イベントレポート  

【E3 2009】PSP『Invisimals』プレゼン:高度に発達したゲームは現実?

2009.06.17

こちらが『Invisimals(インビジマル)』。PSP専用カメラと組み合わせて遊ぶ
こちらが『Invisimals(インビジマル)』。PSP専用カメラと組み合わせて遊ぶ
 これまで、米・ロサンゼルスで開催されたゲームショウ「E3 2009」でのソニー・コンピュータエンタテインメント アメリカ主催による、報道陣向けのラウンドテーブルの模様をお伝えしてきた。
 いよいよ最終回となる今回は、PSP向けの新作『Invisimals(インビジマル)』が紹介されたプレゼンテーションの模様をお届けしていこう。

 今回の「E3 2009」では任天堂のWiiを追従するべく、プレイステーション3とXbox 360向けに体感操作のコントローラが発表されている。 PS3の新型コントローラにしろ、Xbox 360の「Project NATAL(ナタール)」にしても、「現実のできごとをゲーム内に反映する」という点では同じだが、本作『Invisimals』も同様のくくりと言えるだろう。

◆目に見えない「インビジマル」を捕まえる

 『Invisimals』は、専用カメラとマーカーを利用して、現実世界の様々な空間から、人間の肉眼では捉えることができない(という設定の)「インビジマル」というクリ―チャ―を捕まえるゲームだ。捕獲できる「インビジマル」は、カメラに映される周囲の環境によって変化する。また、「インビジマル」は戦うことで成長する。中には形態を変化させるものもいるそうだ。

まずは、自分の「インビジマル」を探すところからゲームをはじめるマーカーを置いた場所をカメラで捉えることで、「インビジマル」を捕捉できる
キャプチャー開始…最後は手のひらでバチン! と叩いて捕獲。ユーモアを感じる演出だ
「インビジマル」のカタログこちらもカタログの画面。「インビジマル」には進化した形態も用意されているようだ
「ICE LION」というインビジマル。初期形態なので名前に「1」が付いているこちらは「ICE LION」の最上位「ICE LION 3」。2足歩行になり、とても力強い風貌となった
「ICE LION 1」のステータス画面「ICE LION」の2段階目の形態である「ICE LION 2」

◆バトルはRPG風:ターン制、コマンド選択式

 「インビジマル」同士のバトルは、マーカーを設置した現実の空間で行われる。戦闘システムはPSPの各ボタンに割り振られたコマンドを、それぞれのプレイヤーが交互に入力して戦うターン制。RPGの戦闘に近い感覚だ。

バトルの風景も「インビジマル」同様、肉眼では見えない(という設定)一見何も無い空間のようだが、専用カメラが映し出す映像では「インビジマル」同士のバトルが展開している
ターン制、コマンド選択式で進行するバトル画面を見る限り、特殊な能力を駆使した戦略的なバトルが楽しめそうだ

◆「現実のできごと」がゲーム内に干渉する

 また、『Invisimals』ならではの要素として、「現実のできごと」をゲーム内に干渉させられる、というものがある。普段は手持ちの「インビジマル」を、カメラの映像を見ながら突いたりできるのだが、バトル中には攻撃にも転用できるのだ。たとえば、PSP-3000では本体に内蔵されているマイクにフーッ! と息を吹きかければ、暴風が発生して「インビジマル」を吹き飛ばす。カメラのアングル内で指をグルグル回せば竜巻状のエネルギーが発生して大変なことに… といった具合だ。

マイクに向かってフーッ! と息を吹きかけると…ゲーム内で「SNOW STORM SKILL」が発動。人の手ならぬ息による「吹雪」といったところだろうか

 そのほか、『Invisimals』にはオンラインやアドホック通信でプレイヤー同士を結んでの遊びも盛り込んでおり、「インビジマル」の交換や売買も可能になるという。


◆目標は「アーサー・C・クラーク」のことば

 今回のプレゼンテーションには、『Invisimals』の開発を行っているスペインのゲーム開発会社novaramaのチーフエグゼクティブオフィサー・Daniel Sanchez-Crespo氏が参加。本作のコンセプトなどを語っている。

novaramaチーフエグゼクティブオフィサー・Daniel Sanchez-Crespo氏Crespo氏はマーカーを手のひらに置き、「インビジマル」を乗せるという遊び方を披露

★Daniel Sanchez-Crespo氏
 『Invisimals』をつくる上での大きな目標としては、「インビジマル」が目に見えないだけで実在するのだと、ユーザーに感じてもらいたいということ。ゲームの中と外、両方で遊べるので、それこそ10代から70歳まで楽しめると思う。たとえば、どこに「インビジマル」がいるのか考えることさえ、それはゲームの一部といえるだろう。

 ゲームの世界と現実の境界線を曖昧にさせることで、ユーザーに没入感とリアルタイムな展開を楽しませる『Invisimals』。記者からの「SF的なアイデアだ」という指摘に対してCrespo氏は、「高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない」と、SF作家・アーサー・C・クラークのことばを引用し、「最終的にはそうなったら素晴らしいと思う」とコメントしている。

 なお、日本国内で『Invisimals』の発売を予定しているか聞いたところ、Crespo氏は、「私は、あくまで『Invisimals』を開発する立場なので、正直ビジネス面での展開についてはわからない。それぞれの国のソニーに聞いてみてほしい(笑)。もちろん、個人的には日本で発売されたら嬉しい」と語った。

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