イベントレポート  

2009年、ジーパラドットコム編集部「ベストゲーム3本」

2009.12.29

 1年を通してかなりの数のゲーム、関連情報に触れることになる私たちジーパラドットコム編集部。

 今回は1年の締めくくりということで、2009年ジーパラ編集部「ベストゲーム」3本を、編集者ごとに選出していきたいと思います。個人の視点で何が本当に面白かったのか挙げていきましょう。


★★ジーパラドットコム編集長 杉村★★
~もはや世間の意見は無視!? ロートルプレイヤーが選ぶ2009年お薦めゲーム~

●コンシューマ:
DS『光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-』(スクウェア・エニックス)

 2009年を振り返ってみると、各ハードともに佳作が多くリリースされた。久しぶりの豊作の年ではなかっただろうか。
 中でも『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』のワイヤレス通信機能を使った「宝の地図」は、多くのファンを魅了。私自身も飽くことなく長時間プレイした口だ。

 しかし、私がお薦めするのは『光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-』。

 オーソドックスなRPGながら、結構簡単に行き詰まる。きちんと街で情報を集めて、身支度を整えないと、あっさり戦闘不能に陥ってしまう。
 仲間になったメンバーが急にパーティを外れ、せっかく買って与えた装備品が手元に残らない。だから、完璧な装備品を新メンバーに与えづらい。すると戦闘で苦戦…。

 戦闘のゲームシステムもちょっとした仕掛けがある。それは、マジックポイントではなく、「AP」というシステムに切り替えた点にある。
 この「AP」は、戦闘を有利にする、強力な魔法や各ジョブのアビリティを使う際に必要とする。しかしこの「AP」は、どんなジョブであろうと、キャラクタであろうと持てる数は一緒。レベルによって上下するものではない。

 これら一種の「不親切さ」はプレイヤーを一瞬惑わせる。
 だが、そこに本作の楽しさが詰まっている。次の街に行く時のドキドキ。敵との戦闘でのちょっとした工夫。そんなちょっとしたストレスが解き放たれた時の達成感。

 世の中では、親切すぎるゲームを「ゆとり仕様」などと揶揄する言葉もあるようだが、私自身この「ゆとり仕様」を否定するつもりは毛頭ありません。その一方で、最近のゲームはあまり面白くないなと感じているのも確か。プレイヤーがゲームに介入できる、『光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-』の良い意味での「不親切感」が気に入りました。

●PCオンラインゲーム:
MMORPG『PRIUS ONLINE』(ゲームオン)
MMORPG『AIKA ONLINE』(ハンビットユビキタスエンターテインメント)

 ブラウザゲームやmixiアプリが活況を呈する中、2009年に新ジャンルとも言えるMMORPGが2本リリース。

それは、春にリリースされたゲームオンのMMORPG『PRIUS ONLINE』、年末に正式サービスがスタートしたハンビットユビキタスエンターテインメントのMMORPG『AIKA ONLINE』。
 ともに冒険のパートナーとなる少女を育ていることろに共通点があります。

 触ってみて驚きました。両作品ともによく少女たちが喋ること、動くこと。

 というのも、オンラインゲームには実にトレンド(!?)がありまして、攻城戦(大規模戦闘)、ペットシステム、乗り物仕様等、なぜ何のために?的なシステムが盛り込まれているゲームもあったりなかったり…。
 そんな中、久しぶりに新しいのが出てきたなという思いはあったのですが、どうせ目新しさを盛り込んだだけで、ゲームの面白さには至っていないだろうと。

 しかし意外や意外、可愛らしい…。(こんな発言をすると、周りにひかれてしまいますが)AIがきちんと詰め込まれている感じ。さらに、ソロプレイでも十分に楽しめるゲーム設計にも感心。
 愛玩のペット的要素というより、絶対に必要なパートナーとしての位置づけで存在していることもゲームとしての特徴を旨く引き出しています。
 両作品ともに、まずは第一段階クリアと言ったところでしょうか。今後彼女たちがゲームにどのように関わってくるか? その辺りも注目です。

●モバイルゲームアプリ:
・iPhone/アクションパズル『TETRIS』(エレクトロニック・アーツ)

 年明け早々、我が家にiPhoneがやってきたということで、結構触りましたiPhone用ゲームアプリ。
 あの名作をiPhoneで堪能……、ってできねぇじゃねえか!!!
 怒り心頭でございます。

 ご存知の通り、iPhoneは、1ボタン「ホームボタン」(音量調節ボタンとスリープ/スリープ解除ボタンはありますが)のみ。操作は、スクリーンをタッチしたり、携帯自体を左右に傾けたり、と全くゲームの世界に入っていけません。やはり、アクションゲームに関しては、既存タイトルままとは行かないようです。

 とは言え、電車の中でちょっとした暇つぶしにiPhoneを、と触っている機会も多く、その時私が何をプレイしているのかと言うと…。
 『TETRIS』、『サクッと麻雀』、『柿木将棋』のヘビーローテーション。いたってオーソドックスなラインナップ。iPhoneならではという点では、やはり『TETRIS』でしょうか。

 ビジュアルデザインやアイテムを使ったギミック、自分のミュージックライブラリーを聞きながらのプレイは非常に楽しい。もともとパズルゲームをストイックにプレイすることはないので、タッチスクリーンゆえのミス操作も別に苦になりません。あくまで「暇つぶし」用がiPhoneのゲームアプリと考えてますので。


★★ジーパラドットコム プロモーション企画部 内海★★
~ゲームメーカーさんありがとう、こんなに●●●●を作ってくれて。~

●コンシューマ:
Wii Ware『CUBELEO(キューブリオ)』(任天堂)

 ゲーム内容についてはリンク先を参照。一見パズルのようだが、これはシューティングゲームである。「じっくり狙ってピタリと当てる」という、シューティングの醍醐味をしっかり味わえて、しかも遊ぶ人を選ばない傑作。
 「ART STYLE」シリーズはデザイン性の高さの割に凡庸な作品の多いシリーズながら、SKIPが作った本作は、隅々まで隙のないゲームデザインで、しっかりプロの仕事を
感じさせてくれた。

●PCオンラインゲーム:
MMORPG『グランドファンタジア』(アエリア)

 現実世界のお店に「入りやすい店」と「入りづらい店」があるように、オンラインゲームにも、長居したいかしたくないか、それを決定づける「空気感」というものがある。これはゲーム内容だけでなく、広告イメージや運営など全ての要素が絡み合って作りだされるもの。
 『グラファン』はその全てが丁度良く、ずっと幸福な空気に包まれていたように思う。「いま流行ってる美味しいお店」的なMMORPG。

●モバイルゲームアプリ:
iphone『ORBITAL』(bitforge)

 mixiアプリとiphoneは連日●●●●大感謝祭実施中だがたま~に宝石が埋もれているからチェックは欠かせない。筆者は決して偏った趣味ではないが、これもパズルのようなシューティング。ルールは超シンプルながら、短い文章で説明するのがちょっと
難しいゲームなので割愛。
 とにかく洋ゲーの割にゲームデザインが繊細で美しい。ゲーム開始から面白くなるまでに手数がかかり過ぎな嫌いがあるのは残念ではあるが、つい何度も挑戦したくなる傑作。

●振り返って:
 今年も山ほどゲームを買ったが、どのソフトも大体1時間~3時間プレイしたら「もういいや」と放り投げ、最後までプレイしたのは1割にも満たなかったろう。
 筆者は無駄にボリュームのあるゲームが嫌いで、値段分の楽しさを享受できるならそれこそエンディング到達まで例え1分でもかまわない。やりこみ要素なんかもういらん。やらないから。せめて、最後まで遊べるものが欲しいったらありゃしない。
 いま敢えてプレイする価値のあるゲーム、みんなの時間を消費させるに値するゲームは果たしてどれだけあったんだろうか。「普通に面白い」という声はもはや最低最悪の酷評と考えるべきだろう。

 ちなみに筆者がゲームを放り投げるポイント。

1.ゲーム開始までの導入部が長いゲームは放り投げ
2.作り手の都合で無駄な時間稼ぎがあるゲームは放り投げ
3.声優が絶叫してるゲームは放り投げ
4.有名クリエイターがその名前に胡坐をかいて昔の情熱を忘れ適当に作ったっぽいゲームは放り投げ
5.単に物量で勝負してるゲームは放り投げ
6.いかにも同じエンジンで半年くらいでサクッと作っちゃいました、なゲームは放り投げる以前にスルー

 サラリーマンが作ったんじゃない、作り手が命を削って作ったゲームを遊びたいです。


★★ジーパラドットコム編集部 広田★★

●コンシューマ:PS3『INFAMOUS~悪名高き男~』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)

 架空の都市「エンパイアシティー」を自由に走り回り、正義を貫くヒーローになるのも、市民を苦しめる悪漢として生きるのも自由という、本作『INFAMOUS~悪名高き男~』。
 市内で発生したテロに巻き込まれ、“電気を自在に操る超能力”を手にした主人公・コールの戦い、そして超人としての苦悩が語られていく。

 本作を目にしてすぐ気に入ったのは、いわゆるオープンワールド形式の作品としてはバツグンといえるグラフィックの完成度だった。
 3つのエリア(島)から構成される「エンパイアシティー」は、元はニューヨーク・マンハッタンを思わせる美しい港湾都市だが、ゲーム開始後はテロの影響で荒廃しきっている。街中には犯罪者やギャングがたむろし、あちこちの路上ではドラム缶に木材を差して焚き火が行われている。ビルの窓には侵入防止のため木材が打ちつけられ、そもそも原形をとどめていない建物も多い。
 そんな、ただひとこと「美しい」だけでは片付けられない街並みを、地面に転がる新聞紙に至るまで描写することで、『INFAMOUS』は汚れた、スゴ味のある世界観をつくりあげている。しかも、ほとんどの場所を歩き、よじ登れるというのだから楽しい。

 実際に『INFAMOUS』をプレイしてみて感じたのは、意外なほどの操作感の軽さだ。
 通常、オープンワールドに主人公を置いて操る場合、カメラワークの処理や複雑な操作方法などが影響して、かなり“もっさり”とした動きをすることが多い。ところが本作は、主人公・コールの移動速度がかなり速めに設定されているだけでなく、電撃を放つ際の照準も軽い。コールの主な攻撃手段が電撃を飛ばすということもあって、アクションというよりは軽快なシューターに近い操作感覚だ。
 おおざっぱな比較だが、『グランド・セフト・オート』シリーズのアクションが“もっさり”感じるプレイヤーも、本作では納得のいく操作感を味わえるだろう。

 「E3 2009」における米ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレスカンファレンスが開始されるのを待つ間、PS3の試遊台でたまたま目にしたのが、この『INFAMOUS』だった。現地時間6月2日(火)午前、ロサンゼルス市内にある劇場「Shrine Auditorium」のロビーでのことだ。
 それ以来、『INFAMOUS』が気になって仕方なかった。帰国して上司への報告でも本作の名前を出し、バタ臭さが災いして日本で発売されないかもと、やきもきした。

 近年、ハリウッドで乱発されるアメコミ原作の映画の中でも、「スパイダーマン」や「新バットマン」シリーズなど名作は、ヒーローの強さだけでなく弱さまで描ききる。
 この『INFAMOUS』におけるヒーロー像は、そうした9・11後の弱さをさらけ出した主役たちに連なるもので、悩み、傷つき、愛する者を失う。マッチョなヒーローが嫌いな筆者としては、本作のコールくらい影のある方が良い塩梅だ。プレイヤーの選択しだいで、映画「ダークナイト」でいえば光の騎士にも、闇の騎士にもなれる。そんな危うさが堪らない。世界観も◎。

 ただし、この『INFAMOUS』を愛するがゆえ、どうしても気になる点もある。
 まず、日本語字幕の不備だ。本作ではゲームの進行度によって、街頭で放送されるニュース番組や電波ジャックの内容が変化していく。その内容は、プレイヤーの行動に即したもので、ストーリーと世界観を知る上で貴重な情報源なのだが、いっさい字幕が用意されていない。日本語ローカライズを徹底して欲しかった。
 また、敵キャラクタの照準が正確すぎて興ざめする箇所もあり、微妙なゲームバランスにも気を使って欲しい。
 そして欲をいうなら、善/悪の「カルマ」によって、物語の展開が根本的に異なるというまでの、シナリオの幅が欲しかったところだ。

 筆者は1周目を「善のカルマ」を全開にしてクリアし、現在はゆったりと「悪のカルマ」に堕ちながら本作をプレイ中だ。続編に期待しつつ、もう少しばかり「エンパイアシティー」を闊歩していようと思う。

●PCオンラインゲーム:
MMORPG『ファイナルファンタジー XIV』(スクウェア・エニックス)

 やっぱり初対面のインパクトがすごいと、忘れられないわけです。

 『ファイナルファンタジー XIV』が世界で初めて発表されたのは、米ソニー・コンピュータエンタテインメントが「E3 2009」会期中の現地時間6月2日(火)に開催したプレスカンファレンスの席上。

 直前の「PSP go」の発表に沸く場内に対して、同社CEOであるJack Tretton氏が「もうひとつサプライズがあります」と告げ発表したのが、本作。

 『ファイナルファンタジー XIV』のロゴがモニターに移し出されると、場内「オオオオォォォォ!!!」(テンション↑↑↑)
 続いて『ファイナルファンタジー XIV』がオンラインゲームだと発表されると、場内「オオオオ………」(テンション↓↓↓)

 思わず日本語で「おい、何だそれ!」と言ってしまいましたが、やっぱりコンソール系の発表の場ではオンラインゲームがちょっと不利だったのかもしれないです。「ベストゲーム」なのにネガティブなこと書いちゃいましたが、僕の中ではこの思い出なくして、『FF XIV』は語れないのです。

 まだ全容は明らかになっていませんが、本作には期待します。『XI』の波に乗り遅れ、周囲の人間が“『XI』あるある”で談笑するのを羨ましく思っていた自分…。そんな自分にも、“あるある”できるチャンスが2010年やってくる。はず。

●モバイルゲームアプリ:
『エッチな~』シリーズ(ビービーエムエフ)

 これは原稿を楽しく書かせてもらいました、という意味での選出。過去記事の見出しを並べてみましょう。

そ、そんなの入らないよぉ!『エッチなフリースロー』 (2009.07.31)
そんなぁ、連続で打ち抜くなんてェ…!『エッチなセットプレー』 (2009.07.14)
優しく…積み上げて…『エッチな座布団タワー』 (2009.04.23)
…あくまでゴルフです『エッチな打ちっぱなし』配信開始 (2008.10.07)

 並べると壮観だ! 来年も、担当者として積極的に取り上げていきたいと思います。ゲーム内容? 野暮なこと聞きなさんな!


★★ジーパラドットコム編集部 山崎★★

●コンシューマ:PS3『みんなでスペランカー』(アイレムソフトウェアエンジニアリング)

 ファミコンソフトとして1985年に発売された『スペランカー』。自分の膝の高さぐらいの段差から落ちただけで死ぬという、“史上際弱”の主人公が話題だった本作のシステム、設定、難易度をそのまま継承し、オンラインによる協力プレイまで追加されたのが、PS3向けダウンロード販売専用ソフト『みんなでスペランカー』です。

 プレイしてまず驚いたのが、操作感覚が『スペランカー』のそれに非常に近いように、忠実に再現されている点。グラフィックをファミコン風に変更できる「クラシックモード」にしたら、『スペランカー』以外の何ものでもないと思えるほどです。20年以上経っている作品をよくぞここまで再現したと、感動を覚えました。

 オンライン強力プレイの場合、残奇数がゼロになっても他のプレイヤーに助けてもらえるという点は非常に心強い。意思疎通は感情を表す吹き出しでのみ図ることになりますが、結束力を非常に感じました。

●PCオンラインゲーム:MMORPG『AIKA ONLINE』(ハンビットユビキタスエンターテインメント)

 12月10日(木)より正式サービスが開始した『AIKA ONLINE』は、少女「PRAN」を育てながら世界を冒険していくMMORPG。本作の魅力はなんといっても「PRAN」のかわいらしさ…。

 以前ハンビットユビキタスエンターテインメントさんの本社でクローズドβテストの内容を体験プレイさせてもらった時、少女期の「PRAN」が見せてくれるかわいらしいダンスや仕草、声優・豊崎愛生さんによるキャラクタボイスにメロメロになっちゃいました。

 現在プレイ中ですが、私の「PRAN」はまだ初期段階の「フェアリー」状態。レベルが上がり“少女”に育つ日を今から楽しみにしています。決して変な意味はありませんよ。

●モバイルゲームアプリ:『空気読み。』(ジー・モード)

 画面上に現れる赤い物体「お前」をボタンを押してタイミングよく移動させ、電車の席を譲ったり、拍手させたり、ロボットを合体させるという、すごくシンプルな内容の作品。

 何をしたらいいのかが具体的に文章で表示されないので、本当に“空気が読めるかどうか”が試されるのが、非常に新しいと感じました。

 3月25日(水)にはDSiウェアとして配信も行われているので、DSi所持者の方も気軽に楽しめます。ちなみに、お薬の処方箋っぽくデザインされた公式サイトの説明文も、個人的に大好きです。

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