さらに先へ…。最後に待ち受けているものは何か。それは自分自身の目で確かめてほしい

 なお、今回のレビューでは、PS Moveを使ったプレイの模様をお届けしたが、ワイヤレスコントローラでも問題なくスムーズにプレイできるので、その点はご心配なく。
 ただ、実際に手を延ばしてゲーム内の物を触ったりするような感覚は、やはりPS Moveでプレイした方が大きい。
 おまけに、「PlayStation Eye」を駆使した“とある仕掛け”が最後の最後に待ち受けているので、環境さえ整っているのなら、ぜひともPS Moveでのプレイがオススメだ。

 最後に、本作の開発を手掛けたPlastic社のMicha. Staniszewski氏からのメッセージを紹介して、今回のプレイレビュー記事を締めくくる事とする。

 人が死ぬときに何が起こるのか―
 ダンテの神曲から森のコンセプトの着想を得たとき、僕はその事について深く考えだしたんだ。
 僕は、プレイヤーに質問を投げかけたい。
 「人が死ぬとき、何が起こるだろう?」って。
 勿論、その答えは人それぞれで違う。
 だから『DATURA』もそれぞれのプレイヤー解釈が違う。
 『DATURA』で達成したかったのは、そういった議論を呼ぶことなんだ。

 Plastic社 Micha. Staniszewski
▲『DATURA』コンセプトアート

【今回の評価】8コ星/10コ星
★★★★★★★★☆☆

(ジーパラドットコム編集部/山崎友裕)


◆『DATURA』
ハード:プレイステーション3(※ダウンロード専用タイトル)
ジャンル:インタラクティブアドベンチャー
メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント
配信開始日:2012年5月17日(木)
価格:1,000円(税込)
プレイ人数:1人
CERO:「C」(15才以上対象)
備考:「PlayStation Move」対応/3D立体視対応/トロフィー機能

「プレコミュ」

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■『DATURA』 (PS3)
 (C)2012 Sony Computer Entertainment America LLC


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